この記事の要約
鍼治療を受けてみたい気持ちはあるけれど、痛そうで踏み切れない。
そんな方は、決して少なくありません。
先に正直なところをお伝えすると、鍼治療はまったく痛くないわけではありません。
ただ、なるべく痛くないようにする方法はあります。
この記事では、当院で実際に使っている鍼の太さや本数、初めての方や怖い方にどう進めているかを、そのままお伝えします。
この記事の要点
・当院の鍼は一本を使って、何箇所かに打っていく(何本も並べて刺すわけではない)
・深さは5ミリから3センチほどで、平均すると1センチより浅い
・太さは0.12〜0.24ミリ。予防接種などの注射針の半分ほど
・まったく痛くないわけではないが、刺し方で刺激の強さは調整できる
・怖い方には一本だけ試していただき、無理ならそこでやめられる
・鍼をまったく使わずに治療することもできる
この記事を書いた人

今治市で星野鍼灸接骨院の院長をしている星野泰隆です。
鍼師・灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師という4つの国家資格を持ち、20年以上にわたって地域の皆さまの体のお悩みに向き合ってきました。
痛む場所だけを診るのではなく、体全体の負担を見て、回復しやすい状態に整えることを大切にしています。
「鍼が怖い」と言われる時、だいたいこの3つです
当院にも、鍼が怖いとおっしゃる方はたくさん来られます。
詳しくお話をお伺いすると、その怖さの中身は、だいたい3つに分かれます。
・注射も苦手なので、鍼を刺されること自体が嫌
・注射は大丈夫だけれど、何本も鍼をされるのが気になる
・たくさん鍼をするから、痛いのではないか
そのほかにも、こんな不安もお聞きします。
・テレビで見た長い鍼が、あんなに入ったら痛いのではないか
・折れたりしないのか
・ビリッとくるのではないか
・刺さったまま動いたら、曲がったり折れたりしないか
・どれくらいの深さで、何本くらい刺すのか
・刺したら血が出るのではないか
こうした不安には、当院なりの対処の仕方があります。
刺激の強さは、その方に合わせて調整します。
響きが来そうな時は、先にお声がけします。
それでも苦手だと感じた時は、途中でやめることもできます。
当院で使う鍼は、一本です
いちばん多い「何本も刺されるのでは」という不安からお答えします。
当院の鍼は、一本の鍼を使って、何箇所かに打っていきます。
一箇所に打つのを一回と数えると、一度の治療で10回前後というのが平均的なところです。
花粉症の治療のように、20箇所ほど打つこともあります。症状によって変わります。
背中に鍼がずらりと並んでいる写真を思い浮かべている方も多いのですが、あの形とは違います。
打って、抜いて、また次の場所へ。その繰り返しです。
その一本も、治療が終われば処分します。
使い回すことはありません。
深さは、平均すると1センチもありません
深さは、打つ場所によって変わります。
5ミリくらいのこともあれば、3センチほど入れることもあります。
ただ平均すれば、1センチより浅いところがほとんどです。
テレビで見る鍼は、確かに長いものが映ります。
ただ、あの長さが全部体の中に入っているわけではありません。
鍼には持ち手になる柄の部分があり、そこは外に出たまま残ります。
実際に鍼をしている様子です。花粉症の治療で、手足のツボを使っています。
この治療では20箇所ほど打ちますが、深さはどれも5ミリほど。浅いところに打っていく様子が分かると思います。
太さは0.12〜0.24ミリ|注射の針とは別のものです
当院で使っている鍼の太さは、0.12ミリから0.24ミリです。
髪の毛の太さが0.07〜0.08ミリほどと言われますので、細いものは髪の毛より少し太いくらいになります。
予防接種などで使う注射針が0.4ミリ前後ですから、その半分ほどの太さです。
私が患者さんによくお話しするのは、注射針の薬を通すための穴との比較です。
細い鍼は、その穴に入ってしまうくらいの細さなんですよ、とお伝えしています。
違うのは太さだけではありません。
注射針は皮膚を切って進めるように、先が斜めに尖っています。
一方で鍼の先は、痛みが出にくい丸みのある形になっています。
蚊に刺された時、刺された瞬間は痛くないと思います。
感覚としては、それに近いものです。
さらに日本の鍼は、鍼管という細い管を使って刺します。
管を皮膚に当てて、その中で鍼を弾くように入れるので、より痛みが出にくくなっています。

