成長痛でかかとが痛む時にテーピングやストレッチで改善しない理由

子供の成長は、親にとってとても嬉しいですよね。

少しずつ大きくなっていく子供が、体のどこかに痛みを訴えるととても心配になります。

今回のブログでは、成長痛の中でも多いかかとの痛みについて、テーピングやストレッチでもなかなか解消しない場合の理由をまとめました。

歩く時にかかとが痛む子供さんや、病院でシーバー病と言われたお子さんのいる方のお役に立てると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

シーバー病|成長痛でかかとが痛む時にテーピングやストレッチをしても改善しない理由|今治市 星野鍼灸接骨院

成長痛でかかとが痛む理由

成長期にかかとが痛くなるのには、いくつか原因があります。

  • 運動のしすぎ
  • 成長期で急に背が伸びた
  • 扁平足
  • 浮指
    など、いろいろとあり、どれかひとつが原因ではく、様々な要素が複合して起こります。

こうした様々な理由から、かかとの骨に筋肉が引っ張る力が働いたり、地面とかかとの骨との間に反復的な衝撃が加わったりして、かかとの骨の部分に炎症が起こり痛みを引き起こします。

また、かかとの痛みの症状で代表的なものには、

  • 歩く時に当たって痛む
  • 痛いのでかかとを上げてつま先で歩く
  • 足の裏全体が痛む
  • アキレス腱の付け根が痛む
    といったものが挙げられます。

かかとの痛みは、骨のどの部分に特に負荷がかかっているかによって炎症を起こす場所が違うため、足の裏やかかとの上下など、いろいろなところに症状が出てきます。

成長痛でかかとが痛む時、どんなストレッチがいい?

かかとにつながる筋肉

かかとの痛みが起こる原因の一つは、筋肉の緊張です。

かかとにはいくつかの筋肉がつながっていて、姿勢とも関連しています。

かかとにつながる筋肉を大きく二つに分類すると、足裏にある土踏まずの筋肉と、アキレス腱からつながるふくらはぎの筋肉です。

これらの筋肉が硬くなって動きにくい、伸びてしまってクッションが効かないなどの状況になり、かかとの骨に負担がかかり炎症を起こしやすくなります。

土踏まずの筋肉は、扁平足のように伸びてしまうことが多く、伸びて引っ張られるため緊張してかかとの下側に負担がかかります。

歩くときに足の裏が痛んだりするときは、土踏まずの筋肉をほぐすことがポイントです。

また、ふくらはぎの筋肉が硬くなると、アキレス腱やかかとの骨の後ろ側が引っ張られて負担がかかり痛くなります。

かかとの骨の後ろ側やアキレス腱の周りが痛んだりするときは、ふくらはぎの筋肉を伸ばしてあげると良い場合が多いです。

ストレッチの目的は筋肉の緊張緩和ですので、土踏まずやふくらはぎの筋肉をほぐすために行います。

筋肉が緊張する原因=かかとに負担がくる動作なので、ストレッチで筋肉の緊張緩和に加えて、負担が減るような動作や姿勢にすることで、さらに痛みの軽減につながります。

成長痛でかかとが痛む時に、テーピングは効果ある?

土踏まずやふくらはぎにテーピング

かかとに痛みが起こるもう一つの原因は、骨にかかる負荷が大きくなることです。

土踏まずや足の筋肉には、歩く時の地面からの衝撃を吸収しするクッションと同じ働きがあります。

筋肉が硬くなることでクッションが衝撃を吸収できなくなり、かかとの骨に大きな衝撃がかかり、炎症を起こします。

テーピングの役割は、このクッションになる土踏まずや足の筋肉をサポートすることです。

安静にしてかかとの痛みが引いても、運動すると痛みがぶり返す理由は、かかとに負担がくる動作をしていることにあります。

土踏まずやふくらはぎにテーピングを行うことで、反復した動作や扁平足で同じ筋肉や骨に負担がかかるのを防ぎ、かかとの痛みを軽減することが出来ます。

成長痛でかかとが痛むのを改善するポイントは姿勢にあります

成長期には筋肉の成長と骨の成長のスピードの違いがあり、骨が先に成長します。

体が大きくなる分、筋肉への負担も大きくなり骨に炎症が起こり、いろいろな症状が出てきます。

体が大きくなっても、下半身が安定した姿勢(動きやすい姿勢)が取れていると、体を支えるために無理な筋力を使わなくなるため、成長痛が起こりにくくなります。

足がしっかり踏ん張れる状態=安定した動きやすい姿勢

土台がしっかりした状態で運動ができる

成長痛の予防につながる

ということです。

かかとや筋肉の負担が減る!安定した動きやすい姿勢になる立ち方

安定した動きやすい姿勢になる立ち方

それでは、体が安定して動きやすい姿勢になる立ち方をお伝えします。

実は、足先がどちらに向いているかで骨盤の傾きが変わり、重心の位置が変化します。

①足先を広げて立つ

学校で習う姿勢で、かかとをつけて足先を広げる立ち方は、骨盤が後ろに傾くため重心が後ろ=かかと重心になる立ち方です。

この立ち方の場合は、太ももの外から後ろ側の筋肉が緊張しやすくなり、かかとに体重がかかり痛みが出やすくなります。

②足先がハの字の立ち方

かかとよりも足先が狭くなる「ハの字」で立った場合には、骨盤が前に傾き重心が前=つま先重心になります。

この立ち方の場合は、腹筋などの前側の筋肉や、足先で踏ん張るためにふくらはぎや土踏まずが緊張しやすくなり、かかとから足裏全体に痛みが出やすくなります。

③足先が平行の立ち方

この立ち方の場合には、骨盤が真ん中に安定した状態になり、足裏全体で立てるようになります。

一番安定した動きが取れるため、足の裏全体に力が入りやすく、偏った筋肉の使い方をしないので筋肉の負担が減り、かかとの痛みが出にくくなります。

ちょっとした足の向きで、成長期におけるかかとへの負担は変わりますので、一度確認してみてください。

(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)

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