顎が鳴る・開きにくいのは体の歪みのサイン?|肩こり・頭痛とつながる顎の話

顎の違和感が気になり頬に手を当てる男性のイメージ

この記事の要約

口を開けると顎が「カクッ」と鳴る、あくびのときに開きにくい。
でも痛みはないから、そのままにしている。そんな方は多いのではないでしょうか。

実はその顎の違和感は、肩こりや頭痛と同じ「体の歪み」から、並んで出ていることがあります。

顎が肩こりの原因、というわけではありません。
土台の歪みから、肩こりも・頭痛も・顎の不調も、それぞれ出てくる、という関係です。

この記事では、体の歪みと顎のつながり、ご自身でできるセルフチェック、そしてご相談の目安までをお伝えします。

顎のこんな違和感、放っていませんか

「食べるときやあくびのときに、顎で音が鳴る」
「口が開きにくい感じがする」

こうした顎の違和感は、意外と少なくありません。

ただ、痛みがないことが多いんですね。

だから「いつものことだし、そこまで気にならない」と、そのまま過ごしている方が少なくありません。

顎の違和感が気になり頬に手を当てる人のイメージ

気にならないなら、それでいいのでは。そう思われるかもしれません。

でも、その顎の違和感が、肩こりや頭痛と、実は同じところから来ているとしたら。
少し気になってきませんか。

顎だけの問題ではないかもしれません

体の歪みは、いろいろな不調となって表に出てきます。

たとえば背骨(胸椎)が歪むと、肩甲骨の動きが悪くなって肩こりが出たり、首や腰の動きにも影響が出て、それぞれの痛みにつながることがあります。

呼吸が浅くなって疲れやすくなる、ということもあります。

そして、あまり知られていないのですが、同じ体の歪みが、顎(噛み合わせ)にも及んでいることがあるんです。

「歪みから肩こりや頭痛が出る」ことは、多くの方がなんとなく想像できます。
でも「歪みが顎まで関わっている」とは、考えない方が少なくありません。

ここが、今日いちばんお伝えしたいところです。

なぜ、体の歪みが顎に関わるのか

少し、顎の仕組みの話をします。

顎の関節は、腕や脚の関節とは少し違って、もともと大きく動くようにできています。

大きく口を開けると、顎の骨の先が前のほうへぐっと滑り出てくる。
一見すると外れそうに見えるこの動きが、実は正常な動きなんです。

首から顎のラインに手を添える横顔のイメージ

その分、顎はまわりの筋肉のバランスに左右されやすい関節でもあります。

首や背骨、骨盤に歪みがあると、姿勢が変わり、首まわりの筋肉の緊張も変わります。

すると、その筋肉とつながっている顎の動きや、上下の歯の当たり方(噛み合わせ)にも、影響が出ることがある。

つまり、肩こり・頭痛・顎の違和感は、どれかがどれかの原因というより、同じ土台(体の歪み)から並んで出ている、と考えるとしっくりくることが多いんです。

【ご相談の例】腕の痛みで来院されて、実は顎も気になっていた方

学生時代からスポーツを続けている方からの、こんなご相談があります。

来院されるきっかけは、顎ではないことがあります。

腕を上げると肩が痛い、上がりにくい。
疲れると腰も痛む。

そういうお悩みで来られる方がいらっしゃいます。

検査をすると、立ち姿勢そのものに歪みが見つかることがあります。

肩の高さが左右で違い、背骨や骨盤の動きにも左右差がある。
全体的に体が片側に偏る癖がついている方もいらっしゃいます。

実は、以前から口を開けると音が鳴る、開きにくい、というのはご自分でも気づいている方もいらっしゃいます。

でも、痛みはないので、まったく気にされていないんです。

施術を進めるなかで、「そういえば、顎も気になっていて」と、あとからお話が出てくることもあります。

検査でも、噛み合わせのずれや、それに伴う開閉の音を確認することがあります。

そこで、顎だけを診るのではなく、土台から整えていきます。

骨盤の傾き、背骨の歪み、立ったときの荷重バランス。
そこに、顎関節の噛み合わせの調整と、体の使い方のアドバイスを加えていきます。

体の土台から整えていく当院の施術風景

顎を含めた全身のつながりを整えることで、肩も、頭痛も、一緒に楽になる方向を目指します。

同じお悩みの方からも、嬉しい感想をいただいています。

検査で「つながり」を確かめます

当院では、歪みや顎への影響を、言葉だけでなくその場で確かめていただくようにしています。

たとえば、首の姿勢を正しい位置にそっと誘導した状態で(矯正ではなく、検査として)口を開け閉めしてもらうと、さっきより開きやすくなるのを、ご本人が体感されることがあります。

