当院には腰痛の方のご来院も多く、その中にはお尻やふくらはぎが痺れたり痛みが出てくる坐骨神経痛に悩まされる方もいらっしゃいます。
ある統計では腰痛患者さんのうち約40%の人がお尻やふくらはぎの痛みや痺れを経験したことがあるというデータもあります。
今回のブログでは、多くの方が悩まされている坐骨神経痛でお尻とふくらはぎが痛む場合の改善方法をお伝えします。
実は坐骨神経痛というのは一つの病気を指すのではなく、一般的にヘルニアや変形や筋肉の緊張、ヘルペスなどのウイルス感染から坐骨神経の炎症が出ている状態を指します。
坐骨神経痛があると検査でヘルニアや背骨の変形が見つかることが多かったため原因とされていました。
ところが、世界腰痛学会で腰痛のノーベル賞とも言えるボルボ賞を受賞した研究結果では以下のような論文が発表されています。
—引用—
「椎間板ヘルニア=痛みではない」椎間板ヘルニア受賞論文
★腰痛患者と年齢、性別、職業などが一致する46人の健康な被験者の腰椎椎間板を比較した結果椎間板ヘルニアは76%の症例で確認され、椎間板の変性は85%で確認されました。
出典:http://1.usa.gov/iN3oKG
—引用ここまで—
つまりヘルニアや背骨の変形は、坐骨神経痛や腰痛の直接的な原因にならないことが裏付けられたということです。
坐骨神経痛の痛みはふくらはぎで改善する?
坐骨神経が緊張して炎症を起こすことで痛みや痺れが出てきますが、その原因となる大きな理由は筋肉の緊張から起こります。
同じ姿勢が続いたり無理な動作を続けることで筋肉が緊張し、坐骨神経に負担がかかり炎症が起こり痛みや痺れが出てきます。
坐骨神経は骨盤〜お尻〜太もも〜ふくらはぎ〜足に繋がっていますが、その中でも痛みが出てきやすいのがお尻とふくらはぎになります。
坐骨神経は膝裏で前後に枝分かれしふくらはぎの筋肉の間に入って行くため、ふくらはぎの筋肉が緊張することで坐骨神経が圧迫されて緊張し痛みが出てきます。
つまり、ふくらはぎの筋肉の緊張をほぐすことで圧迫されなくなり、坐骨神経の痛みも緩和してくるということです。
●ふくらはぎの筋肉をほぐす方法
ふくらはぎの筋肉は強く揉むと傷めやすいため注意が必要です。
①椅子に座って足首を膝の上におきます
②指を下から入れてふくらはぎを手のひら全体で大きくつまみます
③ふくらはぎをつまんだまま足首をゆっくり10回動かします
④つまんだ位置を少しずつずらしながら3〜5箇所ほどほぐします
足首を動かすことで、無理なくふくらはぎの筋肉をほぐすことができます。
ほぐしていると足が軽くなったりつっぱりな少なくなり、楽になってきます。
もしほぐしている時に痛みひどくなったり辛い時には、軽めに行うか別の方法を試してみてください。
坐骨神経痛を改善するにはお尻の筋肉も大事です
坐骨神経痛で痛みが出やすいもう一つの部分はお尻です。
骨盤のところから出てきた坐骨神経はお尻の梨状筋の下を通り太ももの方に繋がって行きます。
その梨状筋の緊張が強くなると坐骨神経を強く圧迫し、神経が緊張して炎症が起こり足全体に痺れや痛みを起こすことがあります。
この筋肉は太ももを外に捻る働きがあり、反り腰になると太ももを外に捻るようになります。
ですので、反り腰で背中が丸くなった姿勢の時に特に緊張するため、坐骨神経痛の原因になると言われています。
また、座っている時に緊張しやすいため座っていると痛みや痺れが出てくるという方も多いです。
坐骨神経痛の原因になる梨状筋の緊張を減らすには、座り方を変えるのも一つの方法です。
座る姿勢を変えるだけで、骨盤の角度も代わり坐骨神経痛の痛みが楽になってきます。
●梨状筋の緊張を楽にする座り方
①椅子に浅く腰をかける
②膝の位置が股関節より下がるようにする
③足の位置が膝より出ないように後ろに下げる
④窮屈であれば椅子の高さを調節する
この座り姿勢にすると、そのまま立ち上がることができます。
下半身全体を使って座ることができるため、腰の負担が軽減します。
この座り方でも、長時間の座り姿勢は筋肉の緊張がでやすくなりますので、こまめに立ち上がって少し歩いたり休憩した方が楽になります。
今回は、ふくらはぎのほぐし方と座り方をお伝えしました。
坐骨神経痛で痛みや痺れがある方は、ぜひ一度やってみてくださいね。
(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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