パリオリンピックが始まりましたね。
今回の大会は、出だしから日本人選手がとても好調で、7月30日の時点で金メダルの数が7つでメダル獲得ランキング1位となっています。
暑い夏に熱い戦いを見ていると、ついついテレビの前に座っている時間が長くなりますよね。
長時間座っていると腰が痛くなったり、時には足がしびれてきたりする方もいらっしゃいます。
腰痛とともにお尻や足のしびれが出てくるものは、坐骨神経痛であることが多いです。
腰痛だけでなくお尻や足の痛みやしびれが出てくると辛いですよね。
痛みやしびれ解消のカギは、股関節や骨盤の動きやすさにあります。
そこで今回は、坐骨神経痛について解説しお尻や足の痛みやしびれの原因についてまとめてみました。
お尻や足がしびれる方のお役に立てると思いますので、一度ご覧になってみてください。
【坐骨神経痛】痛みの原因とセルフチェック
お尻から足にかけての痛みやしびれが出てくる坐骨神経痛は、腰の背骨と骨盤から出た神経が障害されて起こります。
同じような症状が出てくるものに、骨盤や血管が原因の場合もあります。
それぞれ対処法が異なりますので、まずはご自身の状態が坐骨神経痛かどうかをチェックしてみてください。
簡単な検査で、坐骨神経痛かどうかをご確認できます。
無理に行わずできる範囲で、ゆっくりとやってみてください。
・SLR検査
①膝を伸ばして仰向けに寝ます
②膝を伸ばしたまま、足先が天井に向くように曲げます
③片方の足をまっすぐ上げていきます
④腰やお尻、太ももの後ろやふくらはぎに痛みやしびれがあるかチェックします
⑤反対側も同じように行います
坐骨神経痛がある場合は、70度くらいまでの間に痛みやしびれが出てきます。
基本的には片方に出てきますので、左右差を比べてみてください。
ヘルニアなどで神経の炎症が強い場合は、30度くらいまでに痛みやしびれが出てきます。
・スランプ姿勢
①背中を丸めてイスに座ります
②片方の足を伸ばしてつま先を天井に向けます
③そのまま膝を伸ばしたまま足を上げます
④腰やお尻、太ももの後ろやふくらはぎに痛みやしびれがあるかチェックします
⑤反対側も同じように行います
坐骨神経痛がある場合は、背中を丸めた時点で痛みやしびれが出てくる場合もありますので、無理をせずできる範囲で行ってみてください。
足を上げる際に背中が後ろに倒れてしまう、または足が上がりにくい場合は、太もも裏の筋肉が固かったり足を曲げる筋肉が弱かったりすることが考えられます。
その際は、坐骨神経痛などの腰痛が出やすくなっている場合があります。
坐骨神経痛の原因。痛みが悪化するとしびれてきます
先ほどのチェックで坐骨神経痛が疑われる方や大丈夫だけど気になる方もいらっしゃると思います。
坐骨神経痛ではどんな症状があって悪化してくるとどうなるのかお伝えいたしますね。
坐骨神経痛の症状は、お尻や太ももの張りやだるさを感じることから始まることが多いです。
症状が進んでくると張りやだるさがだんだんと強くなり、軽い突っ張るような痛みからピリピリ、ビリビリと徐々に強い痛みに変わってきます。
さらに悪化してくると、足先が上がりにくくなったり歩きにくくなったりして、足を動かしにくくなる麻痺している状態になってきます。
急性期では痛みやしびれが強く、歩きにくくなることが多いですが、麻痺することなく慢性的な坐骨神経痛になる場合もあります。
慢性的になると、痛みやしびれは出るものの範囲が小さくなったり強さが軽くなったりします。
この場合は痛みやしびれ自体は軽くなりますが、数年続いている方もいたりとこじらせてしまっていることが多いです。
こういった場合は、症状が軽くても改善するまでの期間がかかる場合があります。
坐骨神経痛の原因。腰やお尻に負担がかかる姿勢はこれ!
このように坐骨神経痛が悪化するのは、坐骨神経への負担が大きいことが原因です。
坐骨神経への負担を減らすには、腰や骨盤を支えたり動かしたりする筋肉の緊張を軽減することです。
特にお尻と股関節周りの筋肉の緊張を緩和することで、腰や骨盤が動きやすい姿勢を取りやすくなります。
特に座っている時には腰やお尻、股関節周りの負担が大きくなるため、この部分の筋肉が緊張してきます。
ですので、この部分の負担が少なくなる姿勢で座ることが1つ目のポイントです。楽な姿勢で座るには、イスの前に立ってお尻をイスにゆっくりと置くように腰を下ろします。
そうすると、自然と力が抜けた姿勢で腰が楽に座ることができます。2つ目のポイントは、股関節を曲げ伸ばしすることです。
股関節を曲げ伸ばしすることで腰や骨盤を支える筋肉がほぐれてきます。
やり方としては、壁に手をついて立ちそのまま足踏みをして膝を90度まで上げます。
1時間座ったごとに立ち上がって休憩し、足踏みを10〜30回を目安にやってみてください。それぞれの姿勢や運動を行うことで股関節や骨盤が動かしやすくなります。
無理せず、できる範囲でやってみてください。
まとめます。
お尻から足にかけての痛みやしびれが出てくる坐骨神経痛は、腰の背骨と骨盤から出た神経が障害されて起こります。
症状は、お尻や太ももの張りやだるさを感じることから始まることが多く、症状が進んでくると張りやだるさがだんだんと強くなります。
軽い突っ張るような痛みからピリピリ、ビリビリと徐々に強い痛みに変わってきます。
さらに悪化してくると、足先が上がりにくくなったり歩きにくくなったりして、足を動かしにくくなる麻痺している状態になってきます。
座り方や股関節の運動をしてみてくださいね。
同じような症状が出てくるものに、骨盤や血管が原因の場合もあり、それぞれ対処法が異なります。
今回お伝えした内容に注意しても痛みやしびれが軽減しない場合は、別の原因が隠れていることもあります。
その際には、お早めにお近くの医療機関もしくは当院にご相談ください。
(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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