「首の位置が変わっただけで、顎の開き方が変わるんですね」と、納得される方もいらっしゃいます。

歪みと顎のつながりは、見えない話ではなく、その場で感じていただけるものなんです。

ご自身でできる、簡単なセルフチェック

おうちでも確かめられる、簡単なチェックをご紹介します。
無理のない範囲で試してみてください。

顎まわりのセルフチェック
・口を縦にして、指が2〜3本すんなり入るか(入りにくければ、開きが狭いサイン)
・左右のほっぺ(頬)を触って、硬さに差がないか
・左右の顎の関節を触りながら口を開け閉めして、痛みや音がないか(片側だけのこともあります)

鏡の前で左右の顎関節に指を当ててセルフチェックをするイメージ

ほかにも、朝起きたときに顎が疲れている感じがある方は、寝ている間に噛み締めているのかもしれません。

噛み締めが強いと、顎の負担だけでなく、歯が欠けたりすり減ったりすることもあります。

左右で差があったり、音や違和感が気になったりしたら、体の歪みが顎にも及んでいるサインかもしれません。

不安な時は、まずご相談ください

顎の違和感の多くは、体の歪みや負担を整えていくことで、楽になっていくことがあります。

次のような時は、様子を見るより先に一度ご相談ください。

こんなときはご相談を
・口がほとんど開かない、または開いたまま閉じられなくなった
・顎に強い痛みがあり、食事がとれない
・顎まわりに腫れや熱っぽさがあり、発熱を伴う
・顔や口まわりのしびれが広がっていく
・ぶつけたあとに、顎の変形や強い痛みがある

検査をして体の状態を確かめ、歯科や口腔外科で診てもらう必要があると判断した時は、こちらからご紹介します。
顎が鳴る、開きにくい。でも痛くないから、と放っている方は少なくありません。

でも、その顎の不調は、肩こりや頭痛と同じ「体の歪み」から、並んで出ていることがあります。

顎はもともと大きく動く関節で、首や姿勢の影響を受けやすいからです。

だからこそ、顎だけでなく、体全体のつながりを見て整えていくことで、肩こりや頭痛と一緒に、顎の違和感も和らぐことを目指します。

肩こりや腰痛が気になる方は、一度、顎もチェックしてみてください。
逆に、顎が気になる方は、体の歪みを整えると、肩や腰まで楽になることもあります。

顎の違和感や、肩こり・頭痛でお悩みの方は、当院までお気軽にご相談ください。

体の動きや負担を一つずつ確認しながら、その方に合った形で整えていきます。

症状によっては、医師の診察が必要な場合があります。気になる症状があるときは、まず医療機関にご相談ください。

(はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)

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この記事の要点
この記事の要点
・顎が鳴る・開きにくいのに痛みがないと、つい放置しがち
・顎の不調と、肩こり・頭痛は、同じ「体の歪み」から並んで出ていることがある
・顎はもともと大きく動く関節で、首や姿勢の緊張の影響を受けやすい
・体の歪みを整えることで、肩こり・頭痛と一緒に顎の違和感も和らぐことを目指す
・口がほとんど開かない・強い痛み・腫れ・しびれなどは、まずご相談ください
この記事を書いた人

星野鍼灸接骨院 院長 星野泰隆今治市で星野鍼灸接骨院の院長をしている星野泰隆です。
はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師という4つの国家資格を持ち、2004年に開業し、臨床の現場に立ち続けています。

痛む場所だけを診るのではなく、体全体の負担を見て、回復しやすい状態に整えることを大切にしています。

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