正直に言うと、まったく痛くないわけではありません
ここは、はっきりお伝えしておきたいところです。
まったく痛くないようにはなりません。
ただ、なるべく痛くないようにする方法はあります。
鍼は、刺し方で刺激の強さを変えられます。
刺激に弱い方、強い方、体格や年齢によって、そこを調整しています。
弱くしようと思えば、赤ちゃんでも刺されたことに気づかないくらいまで弱くできます。
小さなお子さんに使う小児鍼は、そもそも刺しません。
皮膚を擦ったり、軽く叩いたりして刺激を入れるものです。
マッサージでも、その方に合わせてほぐす強さを変えて刺激の量を決めていく。
鍼も同じようなものとお考えください。
「ズーン」とくる感じは、来る時に先にお伝えします
初めての方が驚かれるのが、この響きです。
ちくっとしたり、鍼が入っていく時にピリッとしたり、ズーンと重くなる感じがすることがあります。
この響きも、痛みの仲間だと私は考えています。
かゆみも痛みの一種ですから、それと同じことです。
ですので、なるべく響かないようにします。
それでも来そうな時は、先にお伝えします。
「ちょっとピリッとするかもしれませんよ」「ズシッとくるかもしれませんよ」という具合です。
黙って刺して驚かせる、ということはしません。
抜く時のことも触れておきます。
「抜く時が痛いと聞いた」と身構えて来られる方がいますが、痛みが出やすいのは、どちらかといえば刺す時のほうです。
抜く時に痛む場合は、鍼が曲がってしまったり筋肉が固まってしまったりしていることが考えられます。
入れる時も抜く時も、ほとんど痛みなく終わります。
電気を流す鍼は、めったに使いません
「ビリッとくるのではないか」という不安もよくうかがいます。
鍼に電気を流す方法はありますが、当院で使うのは月に数人程度。
全体の1パーセントほどです。
しかも電気を流したとしても、ビリッとくるものではありません。
怖い方には、まず「鍼は苦手ですか」と聞きます
ここからは、実際の進め方です。
初めての方には、まず鍼が苦手かどうかをうかがいます。
苦手だとおっしゃる方に、無理にお勧めすることはありません。
興味はあるけれど怖い、という方には、こうお伝えしています。
「一回やってみて、聞きますね。それで大丈夫そうなら続けますし、無理そうならそこでやめますから、一回だけやってみましょう」
一本だけ試して、それから決めていただけるということです。
初めての方には細い鍼を使い、できるだけ弱い刺激になるようにします。
それでも刺すのは気が進まない、という方には、テープで貼る小さな鍼を使うこともあります。
パイオネックスという円皮鍼で、当院で使っているものは長さ0.3ミリ、太さは0.11ミリほど。
ほとんど痛みを感じません。
円皮鍼については、こちらの記事でも紹介しています。

途中で「やっぱり無理」と言ってもらって大丈夫です
始めてみたものの、やっぱり怖いと感じることもあると思います。
その時は、遠慮なくおっしゃってください。
「では鍼ではない方法に切り替えましょう」とお伝えして、治療の方法を変えます。
我慢して最後まで受けていただく必要は、まったくありません。
実際に、やってみて苦手だった方は、次からは鍼を使わないという選択をされています。
鍼をすると思うだけで体が緊張してしまう方もいらっしゃいますが、それも無理のないことだと思っています。
鍼を使わずに治療することもできます
そもそも、鍼をまったく使わずに治療することもできます。
ここも正直にお伝えしておきます。
鍼を使わない場合、良くなっていく過程で時間がかかったり、治療の間隔を詰めていただいたほうがよいことがあります。
どちらがよいかは、その方の状態を見てご説明します。
鍼を使わないから良くならない、ということではありません。
受ける前に、知っておいていただきたいこと
衛生面についてです。
鍼は使い捨てで、鍼を入れておくシャーレも使い捨てです。
また、消毒には2種類の消毒液を使っています。
鍼が折れるのではないかという不安については、こちらの記事で詳しく書いています。
ソフトバンク松本裕樹|鍼治療中にハリが折れ一部が体内に|病院で切開し除去〜鍼灸治療の安全性について
「刺したら血が出るのでは」ともよく聞かれますが、出ることはほとんどありません。
細い血管に当たった時に少し出ることはあります。それでも点のような程度で、ほとんど分からないと思います。
1日に10人ほど治療して、1週間で50人。そのうち出血する方は、1人いるかいないかです。
受けたあとに起こりうる反応も、お伝えしておきます。
・内出血が出ることがある
・体がだるくなることがある
・眠くなる、よく眠れる
・喉が渇きやすくなる
内出血は、細い血管に鍼が当たった時に起こります。
これは時間とともに消えていきます。
だるさについては、こちらの記事に詳しく書いています。
整体や鍼のあとのだるさは大丈夫?|運動後と同じ反応と注意が必要なサインの見分け方
それから、お薬を飲んでいる方や妊娠中の方は、そのことを教えてください。
問診票に書いていただく欄がありますし、口頭でも構いません。
受けられないということではなく、刺激の量を調整するための材料になります。
受けた方が、よく言われること
怖がっていた方が、終わってから言われる言葉は、だいたい決まっています。
・これくらいなら全然大丈夫
・痛くなかった
・もう終わったの?
・刺さったのが分からなかった
中には「まだ鍼が入っている感じがする」と言われる方もいます。
これは残鍼感といって、マッサージなどと一緒で施術を受けた感覚が残っているものです。
予約の時でも、問診の時でも、伝えてください
鍼が怖い、というのは、こちらに伝えていただいて構いません。
ご予約の時におっしゃっていただいてもいいですし、問診票に書いていただいてもいい。
もし鍼のことを言い忘れていたとしても大丈夫です。
治療の前に、こちらから「この場合は鍼のほうがいいのですが、大丈夫ですか」とお聞きしますので、その時でも構いません。
無理に鍼をしたり、何も言わずに鍼をしたりすることはありません。
鍼は初めてで怖い、とおっしゃっていた方の初診の様子は、こちらの記事にまとめています。
何度も繰り返す腰痛|痛みの原因は反対側にあった40代女性の症例
まとめ
鍼は、赤ちゃんに使っても気づかないくらいまで、刺激を弱くできるものです。
症状によって強い刺激になることもありますが、苦手な方に無理にお勧めすることはありません。
鍼以外にも、できる治療の方法はあります。
気になる場合は、一本だけやってみて、確かめてから決めていただけます。
鍼が怖くて来院をためらっている方は、無理をせず、まずはお気軽にご相談ください。
(鍼師・灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
ご予約はこちら
LINEでのご予約は24時間受け付けています。
こちらの画像をタップしてご予約、ご相談ください。
⬅️LINE予約はこちら⬅️
受付時間中は、お電話でもご予約可能です。
こちらの画像をタップしても、電話がつながります。
⬅️電話予約はこちら⬅️










