腰痛が治らない本当の原因—湿布やコルセットで改善しない理由とは?

先日のブログで、腰痛が悪化する原因は?コルセットや湿布で改善しない患者さんの症例を紹介いたしました。

腰痛で、湿布やコルセットでも改善しない場合の理由として3つの大切なポイントがあります。

①本当の原因解消ができない②生活習慣による影響③体の傾きからくる姿勢のゆがみです。

腰痛でお悩みの方は多く、普段からコルセットをつけている、湿布をしたり冷やさないようにカイロを貼ったりする方もいらっしゃいます。

そういった中で、湿布やコルセットをしてもなかなか改善しないという経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか?

最近になって、「コルセットをしているのに、また痛くなってしまう」「湿布が手放せなくなった」といったご相談を受けることが続きました。

実は、これらの対処法には「一時的な痛みの緩和」という効果はあるものの、腰痛の根本的な原因を解決できていない場合がほとんどなのです。

今回は、特に多くの方が試される湿布とコルセットについて、なぜ腰痛が改善しないのか、その理由を詳しく解説していきます。

ぜひ最後までご覧ください。

腰痛が治らない本当の原因—湿布やコルセットで改善しない理由とは?|今治市 星野鍼灸接骨院

湿布で治らない腰痛の原因とは?

腰痛でコルセットや湿布といった対処をされる方は多いですが、なかなか痛みが改善しないというお悩みもよくお聞きします。

その理由は、主に3つの重要な原因があります。

①本当の原因解消ができない②生活習慣による影響③体の傾きからくる姿勢のゆがみです。

湿布は一時的な痛みを和らげることはできますが、筋肉の緊張や炎症、椎間板の問題、姿勢の悪さなどの根本的な原因を改善することはできません。

ではそれぞれ解説します。

①本当の原因解消ができない
湿布は痛みを一時的に和らげる”痛み止め”のようなものです。

たとえば、パンクした自転車のタイヤに絆創膏を貼るようなもので、本当の原因である筋肉の張りや骨格の位置のズレには対処できません。

そのため、一時的に痛みが和らいでも、また同じ症状が繰り返し現れてしまいます。

②生活習慣による影響
スマートフォンやパソコンの長時間使用による猫背、デスクワークでの前かがみ姿勢など、現代の生活習慣が腰に大きな負担をかけています。

これらの習慣が続くと、筋肉が硬くなり体が傾き姿勢が悪くなるため、腰痛の原因となります。

湿布を貼っても、この生活習慣を改善しない限り、根本的な解決には至りません。

③体の傾きからくる姿勢のゆがみ

骨格は私たちの体の土台です。

積み木を例にすると、一番下の積み木が傾いていると、その上に積まれたものすべてがバランスを崩すように、骨格が正しい位置から傾くと、腰や背中、さらには首にまで負担がかかります。

この傾きは、普段の偏った姿勢や動作を繰り返すことで、少しずつ進行していきます。

さらに最近では、レントゲンやMRIでは発見が難しい「仙腸関節障害」という症状も注目されており、このような場合も湿布だけでは十分な改善が見込めないことがあります。

コルセットでは解決できない腰痛の原因と対策

また、腰痛でコルセットをしても良くならないと言われる方もいらっしゃいます。

コルセットは確かに腰痛を和らげる効果がありますが、使い方を誤ると逆効果になることも。

特にポイントとなる、使用する際の3つの重要な注意点についてお話しします。

1. 筋肉が弱くなる危険性

コルセットは腰を固定して痛みを和らげてくれる便利なアイテムですが、長期使用には大きな落とし穴があります。

例えば、松葉杖を使い続けると足の筋肉が衰えてしまうように、コルセットに頼り過ぎると、本来腰を支えるべき筋肉が働かなくなり、どんどん弱くなってしまいます。

その結果、コルセットが手放せなくなり、外した時の腰痛がかえって悪化することもあります。

2. 体への新たな負担

コルセットで腰を固定すると、体の自然な動きが制限されます。

例えば、腰を曲げる動作が制限されると、その分、膝や股関節に余計な負担がかかります。

また、筋肉の血行も悪くなりやすく、これが新たな痛みの原因となることも。

特にデスクワークなど、同じ姿勢が続く仕事では要注意です。

3. ついつい無理をしてしまう

「コルセットをしているから大丈夫」という安心感が、かえって症状を悪化させることがあります。

無理な動きをしてしまったり、必要な休息を取らずに仕事を続けてしまったりするケースが多いのです。

コルセットは急性期の痛み軽減には効果的ですが、使い方を誤ると新たな問題を引き起こす可能性があります。

正しい使用時期や装着時間を守り、根本的な原因にも目を向けることが大切です。

特に気をつけたいのは、長時間の使用です。

仕事中など、やむを得ず長時間使用する場合は、適度に休憩を取り、軽いストレッチを行うことをお勧めします。

また、徐々にコルセットに頼る時間を減らしていくことも大事で、痛みや不安がなくなった後1週間くらいを目安に徐々に外す時間を増やしていくことも推奨されています。

腰痛が改善しない本当の原因まとめ

腰痛の改善には、湿布やコルセットの使い方として3つの大切なポイントがあります。

これらを理解することで、より効果的な改善が期待できます。

第一に、体の正しいバランスと筋力づくりです。湿布で痛みを和らげたり、コルセットで腰をサポートしたりすることは、急性期には効果的です。

また、コルセットの長期使用は腰を支える筋肉を弱める原因となり、新たな問題を引き起こす可能性があり注意が必要です。

第二に、快適な生活習慣づくりです。

スマートフォンやデスクワークの多い現代生活では、少しの工夫で体への負担を軽減できます。

適度な休憩や軽い運動を取り入れることで、腰への負担を減らすことができます。

そして、正しい知識を持つことです。

湿布やコルセットの適切な使い方を知り、体調に合わせて上手に活用することで、より効果的な改善が可能になります。

家事や仕事の内容、姿勢のクセなど個人差もありますので、腰痛でコルセットや湿布をする場合は、1週間ほど続けてみてください。

それでも腰痛がなかなか改善しない場合は、炎症がひどい場合や、自分では対処できない原因が隠れているかもしれません。

その際は、当院までご相談ください。

(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)

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