首からくる足のしびれ|坐骨神経痛だと思っていたら首の狭窄症かも?

デスクワークで背中が丸くなり顔が前に出た姿勢のまま、太ももに手を当てる男性(イメージ)

この記事の要約

足のしびれがあると、「腰から来ているのかな」「坐骨神経痛かな」と思う方が多いです。
でも実は、足のしびれの中には、首から来ているものもあります。

首の骨の中には、手だけでなく足へ行く神経もまとまって通る、脊髄という神経の幹があります。
首でこの部分が押されると、そこから下の手にも足にも、しびれが出ることがあります。

足だけでなく手もしびれるという方は、首の脊柱管狭窄症かもしれません。

首の狭窄症の方が気をつけたいのは、首を詰める姿勢です。
上を向き続ける姿勢だけでなく、デスクワークで顔が前に出た姿勢も、首の後ろを詰めてしまいます。

狭くなった管そのものは、姿勢では広がりません。
それでも姿勢を整えて首の負担を減らすと、症状が楽になることがあります。

当院では下半身から整えて、骨盤から背骨にかけて、負担の少ない楽な姿勢をつくっていきます。
上を向くと足のしびれが強くなっていた60代の男性も、施術のあとに同じ動作をすると「だいぶ違いますね」とおっしゃっていました。

※動画は現在編集中です。もう少しお待ちください。

足のしびれ、腰から来ていると思っていませんか

足のしびれでご来院される方は、「足だから腰かな」「坐骨神経痛かな」とおっしゃることが多いです。

たしかに、腰から来る足のしびれはよくあります。
でも、しびれの元が腰とは限りません。

しびれには「枝」と「幹」がある
神経は、木にたとえると分かりやすくなります。

坐骨神経痛や、正座をした時の足のしびれは、枝の部分で起きているしびれです。
この場合は、片方の手や足だけに出ることがほとんどです。

一方で、狭窄症は幹の部分が押される状態です。
幹に負担がかかると、そこから下の神経の全部に症状が出ることがあります。

首で幹に負担がかかれば、首から下の全部、つまり手にも足にも出ることがあるということです。

首の「幹」が押されると、足までしびれることがある

首の中には、足へ行く神経も通っている
背骨の中には、脊柱管という神経の通り道があります。
その中を通っているのが、脳から続く神経の幹、脊髄です。

首の脊髄には、手へ行く神経だけでなく、体や足へ行く神経もまとまって通っています。
そのため首で脊髄が押されると、足のしびれや、足のもつれにつながることがあります。

左右両方に出ることが多い
首の脊髄の中では、感覚を伝える神経の一部が左右で入れ替わっています。
そのため片側が押されていても、強さに差はあっても、左右両方にしびれが出ることが多いです。

当院では、しびれに左右差がある時は、まず枝の部分を疑います。
しびれが手にも足にも出ている時は、狭窄症を疑います。

その時は、しびれの強い側から、主に傷んでいる側を推測しています。

首からくる足のしびれは、首の狭窄症かもしれない
脊柱管が狭くなって、中の脊髄が押されている状態を、脊柱管狭窄症といいます。
首で起きていれば、首の脊柱管狭窄症です。

はっきり確かめるには、病院でMRIなどの画像検査を受ける必要があります。

首を詰める姿勢に気をつける

首の狭窄症の方に気をつけていただきたいのは、首を詰める姿勢です。

上を向き続ける姿勢
洗濯物を干すために首を反らせて上を向く男性(イメージ)
首を後ろに反らせると、脊柱管は狭くなります。
高いところの作業や洗濯物を干す時など、上を向き続ける姿勢はできるだけ短くしてください。

デスクワークで顔が前に出る姿勢
意外と気づきにくいのが、デスクワークの姿勢です。
背中が丸くなって顔が前に出ると、首の後ろが詰まる形になります。

画面をのぞき込むように顔を突き出すと、首の上のほうは反った状態になっています。
これは、上を向いているのと近い形です。

椅子の高さとパソコンの位置
デスクワークが多い方は、椅子の高さとパソコンの位置を見直してみてください。
変えることで、背骨にかかる負担が分散しやすくなります。

座り方のポイントは、こちらの記事でもご紹介しています。

デスクワーク中の腰痛対策は椅子の高さと座り方がポイント!

