子供の腰痛|腰椎分離症の初期症状を見逃さないポイントと適切なセルフケア治療

夏といえば高校野球。今年も甲子園での熱戦が始まりました。

甲子園という目標に向かって野球をする子供達の中には、ケガをして休まないといけない場合や、十分に練習できないこともあります。

当院にご来院の方に、腰椎分離症でお悩みの高校生がいらっしゃいました。

お話をお聞きすると、中学生頃から腰の痛みがあり、昨年の12月頃から痛みが悪化し腰椎分離症と診断されコルセットを巻いて練習を休んでいたそうです。

痛みが軽減したので練習を再開すると、また同じような痛みが出てきたということで当院にご来院されました。

夏の大会前に痛みが出ると十分な練習もできず試合に臨むのが不安になりますよね。

そこで今回は、腰椎分離症の患者さんの症例を交えながら、腰椎分離症について説明し、改善するための方法についてまとめてみました。

ぜひ一緒に解決していきましょう!

子供の腰痛|腰椎分離症の適切な治療を行うために初期症状を見逃さないポイント|今治市 星野鍼灸接骨院

子供の腰痛には注意が必要!その症状は腰椎分離症かも?

腰椎分離症は腰の骨の疲労骨折で、腰の背骨が分かれてしまうことを言います。

腰椎分離症の症状は腰の痛みの中でも次の様なものが挙げられます。

・腰を反ると痛い
・腰を捻ると痛い
・走っている時に痛い
・長時間座っていると痛い
などの症状が多くみられます。

今回冒頭にお伝えした野球部の高校生は、中学生の頃に筋トレをしていて腰を反った際に初めて痛みが出て、その後慢性的な重いような痛みが続いていました。

そのほかでは、サッカー部の高校生で腰の痛みだけでなくお尻や太ももの痛みやしびれがあり、歩くだけでも痛みがある方もいらっしゃいました。

やはりこのサッカー部の高校生も、中学生頃から腰の痛みがあったようです。

このように腰椎分離症での腰痛はスポーツや体を動かすことが激しくなる小学生高学年頃から中学生の時期に出始めることが多くみられます。

男女比では2:1で男の子に多く、野球、サッカーの他に、バスケットボール、ハンドボール、柔道、水泳などで腰を捻ったりジャンプしたりするスポーツに多いです。

腰を反る動作やジャンプが多かったり腰を捻る動作を反復したりすることで、腰の負担が大きくなりやがて疲労骨折を起こしてしまいます。

腰椎分離症を悪化させないためには初期症状を見逃さないこと

腰椎分離症は疲労骨折ですので、いきなり折れて離れてしまうのではなく段階的に悪化していきます。

腰椎分離症は大きく3段階に分けることができます。
①初期:いわゆるヒビが入った状態
②進行期:少しずつ離れていく=分離していく状態
③終末期:完全に分離して、骨が固まってしまう状態

分離が進み骨が固まってしまうと、元の状態に戻ることはほとんどないと言われています。

初期段階のヒビが入った状態の時に無理をせず、患部を安静にしたりセルフケアをしたり、治療をすることで悪化を防ぐことができます。

腰椎分離症の初期症状は、
・腰を反ると痛い
・運動後に腰が重い
・うつ伏せに寝ると腰が重い
・2週間以上腰の痛みが続く
などがあります。

お子さんによっては、筋肉痛やいつもより腰の疲れが長引くくらいの様に感じることもあり、それほど痛みが強くない場合もあります。

腰の痛みが長引く場合がほとんどですので、一時的に楽になっても痛みを繰り返すようでしたら一度受診されることをお勧めします。

また、腰椎分離症が進んでいてもスポーツや日常生活に支障がないように治療することはできます。

冒頭の野球部の高校生は分離が進んでいる状態で終末期でしたが、治療を行うことで腰が安定して体を支えられ、走るのも早くなり、ホームランを打つこともできたと報告してくれました。

サッカー部の高校生は進行期に体を整えることで体幹が安定し、腰への負担が少ない動作ができるようになり、コルセットでの安静期間が1ヶ月以上短縮され、大会に間に合わせることができたようです。

ただ、やはり少しでも早く腰を支えて体が安定する状況を作り、腰の背骨への負担を減らすことが大事です。

そうすることで、腰の骨が折れて離れていくことを予防したり骨折していても症状を早く軽減したりすることができます。

自宅で治療|腰椎分離症の症状を悪化させないセルフケア

それでは、腰椎分離症を悪化させないために自宅でできるセルフケアについてお伝えします。

お伝えしたように腰椎分離症は、腰を反る動作やジャンプが多かったり腰を捻る動作を反復したりすることが原因で腰の負担が大きくなり、やがて疲労骨折を起こしてしまいます。

ですので、まず一つ目は避けていただきたい姿勢です。

それは腰を反らす姿勢です。

特にうつ伏せに寝て体を起こす姿勢は腰の負担が大きくなるため、体を休める際には仰向けに寝たり座って休んだりしてください。

もう一つは腰を前側から支える筋肉のエクササイズです。

腰を前側から支える筋肉は、太ももから骨盤と腰の背骨に繋がっていて、腰を支えて安定させるために働きます。

この筋肉が硬くなって支える力が弱くなると腰が反ってしまいます。

ですので、エクササイズで筋肉が働きやすいようにすることで、腰椎分離症の痛みの予防につながります。

・股関節前側のエクササイズ(右足の場合)
①腰をまっすぐ伸ばして座る②左足のふくらはぎに右足の裏を当てる③右足をあぐらのような形で上げ下げしていく
④20回行う

エクササイズは、回数よりもやり方が大事です。

正しい姿勢でできる回数を目安に調整してみてください。

また、予防する際に大事なポイントについても別記事で書いています。

こちらも併せてご覧になってみてください。

腰椎分離症の症状を治療するためにやってはいけない3つのこと

まとめます。

腰椎分離症は、腰を反る動作やジャンプが多かったり腰を捻る動作を反復したりすることが原因で腰の負担が大きくなり、やがて疲労骨折を起こしてしまいます。

ですので、少しでも早く腰を支えて体が安定する状況を作り、腰の背骨への負担を減らすことが大事です。

そうすることで、腰の骨が折れて離れていくことを予防したり骨折していても症状を早く軽減したりすることができます。

腰が安定して支えられるように、姿勢に気をつけたりエクササイズを行ってみてください。

今回のエクササイズや姿勢に気をつけるだけでなく、安静にしても痛みがなかなか引かない場合は、炎症がひどくなっていたり分離症の段階が進んでいる場合があります。

その際には、当院までご相談ください。

(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)

ご予約はこちら

LINEでのご予約は24時間受け付けています。

こちらの画像をタップしてご予約、ご相談ください。

⬅️LINE予約はこちら⬅️

 


受付時間中は、お電話でもご予約可能です。

こちらの画像をタップしても、電話がつながります。

⬅️電話予約はこちら⬅️

関連記事

  1. 坐骨神経痛が楽になる!椅子、座椅子、あぐらに共通する座り方

  2. 患者さんの症例|肩こりからの頭痛の妊婦さん~ヘルペスでの頭痛…

  3. 患者さんの症例|二人目妊娠中の妊婦さんの交通事故

  4. 腰痛の予防体操をすると腰痛がひどくなる?

  5. シンスプリントを予防する。筋肉の負担を減らす簡単ストレッチ

  6. 腰痛が悪化する硬さとは?高反発が合わない方のマットレスの選び…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP