【外側の肘の痛み】伸ばすと痛い原因と治し方

大谷翔平選手のエンゼルスからドジャースへの移籍が、契約金1000億円で決まりましたね。

打者としても投手としても前人未到の活躍が認められ、まさに世界一の野球選手となったとも言えると思います。

そんな大谷選手ですが、今年は2回目の肘の手術を行いました。

投球により肘を傷めて、動かす時に痛みや不安定な感じがあったようです。

肘の痛みは野球やテニスのようなスポーツをしている時だけでなく、日常生活やお仕事でもあります。

肘の痛みでお悩みの方にお話をお聞きすると
・肘を曲げると痛む
・ペットボトルのフタを開けると痛む
・ドアノブを捻ると痛む
・重いものを持つと痛む
・肘の曲げ伸ばしが痛くてしづらい
といったことが多いようです。

肘を動かして痛みがあったりペットボトルのフタを開けて痛みがあったりすると、日常生活が大変ですよね。

そこで今回は、肘の痛みの中でも外側の痛みの原因と、それを解消するための方法についてまとめてみました。

ぜひ一緒に解消していきましょう!

【外側の肘の痛み】伸ばすと痛い原因と治し方|今治市 星野鍼灸接骨院

肘外側の痛み!肘を伸ばすと痛い理由は靭帯?筋肉?

肘を曲げ伸ばしする際に外側に痛みが出る原因は、ほとんどの場合が腕の筋肉の使い過ぎによる骨の炎症です。

肘の外側の痛みは、
・荷物を持ち上げる
・肘を曲げ伸ばしする
・腕を外側に捻る動作をする
・テニスやゴルフで傷めた
といった動作で繰り返し肘に負担がかかることが原因で起こります。

何度も肘を動かす筋肉を使うことで、筋肉がついている肘外側の骨に引っ張る力が繰り返しかかるためです。

肘の関節は曲げ伸ばしだけでなく捻る動作も行うため、どうしても骨や筋肉の負担が大きくなります。

また、同じように肘の曲げ伸ばしで痛むのには、靭帯や軟骨を傷めている場合があります。

肘の関節で、曲げ伸ばしだけでなく捻る動作の時にも動くところが外側にあるため、この部分は関節を安定させるために多くの靭帯が集まっています。

転倒した際に手をついて傷めたり、肘を繰り返し曲げ伸ばししたりすると、痛める場合があります。

筋肉の使い過ぎによるものと同じような原因で痛みを起こしますが、肘を動かす際に不安感があったり、捻る動作でずれる感じがあったりすることが特徴です。

また、成長期には肘の軟骨を傷めて剥離骨折を起こす場合もあります。

野球をしている学生に多いため野球肘とも言われる10歳頃に発症するケガで、初期にはあまり自覚症状がないこともあり、13歳〜17歳頃に痛みが出てくる場合が多いです。

初期のうちに治療を開始すれば手術をしなくてもいい場合が多いですが、骨折した軟骨の破片が肘関節の中にある場合は手術が適応になります。

このように、同じ肘外側の痛みでも怪我の原因が違うと、痛める場所が違うため注意が必要です。

手首の使い方も肘外側の痛みの原因になります

腕の筋肉(伸ばす筋肉)また、手首の使い方によっても肘にかかる負担が大きくなります。

肘の外側についている筋肉には、
・肘を伸ばす筋肉
・肘を外側に捻る筋肉
・手首を手の甲側に曲げる筋肉
・指を伸ばす筋肉
があります。

これらの運動を反復的に行うことが肘の外側の痛みの原因とお伝えしました。

肘外側の痛みを早く治すためには、これらの筋肉を休めることが大事になりますが、その中でも特に重要な筋肉があります。
それは、指を伸ばす筋肉と手首を手の甲側に曲げる筋肉です。

手首を手の甲側に曲げる筋肉が重要な理由は、手を使った動作の特徴にあります。

手を使った動作は、手を握ったり指で何かをつまんだりして、必ず指を曲げる動作を行います。

一度試していただきたいことがあります。
何も考えず指を曲げて手を握ってみてください。そうすると、手首が手の甲側に曲がっていませんか?

そうなんです。

手を握る動作をする際には、自然と手首が手の甲側に曲がるようになっています。
物を持ち上げたり手を握ったりしている時も、自然とこの形になります。

では、今度は手首を手のひら側に少し曲げるように握ってみてください。

先ほどよりも握りにくくなって、腕が突っ張る感じがあると思います。

つまり、手首の角度によって筋肉の張りが変わるので、肘の負担を減らすことができるということです。

曲げると痛い!外側の肘の痛みの治し方

それでは、肘外側の痛みの治し方として、今回は手首を動かす腕の筋肉のストレッチをお伝えします。

ストレッチは、3つ行います。

・1つ目は、手の甲を上にして行います。
①肘の伸ばして膝の上に乗せます②反対側の手で、手のひらを持って手首を曲げていきます
③この時に少し引っ張りながら弧を描くように曲げます
④20秒ストレッチします

・2つ目は、手を45度外側に向けて行います。
①肘の伸ばして膝の上に乗せます②反対側の手で、手のひらを持って手首を曲げていきます
③この時に少し引っ張りながら弧を描くように曲げます
④20秒ストレッチします

・3つ目は、軽く親指を握って行います。
①肘の伸ばして膝の上に乗せます
②親指を軽く握ります③反対側の手で、握った手を持って手首を曲げていきます④この時に少し引っ張りながら弧を描くように軽く曲げます
⑤20秒ストレッチします

※3つ目のストレッチは、1、2のストレッチよりも軽く行ってください。

それぞれのストレッチで、指を伸ばす筋肉や手首を手の甲側に曲げる筋肉の負担を減らし、肘の曲げ伸ばしや腕を捻る動作が楽にできるようになります。

まとめます。

肘外側の痛みは、
・肘を伸ばす筋肉
・肘を外側に捻る筋肉
・手首を手の甲側に曲げる筋肉
・指を伸ばす筋肉
の使いすぎで起こります。

特に、指を伸ばす筋肉や手首を手の甲側に曲げる筋肉の負担を減らすことが大事です。

その理由は、手を使った動作は、手を握ったり指で何かをつまんだりして、必ず指を曲げる動作を行い、自然と手首が手の甲側に曲がるようになっているからです。

ストレッチでこの筋肉の負担を減らすことで、肘の曲げ伸ばしや腕を捻る動作が楽にできるようになります。

このストレッチで肘の痛みが軽減しない場合は、炎症がひどい場合や、その他の原因が考えられます。

その際は、当院までご相談ください。

(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)

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