この記事の要約
・歩いていて急に足を捻ってしまった。
・足を捻ってから歩くのが辛い。
・足を捻った時にボキっとなったけれど、折れていないか心配。
こんなお悩みありませんか?
実は5月に、私自身が久しぶりに足首の捻挫を経験しました。
腫れと内出血が出た、ひどい捻挫です。
今回の捻挫でテーピングをしましたが、治療目的ではありません。
テーピングはあくまでも治療の補助。
そこを取り違えると、かえって治るまでが長引きます。
この記事では、その時にどういう見方をしてどんな処置をしたのかを、実際に貼ったテーピングの巻き方も含めてお伝えします。
この記事の要点
・内出血が出るような捻挫は、軽い捻挫ではないと考えて対応する
・骨折かどうかは、レントゲンを撮るべきかを自分で確かめる目安がある
・最初は包帯で固定し、歩けるようになってからテーピングに切り替えた
・テーピングは治療ではない。固定と保護、動作の補助が目的
・実際に貼った5本のテーピングの巻き方を紹介(足首の外側を痛めた場合)
・体重をかけられない、くるぶしの骨の上を押すと痛い時は、早めに受診を
この記事を書いた人

今治市で星野鍼灸接骨院の院長をしている星野泰隆です。
鍼師・灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師という4つの国家資格を持ち、20年以上にわたって地域の皆さまの体のお悩みに向き合ってきました。
実は子どもの頃からケガが多く、足首の捻挫のせいで高校生まで全力で走ることができませんでした。
そのあたりのことは、こちらに書いています。
5月の夜、道路の穴で
5月17日の夜のことです。
福山駅から駐車場に向かって歩いていました。
暗い夜道で、道路の穴に足がはまりました。
ボキっという音とともに足を強くひねって、その場で歩けなくなるほどの痛みでした。
直感的に「これはまずい・・・」と思い、自分で足首を動かしてみて、痛みとぐらつく感じが強いことを確かめています。
おそらく靭帯が部分的に切れた第2度の捻挫だろう、というのがその場での見立てでした。
足を引きずりながら、なんとか駐車場までたどり着きました。
幸い痛めたのは左足だったので、運転には支障がありませんでした。
ただ運転している間も、ズキズキと疼くような痛みが続きます。
靴の中で足が腫れてくるのが分かりました。
内出血が出た時点で、軽い捻挫ではないと考えました
帰宅して足を見ると、腫れと内出血が出ていました。
実際の写真がこちらです。


痛めていない右足と比較するとよくわかりますが、くるぶしの下に、紫色の内出血が出ているのが分かると思います。
大きさとしては、親指ほど。
この内出血は1週間ほど残りました。
捻挫は、靭帯の傷み具合によって3つの段階に分けられます。
・第1度 靭帯が伸びる程度で、関節のぐらつきはない
・第2度 靭帯が部分的に切れて、軽いぐらつきが出る
・第3度 靭帯が完全に切れて、ぐらつきが強い
それぞれの詳しい違いと治るまでの期間は、こちらに書いています。
内出血が出るような捻挫は、軽い捻挫ではないと考えておくといいかもしれません。
骨折かどうかは、押して確かめる目安があります
当日の時点で骨折ではないことが明らかだったので、レントゲンでの確認を省きました。
レントゲン検査は、骨折や脱臼を調べるためのものです。
捻挫そのものはレントゲンには写りませんので、よほどのことがなければ撮る必要はないと考えています。
とはいえ、これは私が柔道整復師で、自分の足を触って確かめられるからできたことです。
そこで、みなさんが自分で確かめられる目安をお伝えします。
救急の現場で使われている、骨折評価の基準です。
・外くるぶしの先端から上へ6センチまでの、骨の後ろ側を押すと痛い
・内くるぶしの先端から上へ6センチまでの、骨の後ろ側を押すと痛い
・足の外側の出っぱった骨(小指側の付け根)を押すと痛い
・足の内側の、土踏まずの上のあたりの骨を押すと痛い
・ケガをした直後も今も、その足で4歩続けて歩けない
押すのは、骨そのものです。
腫れているところを押すのではなく、くるぶしの骨をなぞるように触ってみてください。
ひとつでも当てはまるなら、骨に問題がある可能性があります。
ただし当てはまらなければ大丈夫、という意味ではありません。
当てはまらなくても痛みが続くようなら、お早めに接骨院や病院を受診してください。
捻挫か、脱臼か、骨折かの見分け方については、こちらでも詳しく書いています。
患部を固定。包帯からテーピングへ
帰宅してから、まずアイシングをして治療を行いました。
その後、湿布をして、その上から包帯を巻きました。
痛めたのが日曜日の夜、仕事は火曜日からでした。
月曜日からは、包帯をやめてテーピングに切り替えています。
ここで大事なのは、包帯とテーピングは、目的が違うということです。
包帯やギプスは、固定することが目的です。
動かさないようにして、傷んだところを休ませます。
一方でテーピングは、固定力はそこまで強くありません。
制限をかけながら、動くことができる。それがテーピングです。
もっと症状がひどければ、私も包帯を巻いたままにしていたと思います。
歩けるところまで回復していたので、仕事で負担がかからないようにテーピングを選びました。
固定の種類とその使い分けについては、こちらに詳しく書いています。
接骨院が捻挫や肉離れのケガにテーピングや包帯やギプスをまく理由
そしてもうひとつ、大事なことがあります。
テーピングをしたから動いていい、ということではありません。
安静は安静で必要です。
私もテーピングをしながら、治療そのものは続けていました。
実際に行ったテーピング
今回のテーピングは、幅5センチの伸縮テープで行いました。
伸縮性のあるテーピングは、固定よりも動作の補助が目的です。
歩く時のぐらつきが減って、動きやすくなります。
ここからは、私が実際に巻いていた方法をお伝えします。
足首の外側を痛めた場合の巻き方です。
テープの長さは、足のサイズが27センチの私の場合を目安にしてください。
・長さ30センチ 4本
・長さ23センチ 1本
全部で5本を使います。
まず、1本目です。
30センチのテープを、かかとの下からふくらはぎに向かって縦に貼ります。
テープの真ん中をかかとに合わせて、引っ張りながら、先に内側を貼ります。
内側を貼った後で、外側を貼ります。
このとき、内くるぶしの前、外くるぶしの後ろを通るようにしてください。
2本目も同じように、かかとの下からふくらはぎに向かって縦に貼ります。
今度は、内くるぶしの後ろ、外くるぶしの前を通します。
1本目と2本目で、テープがVの字になる形です。

