顎が鳴る・開きにくいのは体の歪みのサイン?|肩こり・頭痛とつながる顎の話

顎の違和感が気になり頬に手を当てる男性のイメージ

この記事の要約

口を開けると顎が「カクッ」と鳴る、あくびのときに開きにくい。
でも痛みはないから、そのままにしている。そんな方は多いのではないでしょうか。

実はその顎の違和感は、肩こりや頭痛と同じ「体の歪み」から、並んで出ていることがあります。

顎が肩こりの原因、というわけではありません。
土台の歪みから、肩こりも・頭痛も・顎の不調も、それぞれ出てくる、という関係です。

この記事では、体の歪みと顎のつながり、ご自身でできるセルフチェック、そして受診の目安までをお伝えします。

この記事の要点

この記事の要点
・顎が鳴る・開きにくいのに痛みがないと、つい放置しがち
・顎の不調と、肩こり・頭痛は、同じ「体の歪み」から並んで出ていることがある
・顎はもともと大きく動く関節で、首や姿勢の緊張の影響を受けやすい
・体の歪みを整えると、肩こり・頭痛と一緒に顎も楽になっていく方がいる
・口がほとんど開かない・強い痛み・腫れなどは、まず歯科や医療機関へ
この記事を書いた人

星野鍼灸接骨院 院長 星野泰隆今治市で星野鍼灸接骨院の院長をしている星野泰隆です。
鍼師・灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師という4つの国家資格を持ち、20年以上にわたって地域の皆さまの体のお悩みに向き合ってきました。

