肉離れを繰り返す・癖になる|足がつりやすいのは前ぶれ?同じ足を繰り返し痛める理由と当院の考え方

秋の運動場で走るのをやめ、片膝をついて右のふくらはぎを押さえる男性のイメージ

この記事の要約

同じ足ばかり肉離れをする、癖になった気がする、とお悩みの方へ。

「痛みが引いたのに、また同じ所をやってしまった」というご相談をよくいただきます。
全力で走る日が続くと決まって痛める、という方も少なくありません。

私は、肉離れが起こる体の使い方から見ています。

肉離れを繰り返す方は、その前から足がつりやすくなっていることが多いです。
足首・膝・股関節のどれかが働きにくくなると、その分の負担がふくらはぎや太ももに回ってくる、と私は考えています。

当院では、傷の回復を助ける施術と、負担が偏っている体の使い方や歪みを整える施術の二本立てで行っています。

家では、痛みがあるうちはストレッチをしないこと、運動のあとのクールダウン、つま先を平行にして立つことをお勧めしています。

※動画は現在編集中です。もう少しお待ちください。

今回のテーマは、肉離れを繰り返す方のご相談です

実は私自身、小学校の高学年から中学の間、よく足がつっていました。
膝と足首をけがして、かばって歩いていた頃からだったと思います。

そのあとも、ふくらはぎの肉離れや、ぎっくり腰のような腰の痛みを何度も繰り返しました。
足首の捻挫のせいで高校生まで全力で走れなかった話は、オスグッドの記事にも書いています。

当院に来られる方からも、同じようなお話をよく聞きます。
よくいただく言葉
・いつも痛めるのは同じ右足(左足)
・全力で走るのが続くと決まって痛めてしまう
・癖になっているのか、何度も痛めてしまう
・前は膝が痛くなることが多かったのに、最近はふくらはぎや太ももを痛める

同じ足で、痛める場所だけが少しずつ変わっていく方もいらっしゃいます。
起こりやすい場面
・部活の練習で、走る日が続いた時
・秋の祭りや運動会、マラソン大会で、久しぶりに全力で走った時
・立ち座りの多い仕事や歩きすぎで、いつも同じ側の腰や足が張っている時

これまでの対処でよく聞くのは、その練習を控える・テーピングやサポーターで守る・しばらく休む、の3つです。

どれも回復のためには大事ですが、休んで痛みが引いても、同じ足を痛める原因はそのまま残っています。
そのため、同じ場面になるとまた痛めてしまう方が多いようです。

足がつりやすいのは、前ぶれだと考えています

肉離れを繰り返す方に、その前の体の状態についてお聞きすると、足がつりやすくなっていることが多いです。

・ここ1年で、つることも増えた
・運動のあとのこわばりが、なかなか抜けない
・つる側と、肉離れをする側が同じ

こういう前兆が多いです。

 

正常な筋肉と緊張した筋肉を並べ、緊張で血管が圧迫される様子を示した比較イラスト

私は、肉離れが起こりやすくなる原因を、こんなふうに考えています。

筋肉が緊張して硬くなると、筋肉の中の血の巡りが悪くなり、疲れからの回復が遅れます。
こわばりがなかなか抜けない状態で急な力がかかると、筋肉は切れやすくなります。

つまり、足がつりやすい体は、肉離れをしやすい体でもある、と私は見ています。

一度肉離れをした場所は繰り返しやすい、と研究でも報告されています。
なので私は、傷の施術と並行して、つりやすい体の使い方や姿勢の歪みを見るようにしています。

なぜ同じ足ばかり痛めるのか

足のクッションは3つあります
走ったり跳んだりした時の衝撃は、足首・膝・股関節の3つの関節が、クッションのように受け止めています。

ところが、扁平足で足首が働きにくい、膝を痛めている、といった形でクッションが1つ減ると、その分の衝撃を筋肉が引き受けることになります。
それがふくらはぎや太ももに来る、と私は考えています。

歪みで、楽な動きができなくなります
これまでのけがや、競技での体の使い方の癖で、体は少しずつ歪み、姿勢が崩れていきます。
歪むと股関節や膝の動きに引っかかりが出て、楽に動けなくなります。

楽に動けない体は、どこかの筋肉が余計に働いて動きを補っています。
同じ足ばかり痛めるのは、その足に負担が集まる形になっているから、と私は見ています。

勢いが強すぎて、硬い筋肉が切れることもあります
運動不足でも、運動のしすぎでも、筋肉が硬いまま強い勢いがかかると、自分の力で筋肉が切れてしまいます。
これは若い方でも大人でも同じです。