3本目は、23センチのテープです。
かかとの後ろから足先に向かって、まっすぐ引っ張りながら貼ります。

4本目は、30センチのテープです。
テープの真ん中を、かかとの内側に斜めに当てます。
そこから引っ張りながら、外くるぶしの上下を包むように貼ります。

5本目も、30センチのテープです。
足首の前側にテープの真ん中を当てて、かかとに向かって斜めに貼ります。

本数が多くて貼りにくいと感じる時は、5本目は省いても構いません。
ただし動きやすいからといって動きすぎると、腫れが出て痛みも戻ってきます。
テーピングの目的は、治療と治療の間の固定と保護です。
これはどんなテーピングでも同じで、テープを巻くこと自体が治療ではありません。
テーピングで大事なのは、どの部分に圧をかけて固定するかです。
関節がどうなっているか、体をどう使っているかを見て、どこに圧をかけるかを決めます。
ですので、みなさんがご自分で巻く場合も、治療の補助やケガから復帰後のサポートや予防と考えてください。
経過はこのようになりました。
・1週間ほどで、普通に歩けるようになった
・1週間ほどで、しゃがんだり足首を曲げたりしやすくなった
・2週間ほどで、痛みが気にならなくなった
・3週目には、固定なしで走ったり踏ん張ったりできるようになった(ぐらつきは残っていた)
先ほどご紹介した記事にも書いていますが、第2度の捻挫は1週間ほどで動かせるようになります。
それでも固定の強さを変えながら3週間ほどは固定したほうが、結果的に治りが早いことが多いのです。
ここで注意していただきたいことがあります。
テーピングをしているからといって無理に動くと、安静が取れません。
すると腫れがなかなか引かず、結果的に治療期間が長くなってしまいます。
動けるようになることと、治ることは別だとお考えください。
回復のために、私自身は足首の矯正やふくらはぎのリハビリも行っていました。
ふくらはぎのリハビリについては、こちらの記事で方法をお伝えしています。
現在の状態もお伝えしておきます。
第2度の捻挫は靭帯が部分的に傷んでいるため、完全に元通りになるまでに数ヶ月ほどかかることはめずらしくありません。
3か月たった今、違和感や不安定さはほとんどありません。
ただ、砂利の上や滑りやすいところでは少し気になるので、慎重に足を運んでいます。
正座も、軽い痛みや違和感が残っています。
この程度の違和感が残るのは経過としてよくあることで、治りが悪いという意味ではありません。
テーピングをするにあたって
ご自分で巻くのが向いているのは、この2つの場面です。
・治療を受けに行くまでの間の、応急処置として
・以前に痛めたところを、念のためサポートする目的で
逆に、こういう時はご自分で巻いて済ませないでください。
・腫れや内出血が出ている、痛めたばかりの捻挫
・巻いても痛みやぐらつきが変わらない時
・巻いて動いているのに、腫れがなかなか引かない時
テープで治療ができるわけではありません。
あくまで安静と固定を助けるもの、動作を補助するものだとお考えください。
こんな時は、早めに診てもらってください
次のような時は、様子を見ずに診てもらってください。
・その足に体重をかけられない
・内出血や腫れがひどく、動かすと痛みが強い
・くるぶしの骨の上を押すと痛い
・何もしていなくてもジンジンする痛みと熱っぽさがあってつらい
それから、もうひとつ知っておいていただきたいことがあります。
病院で異常なしと言われても、それは骨に問題がなかったということです。
捻挫そのものが大丈夫だった、という意味ではありません。
明らかな骨折がなさそうであれば、接骨院で診てもらうのもひとつの方法です。
必要であれば、病院への紹介も含めてご相談に乗ります。
まとめ
私自身の捻挫を通してお伝えしたかったことは、シンプルです。
テープはあくまで補助です。
まず固定して、早めに診てもらってください。
様子を見るかどうかを考える時は、内出血の有無と腫れの程度を目安にしてください。
私は子どもの頃の捻挫を引きずって、高校生まで全力で走れませんでした。
捻挫は、そういう残り方をすることがあります。
足首をひねってしまった方は、無理をせず、まずはお気軽にご相談ください。
(鍼師・灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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