痛む場所だけを診るのではなく、体全体の負担を見て、回復しやすい状態に整えることを大切にしています。

———-

顎のこんな違和感、放っていませんか

「食べるときやあくびのときに、顎で音が鳴る」
「口が開きにくい感じがする」

こうした顎の違和感は、意外と多くの方が持っています。

ただ、痛みがないことが多いんですね。

だから「いつものことだし、そこまで気にならない」と、そのまま過ごしている方がほとんどです。

顎の違和感が気になり頬に手を当てる男性のイメージ

気にならないなら、それでいいのでは。そう思われるかもしれません。

でも、その顎の違和感が、肩こりや頭痛と、実は同じところから来ているとしたら。
少し気になってきませんか。

顎だけの問題ではないかもしれません

体の歪みは、いろいろな不調となって表に出てきます。

たとえば背骨(胸椎)が歪むと、肩甲骨の動きが悪くなって肩こりが出たり、首や腰の動きにも影響が出て、それぞれの痛みにつながることがあります。

呼吸が浅くなって疲れやすくなる、ということもあります。

そして、あまり知られていないのですが、同じ体の歪みが、顎(噛み合わせ)にも及んでいることがあるんです。

「歪みから肩こりや頭痛が出る」ことは、多くの方がなんとなく想像できます。
でも「歪みが顎まで関わっている」とは、ほとんどの方が考えません。

ここが、今日いちばんお伝えしたいところです。

なぜ、体の歪みが顎に関わるのか

少し、顎の仕組みの話をします。

顎の関節は、腕や脚の関節とは少し違って、もともと大きく動くようにできています

大きく口を開けると、顎の骨の先が前のほうへぐっと滑り出てくる。
一見すると外れそうに見えるこの動きが、実は正常な動きなんです。

首から顎のラインに手を添える男性の横顔のイメージ

その分、顎はまわりの筋肉のバランスに左右されやすい関節でもあります。

首や背骨、骨盤に歪みがあると、姿勢が変わり、首まわりの筋肉の緊張も変わります。

すると、その筋肉とつながっている顎の動きや、上下の歯の当たり方(噛み合わせ)にも、影響が出ることがある。

つまり、肩こり・頭痛・顎の違和感は、どれかがどれかの原因というより、同じ土台(体の歪み)から並んで出ている、と考えるとしっくりくることが多いんです。

【実例】腕の痛みで来院された30代男性、実は顎も

今治市の30代の男性で、学生時代からスポーツを続けている方の例です。

来院されたきっかけは、顎ではありませんでした。

腕を上げると肩が痛い、上がりにくい
疲れると腰も痛む。

そういうお悩みでした。

検査をすると、立ち姿勢そのものに歪みがありました。

肩の高さが左右で違い、背骨や骨盤の動きにも左右差がある。
全体的に体が片側に偏る癖がついていました。

実はこの方、以前から口を開けると音が鳴る、開きにくい、というのはご自分でも気づいていました。

でも、痛みはないので、まったく気にされていなかったんです。

治療を進めるなかで、「そういえば、顎も気になっていて」と、あとからお話が出てきました。

検査でも、噛み合わせのずれや、それに伴う開閉の音を確認できました。

そこで、顎だけを診るのではなく、土台から整えていきました

骨盤の傾き、背骨の歪み、立ったときの荷重バランス。
そこに、顎関節の噛み合わせの調整と、体の使い方のアドバイスを加えていきました。

体の土台から整えていく当院の施術風景

変化は段階的でした。初回で、立ったときの重心のかかり方が変わって、立ちやすくなった。

2回目には、腕の上がりにくさが気にならないくらいに。

3回目には痛みがかなり軽くなり、その後は間隔をあけても戻らず、今はほぼ気にならないところまで来て、メンテナンスに移っています。

「こんなに動きやすくなって、コリや頭痛まで気にならなくなるとは。もっと早く来ればよかった」

そう言っていただけました。

顎を含めた全身のつながりを整えたことで、肩も、頭痛も、一緒に楽になっていった一例です。

検査で「つながり」を確かめます

当院では、歪みや顎への影響を、言葉だけでなくその場で確かめていただくようにしています。

たとえば、首の姿勢を正しい位置にそっと誘導した状態で(矯正ではなく、検査として)口を開け閉めしてもらうと、さっきより開きやすくなるのを、ご本人が体感されることがあります。

「首の位置が変わっただけで、顎の開き方が変わるんですね」と、多くの方が納得されます。

歪みと顎のつながりは、見えない話ではなく、その場で感じていただけるものなんです。

ご自身でできる、簡単なセルフチェック

おうちでも確かめられる、簡単なチェックをご紹介します。
無理のない範囲で試してみてください。

顎まわりのセルフチェック
・口を縦にして、指が2〜3本すんなり入るか(入りにくければ、開きが狭いサイン)
・左右のほっぺ(頬)を触って、硬さに差がないか
・左右の顎の関節を触りながら口を開け閉めして、痛みや音がないか(片側だけのこともあります)

鏡の前で左右の顎関節に指を当ててセルフチェックをする男性のイメージ

ほかにも、朝起きたときに顎が疲れている感じがある方は、寝ている間に噛み締めているのかもしれません。

噛み締めが強いと、顎の負担だけでなく、歯が欠けたりすり減ったりすることもあります。

左右で差があったり、音や違和感が気になったりしたら、体の歪みが顎にも及んでいるサインかもしれません。

こんなときは、まず医療機関へ

顎の違和感の多くは、体の歪みや負担を整えていくことで、楽になっていくことがあります。

ただし、次のような場合は、自己判断せず、まず歯科・口腔外科などの医療機関を受診してください。

こんなときは受診を
・口がほとんど開かない、または開いたまま閉じられなくなった
・顎に強い痛みがあり、食事がとれない
・顎まわりに腫れや熱っぽさがあり、発熱を伴う
・顔や口まわりのしびれが広がっていく
・ぶつけたあとに、顎の変形や強い痛みがある

これらは、急いで対応したほうがよいサインのことがあります。
気になる症状があるときは、念のため医療機関で相談しておくと安心です。

まとめ

顎が鳴る、開きにくい。でも痛くないから、と放っている方は少なくありません。

でも、その顎の不調は、肩こりや頭痛と同じ「体の歪み」から、並んで出ていることがあります。

顎はもともと大きく動く関節で、首や姿勢の影響を受けやすいからです。

だからこそ、顎だけでなく、体全体のつながりを見て整えていくと、肩こりや頭痛と一緒に、顎も楽になっていく方がいらっしゃいます。

この記事のまとめ
・顎が鳴る・開きにくいのに痛みがないと、つい放置しがち
・顎の不調と肩こり・頭痛は、同じ「体の歪み」から並んで出ていることがある
・顎はもともと大きく動く関節で、首や姿勢の緊張の影響を受けやすい
・体の歪みを整えると、肩こり・頭痛と一緒に顎も楽になっていく方がいる
・口がほとんど開かない・強い痛み・腫れ・しびれなどは、まず歯科や医療機関へ

肩こりや腰痛が気になる方は、一度、顎もチェックしてみてください。
逆に、顎が気になる方は、体の歪みを整えると、肩や腰まで楽になることもあります。

顎の違和感や、肩こり・頭痛でお悩みの方は、当院までお気軽にご相談ください。

体の動きや負担を一つずつ確認しながら、その方に合った形で整えていきます。

(鍼師・灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)

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