検査で見ること

肉離れの所だけでなく、負担がどこに集まっているかを確かめます。
足の場合、私が特に大事にしているのは次の3つです。

立った時の足の開き
つま先が外に開いて立つ方は、重心が後ろに寄り、足の後ろ側の筋肉が張りやすくなります。

後ろから見た両足のかかとに白い目印を貼りアーチや傾きを確認する写真

アキレス腱とかかとの角度
後ろから見て、かかとが内に倒れていると、土踏まずがつぶれて、足首のクッションが働きにくくなっています。
足指の曲がりやすさと、握る強さ
足の指が曲がりにくい、握れないという方は、指が浮いて踏ん張れていないことが多いです。

このほかに股関節の硬さなども見て、当院でいつも行っている体の検査を一通り行います。
こうして負担の偏りを確かめてから、施術の進め方をお話ししています。

当院の施術の考え方

まず、傷の回復を助けます
肉離れは、筋肉の傷です。
傷が落ち着くまでは、傷の回復を助ける施術を中心に行います。

同時に、体を整えて楽に動けるようにします
傷の施術と並行して、骨盤や股関節、左右の差を整えて、楽に動ける体にしていきます。
同じ足に負担が集まる形を変えるためです。

状況に合わせて、テーピングもします
筋肉が伸びすぎないように、テープで押さえます。
3日貼ったら1日休め、皮膚に赤みやかゆみが出た時は、落ち着くまで休めてください。

施術台に乗せた患者のふくらはぎに院長がテーピングを貼っている様子

期間は、傷の重さで決まります
軽い肉離れなら、痛みが取れるまで2週間ほどが目安です。
重いほど、安静や固定の期間は延びます。

なぜ腰や股関節が関係するの?

よく聞かれる質問に、ふくらはぎの肉離れなのになぜ腰や股関節も見るんですか?というのがあります。

当院では、検査で負担の偏りをお見せしながら、一緒に確認していただいています。

肉離れは、その場所に過剰な負荷がかかって起こります。
ただ、痛めた場所には普段から負担が集まっていることが多く、腰や股関節の動きがその元になっていることも少なくありません。

傷だけを見ていると、同じ所をまた痛めてしまいます。
なので当院では、傷の回復と、元になっている体の使い方や歪みを分けて整えています。

ふくらはぎの肉離れで、足首の動きと浮き指が元になっていた見立ては、走っている時に急にふくらはぎが痛くなる肉離れの記事に書いています。

自宅でできること

痛みがあるうちは、ストレッチをしない
伸ばすと傷が広がってしまいます。
また、痛む動作も、今はやめてください。

ストレッチの再開は、痛みがなくなってから、少しずつ様子を見ながらです。
傷の具合は自分では分かりにくいので、接骨院などで確かめながら進めることをお勧めします。

運動のあとは、クールダウンをしっかり
部活や運動で肉離れをした方は、練習のあとのクールダウンをしっかり行って、早めの回復を目指してください。
こわばりを翌日に残さないことで、再度の肉離れを予防できます。

つま先を平行にして立つ
立っている時、歩いている時、気づいた時だけで構いません。
つま先が外に開くと重心が後ろへ行き、ふくらはぎや太ももの裏に負担がかかりやすくなります。

平行にすると、後ろ側の負担が減ります。

歪みは、自分では確かめられません。
繰り返したくない方は、一度当院で体の状態を見せてください。

こんな時は、先に整形外科へ

・痛めた直後から歩けない
・筋肉に大きなへこみがある
・内出血が広い
・しびれる、力が入らない

これらは重い傷のサインです。
画像検査で傷の程度を確かめる必要があります。

いつもの痛み、と片付けないでください

「また同じ所をやった」と慣れてしまうほど、繰り返す体はそのままになります。
痛みが引いたあとに体を見直すところから、始めてみてください。

同じお悩みの方からも、嬉しい感想をいただいています。

無理せず、まずはお気軽にご相談ください。

(はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)

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この記事の要点

・肉離れを繰り返す方は、その前から足がつりやすくなっていることが多い
・足首・膝・股関節のクッションが1つ減ると、負担がふくらはぎや太ももに回る
・一度痛めた場所は繰り返しやすい、と報告されている
・当院では、傷の回復を助ける施術と、体の使い方や歪みを整える施術の二本立て
・痛みがあるうちはストレッチをしない。再開は痛みが消えてから少しずつ
・歩けない・大きなへこみ・広い内出血・しびれや力が入らない時は、先に整形外科へ
・無理をせず、気になる時はご相談を

この記事を書いた人

星野鍼灸接骨院 院長 星野泰隆今治市で星野鍼灸接骨院の院長をしている星野泰隆です。
はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の4つの国家資格を持っています。

1994年にこの道に入り、2004年7月に開業しました。
痛む場所だけを診るのではなく、体全体の負担を見て、回復しやすい状態に整えることを大切にしています。

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