この記事の要約
レジや販売など、同じ場所に立ち続ける仕事で足の前側が痛い方へ。
「立ちっぱなしで楽な靴が分からない」という相談をよくいただきます。
靴もインソールも試したのに変わらなくて困っている、というお悩みです。
私は、靴より先に足の状態を見ています。
立ち方の偏りで重心がかかとや足の外側・内側に寄ると、土踏まずのアーチが崩れます。
すると本来は負担のかからない足先に負担が集まる、と私は考えています。
当院では、元になっている体の歪みを整えます。
家では、今の靴のひもを上から3つ締め直すこと、足先を作業する方向に平行にすること、お風呂上がりの足指のストレッチをお願いしています。
※動画は現在編集中です。もう少しお待ちください。
今回のテーマは、立ち仕事で足の前側が痛くなる方のご相談です
立ちっぱなしの仕事の方からも、歩くことの多い仕事の方からも、足の前側の痛みのご相談をいただきます。
安全靴を履いている方からのご相談もあります。
よくいただく言葉
・歩くのにいい靴はたくさんあるのに、立ちっぱなしで楽な靴が分からない
・靴もインソールもいろいろ試したけれど変わらない
・最近は家の床を裸足で歩くのも痛い
・自分でできることも知りたい
・仕事が続けられなくなるのではないかと不安
靴屋さんで相談し、インソールも作り、それでも立ち仕事の時間がつらい。
そこまで試してきた方ほど、「靴だけではどうにもならない」と感じていることが多いです。
実は、私もそう考えています。
靴の前に、足の側に見直すところがあります。
なぜ立ちっぱなしで足の前側が痛くなるのか
重心の偏りが、アーチを崩す
足には土踏まずのアーチがあり、立っている時の体重をクッションのように受け止めています。
ところが立ち方に癖があると、重心が足の一部に偏ります。
例えば右の足先が外に開いていると、右足はかかとから足の外側に、左足は足の内側に体重がかかりやすくなります。
この状態が毎日何時間も続くと、アーチが少しずつ崩れていきます。
負担が、足先に集まる
アーチが崩れると、本来は負担のかからない場所に体重がかかります。
その場所が、足の前側、指の付け根のあたりです。
足の指が浮いて踏ん張れない浮き指や、親指が外に曲がる外反母趾も、ここに負担が集まった結果として出てくることが多いと私は考えています。
痛む場所は足の前側でも、始まりは立ち方と重心の偏りにある、ということです。
靴より先に、足の状態を見ています
歩きやすい靴と、立ちっぱなしで楽な靴
歩きやすい靴は、本来なら立っていても楽なはずです。
ただ、歩く時と立っている時では、足の使い方が違います。
だから私は、まず楽に立てる足の状態を作ることを先にしています。
そのうえでいい靴を履くと、より楽になると考えています。
検査で見ること
当院では、まず次の4つを見ます。
・立った姿勢(写真に撮って、左右の傾きやねじれを見ます)
・前後左右から軽く押した時に、踏ん張れるか
・足の指の重なり、土踏まずの形、足首のぐらつき
・仕事で履いている靴を、実際に履いてもらう
もちろんこのほかの検査も行いますが、まず見て分かることはこの4つです。
歪みを整えると、踏ん張りやすくなる
足の痛みなのに、なぜ体全体の歪みを見るのか、とよく聞かれます。
体の歪みを整えると、それだけで踏ん張りやすくなるからです。
踏ん張れるということは、楽に立てて、力が入りやすく、足にかかる負担が少ないということです。
押す検査で踏ん張りにくかった側と、足の指やアーチに負担が出ている側は、重なっていることが多いです。
今の靴のひもを、上から3つ締め直す
土踏まずを手で作ると、指が広がる
座って、片方の足を反対の膝に乗せてみてください。
片手で足の内側、もう片方の手で足の外側を持ち、土踏まずを作るように持ち上げると、足の指が自然に広がります。
これが、踏ん張りやすい足の形です。
靴は本来、これをひもで作るようにできている

靴の横にあるロゴマークの位置は、足で言うとアーチのあたりです。
ロゴは飾りではなく、この部分を補強して、ひもを締めた時にアーチを支える作りになっています。
かかとを靴の後ろに合わせて、ひもを上から3つしっかり締める。
それだけで、手で作った土踏まずの形を靴が支えてくれます。
締め方
・かかとを靴のかかとに合わせる(トントンとする)
・ひもは上から3つをしっかり締める
・下のほうのひもは、ゆるくてかまいません
・足先は窮屈にしない。かかとと足首まわりはしっかり
・面倒でも、履くたびにくくり直す
目安は、靴の中で足が前にずれないことです。
靴が緩いと、足が靴の中でずれて、かえって痛くなりやすいこともあります。
買い替える必要はありません。
今、仕事で履いている靴で始めてください。
ひもの無い靴・インソール・草履
ひもの無い靴と、ゆるく結んだままの靴
ローファーのようなひもの無い靴は、本来は履き口が意外ときつく、履いてしまえば足先にゆとりがある作りです。
ただ、足に合わせて締めることができないので、しっかり履くのは難しい靴です。
脱ぎ履きしやすいようにゆるく結んだままの靴も同じです。
脱ぎ履きしやすいということは、ずれやすいということです。
長く歩く時やウォーキングには、ひもをきちんと締められる靴をおすすめします。
インソール
インソールは、きちんと足を計測して選ぶことをおすすめします。
クッションを高める目的だけなら、市販のものでもかまいません。
草履と下駄
家の中で履くものは、サンダルより草履や下駄をおすすめします。
和の履き物は、鼻緒を通す前つぼが真ん中にあって、左右の区別がありません。
買い替える時に見るところ
靴を買い替える時は、かかとの硬さ、曲がる位置、横の補強の3つを見ます。
詳しくは、こちらの記事に書いています。
足の向きと、立っている最中にできること
足先は、作業する方向に平行に
立っている時の足の向きは、ひとつだけお願いしています。
足先を、作業する方向に向けて平行にすることです。
足先が開くと重心がかかと寄りになり、閉じると前寄りになります。
平行にすると、足の裏全体で体重を支える、真ん中の重心になります。
実際にやってみると分かりやすいです。
足先が開いている時はかかとから足の外側に、正面に向けると足の裏全体に体重がかかっているのが分かります。
詳しくは、こちらの記事に書いています。
立ち仕事で足のむくみが痛い時の対策!原因は足指と足の向き
立ちっぱなしでも、少し動かす
同じ姿勢で立ち続けるより、できる範囲で足を動かしてください。
立ったままでも少し足を動かしたり、できれば屈伸をしたりして、同じ場所に体重がかかり続けないようにします。
お風呂上がりの足指のストレッチ
やり方(右足の場合)

椅子に座り、右の足首を左の膝の上に乗せます。
①右手で足首を持ち、左手で親指側を足裏の方へ曲げて、足の甲からすねの前が伸びたところで20秒
②同じように小指側を、少し内側に向けて足裏の方へ曲げて20秒
③足の指の間に手の指を入れて、手と足の指を一緒に握る。これを10回
左右を入れ替えて同じように行います。
いつやるか
お風呂上がりが楽でおすすめです。
体が温まっていて、動かしやすいからです。
何のためのストレッチか

足の指が動きやすくなり、アーチを支える筋肉も伸びます。
足の指が動いて踏ん張れると、アーチが働きやすくなります。
指の間に手の指を入れると痛い方もいますが、だんだん慣れてきます。
無理に曲げず、気持ちいい程度の強さで行ってください。
避けてほしいこと
緩い靴は避けてください。
アーチが不安定になり、靴の中で足がずれやすくなります。
当院でしていることと、相談の目安
当院の施術
当院では、元になっている体の歪みを整えます。
足の負担を減らす目的で、テープを貼ることもあります。
家でのセルフケアと、当院の施術
家でできることはご本人に、元になっている歪みは当院で、という分け方でお話ししています。
日々の立ち仕事の負担は大きいので、施術だけより、家でのセルフケアを合わせた方が回復しやすいと考えています。
もちろん、施術だけでも大丈夫です。
通う間隔
一例ですと、週に1回を3回、2週に1回を1〜2回、そのあと3週に1回、4週に1回と空けていきます。
これは目安で、状況によって変わります。
同じお悩みの方からも、嬉しい感想をいただいています。
もし、こんな様子なら先に病院へ
・赤く腫れて、熱を持っている(痛風や感染の可能性があります)
・魚の目から膿が出ている
・足の指の間がしびれる、焼けるように痛い(指の間の神経の問題の可能性があります)
魚の目を削る、薬を使うといった処置は皮膚科の範囲です。
症状によっては、医師の診察が必要な場合があります。
気になる症状があるときは、まず医療機関にご相談ください。
靴を見直しても変わらない時は
靴ひもと足の向きと足指のストレッチをやってみて、それでもなかなか変わらない時は、ご相談ください。
立ち方と重心の偏りを、一緒に見ていきます。
無理せず、まずはお気軽にご相談ください。
(はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
ご予約はこちら
LINEでのご予約は24時間受け付けています。
こちらの画像をタップしてご予約、ご相談ください。
⬅️LINE予約はこちら⬅️
受付時間中は、お電話でもご予約可能です。
こちらの画像をタップしても、電話がつながります。
⬅️電話予約はこちら⬅️
この記事の要点
・立ち仕事で足の前側が痛い時、靴より先に足の状態を見ています
・重心の偏りでアーチが崩れ、足先に負担が集まると考えています
・今の靴のまま、かかとを合わせてひもを上から3つ締め直す
・足先は作業する方向に平行に。立ちっぱなしでも少し動かす
・お風呂上がりに足指のストレッチ(親指側・小指側・指の間に手を入れて握る)
・赤く腫れて熱を持つ、膿が出る、指の間がしびれる時は先に病院へ
この記事を書いた人
今治市で星野鍼灸接骨院の院長をしている星野泰隆です。
はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の4つの国家資格を持っています。
1994年にこの道に入り、2004年7月に開業しました。
痛む場所だけを診るのではなく、体全体の負担を見て、回復しやすい状態に整えることを大切にしています。











