変形性膝関節症の痛みを効果的に改善するストレッチ方法

5月も後半になり、だんだんと暑い日が増えてきました。

あたたかくなってくると各地のイベントや観光に出かける機会が増え、歩く機会も多くなります。

歩く機会が増えると気になるのが膝の痛みですよね。

年齢とともに変形も多く痛みが出やすくなる膝関節は、痛みがひどくなってくると歩くのも辛くなり、楽しいイベントや旅行も膝の痛みがあると満足感が減ってしまいます。

そこで今回は、変形膝関節症について解説し、痛みを改善する方法についてまとめました。

結論からいうと、

「膝が内側にねじれて変形し痛みが出てくるため、ねじれてしまう原因を改善すれば、変形や痛みが楽になってくる」

ということです。

今回は膝がねじれる原因と解消する方法をお伝えしていきます。

変形性膝関節症の痛みを効果的に改善するストレッチ方法|今治市 星野鍼灸接骨院

変形性膝関節症の原因から見るストレッチが効果的な理由

ではまず、膝が変形する原因、内側に向かってねじれてくる理由をお伝えします。

膝は太ももの骨とふくらはぎの骨によって関節が作られています。

太ももの骨は、外側から内側に向かって斜めにふくらはぎの骨と繋がるため、もともと少し内側にねじれやすい形になっています。

そのため膝を内側から支える太ももの筋肉と、太ももを外側に引っ張るお尻の筋肉の負担が大きくなります。

筋肉の負担が大きいと緊張して硬くなり、支える力が弱くなってきます。

そうすると膝を曲げ伸ばしする太もも前後の筋肉も負担が大きくなり、膝の曲げ伸ばしがし辛くなります。

これが膝の痛みの原因です。

ですので、この原因となる太もも内側とお尻の筋肉をストレッチすることで筋肉の緊張をほぐし、膝の負担を減らすことで効果的な膝の痛み解消につながります。

変形性膝関節症の痛み〜ストレッチの前にやってほしいマッサージ

変形性膝関節症の原因となる太もも内側とお尻の筋肉をほぐすのと合わせてやっていただきたいことがあります。

それは、太もも前側の筋肉のマッサージです。

その理由は、関節の変形に伴う太もも前側の筋肉の負担を減らすためです。

変形性膝関節症になると、立っている時の姿勢も背中が丸くなった姿勢に変わってきます。

膝が伸びにくくなるため、腰が丸くなり骨盤が後ろに傾く姿勢になります。

これが、太もも前側の筋肉に負担がかかる姿勢です。

この筋肉をストレッチしようとすると膝を大きく曲げる必要があり、膝の変形があると逆に痛めてしまう場合があります。

マッサージを行うことで、膝の負担が少なくほぐすことができます。

①太もも前側の筋肉を柔らかくするマッサージ
1:足が浮く高さのイスに座ります
2:膝のすぐ上の筋肉を大きくつかみます3:太もも前側の筋肉をつかんだまま足を軽く10回振ります
4:つかんだ部分を少し上にずらしてそのまま10回振ります
5:太ももの付け根まで繰り返します

マッサージは、太もも前側の筋肉全体を大きくつかむイメージでやってみてください。

変形性膝関節症の痛みを効果的に改善するストレッチ方法

それでは、変形性膝関節症の痛みを改善するためのストレッチを行っていきます。

ストレッチは二つ行います。

◉太もも内側から後ろ側のストレッチ(右足の場合)
①両脚を伸ばして座る②左脚をあぐらのように曲げる③右足先を上に向け、両手で膝を押さえる④腰を伸ばしながら20秒前屈する⑤右足全体を内側に向け、両手で膝を押さえる
⑥腰を伸ばしながら20秒前屈する

ストレッチの際に腰を伸ばしながら前屈することで、より効果的にストレッチできます。

◉お尻のストレッチ(左足の場合)
①膝が90度くらい曲がるように座ります
②右膝の上に左足首をのせます③腰を伸ばしながら20秒前屈する

膝の上に足首をのせて腰を伸ばしただけでも、お尻が伸びる感じがあれば、腰を伸ばすだけでOKです。

膝を曲げた際の痛みがある場合は、曲げる角度を浅めにしてみてください。

ストレッチをした後は、歩く時に膝が軽くなっていると思います。

ストレッチは2〜3週間ほど続けていただくとより効果的です。

そのほかにも、変形性膝関節症のブログを書いています。

こちらも合わせてご覧になってみてください。

膝の内側の痛みが変形性膝関節症のサインかも?ストレッチで症状改善を目指そう

まとめます。

膝は内側にねじれてしまうため変形し痛みが出てきます。

そのため膝を内側から支える太ももの筋肉と、太ももを外側に引っ張るお尻の筋肉の負担が大きくなり、硬くなってきます。

膝が内側にねじれる原因となる太もも内側とお尻の筋肉とともに、膝を安定させる太もも前側の筋肉もほぐすことで、膝の負担を減らし効果的な膝の痛み解消につながります。

今回のセルフケアを行っても痛みが改善しない場合は、関節の変形が大きかったり軟骨の損傷で炎症がひどかったりが考えられます。

その際は、当院までご相談ください。

(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)

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