6月になり、愛媛県も梅雨入りしましたね。
梅雨時期になると関節が痛くなり、膝の痛みが悪化する方もいらっしゃいます。
これは気圧の変化が体に影響を及ぼす気象病と呼ばれるものです。
実は僕自身以前に膝をケガして手術した経験があります。
今はもう大丈夫ですが、過去には何度も膝の不具合でガクッとなったり引っかかって伸びなくなったりと、色々と経験してきました。
同じような膝の痛みで悩んでいる方に対して、少しでもお役に立てる情報をお伝えいたします。
膝裏の痛みは歩く時に膝が伸びにくくて痛む、膝の曲げ伸ばしで膝裏が痛むといったお悩みがあります。
今回は、そういった膝裏の痛みの原因とそれを改善する方法についてまとめました。
結論からお伝えすると、膝裏の痛みは筋肉が原因で痛むことが多いです。
その原因となる筋肉は膝裏ではないところにありますので、それを改善する方法をお伝えします。
ぜひ一緒に解消していきましょう!
膝裏の痛みの原因になる太ももとふくらはぎの筋肉
膝裏の痛みとなる原因の筋肉は、膝裏ではなく太ももとふくらはぎにあります。
太ももの筋肉は骨盤や股関節から始まって膝下のふくらはぎの骨に付き、ふくらはぎの筋肉は足先から始まって膝上の太ももの骨に付きます。
太ももの筋肉は股関節と膝、ふくらはぎの筋肉は膝と足首の運動と関係があり、これらの筋肉の働きで、いろいろな姿勢での膝の曲げ伸ばしができます。
それぞれの筋肉は膝裏で交差し両方から引っ張られる力がかかるため、膝関節への負担はとても大きいです。
膝裏の痛みは膝のねじれ改善がポイントです
また、膝裏部分にも外側から内側に向かって斜めに小さな筋肉があり、膝の曲げ伸ばしの際に関節をねじる調整をする働きがあります。
膝の関節を作る太ももの骨とふくらはぎの骨は真っ直ぐではなく、少し角度がついてつながっています。
関節の内側の骨は少し大きかったり、外側の半月板は丸くなっていたりと骨や軟骨の形も違い、関節も少しねじれながら動きます。
この筋肉は、膝裏で関節の動きを微調整しているため、膝を動かす太ももからの筋肉とふくらはぎからの筋肉両方の影響を受けやすい場所です。
長距離の歩行や長時間立ちっぱなしが続いたり、膝の曲げ伸ばしが多い作業が続くと、太ももやふくらはぎの筋肉が緊張するため、膝裏の筋肉も硬くなります。
そうすると、膝の曲げ伸ばしの際に膝のねじれがうまく調整できず、曲がりにくくなったり伸びにくくなったりして、痛みにつながります。
この膝裏の筋肉の負担を減らすために、太ももとふくらはぎの筋肉を先にほぐすことで、膝のねじれを調整する膝裏の筋肉が改善しやすくなります。
膝裏の痛みを改善する太ももとふくらはぎのマッサージ
それでは、膝裏の痛みを改善する太ももとふくらはぎのマッサージをお伝えします。
マッサージは全部で3つ行います。
まず始めに太ももとふくらはぎのマッサージを行うことで、膝裏のマッサージがより効果的に行えます。
◉太もも裏のマッサージ
もも裏のツボ押しマッサージは、ボールを3か所置いて緩めていきます。
①まず1か所目は、膝の下です。ボールを膝の下に置いて背筋を伸ばします。膝を押さえるように手を置きます。
この状態で、足を10回振ります。
②次はボールを太もも裏の真ん中辺りに置く。同じように背筋を伸ばして膝を押さえるように手を置き、足を10回振ります。
③ボールを足の付け根(根元)に置く。同じように背筋を伸ばして膝を押さえるように手を置き、足を10回振ります。
この時のポイントは、ボールが当たって気持ちが良い所にボールを置くこと。
また、背中をしっかり背筋を伸ばして軽く足を振るように行うと効果的にほぐすことができます。
ボールを置いて足を軽く振ることによって、筋肉を痛めることなくほぐすことができます。
◉ふくらはぎのマッサージ(右足の場合)
①左膝の上に右足首を乗せます
②ふくらはぎの筋肉を大きくつかみます③足首をゆっくり動かします④筋肉をつかんだ部分でふくらはぎの筋肉がマッサージされます
⑤指を少しずつずらしながらマッサージしていきます
筋肉を指で押さえながら足首を動かすことで、優しくほぐすことができます。
◉膝裏のねじれを整えるマッサージ
①膝を曲げて座ります
②膝を下からつかむようにお皿の下に親指をおきます③中指と薬指で膝裏の筋肉を押さえます
④中指と薬指で内側から外側に押しながら動かします
⑤5〜10回繰り返します
膝裏の筋肉は痛気持ちがいいところや、コリコリしたところがあります。
そこを目安にマッサージしてください。
膝裏の筋肉が硬くなると膝が外にねじれて、曲げ伸ばしがしづらくなります。
はじめに太ももとふくらはぎをほぐすことで、膝裏の筋肉が動きやすい状態になり、膝裏のねじれが整いやすくなります。
痛みが出やすい場所ですので、無理せずできる範囲でやってみてください。
まとめます。
膝裏の痛みとなる原因の筋肉は、膝裏ではなく太ももとふくらはぎにあります。
それぞれの筋肉は膝裏で交差し両方から引っ張られる力がかかるため、膝関節への負担はとても大きいです。
また、膝裏部分にも外側から内側に向かって斜めに小さな筋肉があり、膝の曲げ伸ばしの際に関節をねじる調整をする働きがあります。
この膝裏の筋肉の負担を減らすために、太ももとふくらはぎの筋肉を先にほぐすことで、膝のねじれを調整する膝裏の筋肉が改善しやすくなります。
今回のマッサージを行ってもなかなか膝裏の痛みが改善しない場合は、膝の変形が大きかったり半月板や靭帯を痛めている場合も考えられます。
その際は、当院までご相談ください。
(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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