転倒には気をつけて
首の脊柱管が狭くなっていると、もし転倒してしまった時に、症状が悪化することがあります。
足がしびれている時は、いつもより足元に気をつけてください。

姿勢が整うと、楽になることがある

管は広がらなくても、首の負担は減らせる
狭くなった脊柱管そのものは、姿勢を整えても広がるわけではありません。
それでも、首にかかる負担を減らすことはできます。

首を詰める姿勢が減ると、しびれなどの症状が楽になることがあります。

当院では下半身から整える
当院では、首の症状であっても、首だけを見るわけではありません。
どんな症状でも、必ず姿勢をチェックしています。

首の狭窄症の方には、まず下半身から整えていきます。
骨盤から背骨にかけて、負担の少ない楽な姿勢に整えるためです。

首を強く反らせたり、ボキボキ鳴らしたりするような無理な施術はしません。

立った姿勢で骨盤の高さを確かめる院長の検査の様子
上を向くと足のしびれが強くなっていた60代男性
実際に当院にご来院されている患者さんの例をご紹介します。

病院で首の脊柱管狭窄症と言われて来られた、デスクワークの60代男性です。
手のしびれに加えて、足にもしびれがありました。

施術の前に上を向いてもらうと、足のしびれが強くなる状態でした。
施術のあとに同じ動作をしてもらい、しびれの出方を比べています。

4回目のご来院では、同じ動作で「だいぶ違いますね」とおっしゃっていました。
握力も少しずつ戻ってきています。

バンザイで姿勢の大切さを体感する
片足だけスリッパを履いて両手を上げるバンザイのチェック(イメージ)
姿勢が変わると体の動きが変わることは、ご自身でも確かめられます。
スリッパを使った、簡単な方法です。

・壁や椅子のそばで、片足だけスリッパを履いて立つ
・両手をまっすぐ上にバンザイして、腕の上げやすさを覚えておく
・スリッパを反対の足に履き替えて、もう一度バンザイする

右と左で、腕の上げやすさが違いませんか?
足元が少し変わるだけで、体の動きが変わるのが分かると思います。

それだけ、姿勢は体の動きに関わっているということです。
ふらつく時や、しびれが強くなる時は、無理をせずすぐにやめてください。

このチェックは、こちらの記事でも動画つきでご紹介しています。

腰痛・肩こり|いつもの痛みは大丈夫?一番見直したいサインかも|“いつも同じ”はないという話

体が整うと、寝やすくなることも
寝る時は、楽な姿勢を心がけてください。
寝返りが多すぎたり少なすぎたりするのは、体が整っていないことが理由の一つになっている場合もあります。

体が整ってくると、寝やすくなることもあります。

早めに病院に相談したいサイン

首の狭窄症は、少しずつ進むことがあります。
次のような症状がある時は、早めに病院で相談してください。

・字が書きにくい、ボタンがかけにくい、箸が使いにくい
・足がもつれる、歩きにくい
・尿が出にくい
・しびれが急に広がった、強くなった

足のしびれが腰から来ているのか、首から来ているのかは、ご自身では見分けにくいものです。
「坐骨神経痛かな」と思っている足のしびれがなかなか取れない方は、首からくる足のしびれも疑ってみてください。

姿勢を整えることで、症状が楽になることはあります。
無理せず、まずはお気軽にご相談ください。

(はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)

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この記事の要点

・足のしびれは腰からだけでなく、首から来ていることもある
・坐骨神経痛や正座のしびれは「枝」、狭窄症は「幹」の問題で、幹に負担がかかるとそこから下の全部に出ることがある
・首の脊髄が押されると、強さに差はあっても左右両方に出ることが多い
・上を向き続ける姿勢や、デスクワークで顔が前に出た姿勢は、首を詰める
・椅子の高さとパソコンの位置を見直す(もし転倒すると悪化することがある)
・狭くなった管は広がらないが、姿勢を整えて首の負担が減ると、楽になることがある
・字が書きにくい、足がもつれるなどは、早めに病院へ

この記事を書いた人

星野鍼灸接骨院 院長 星野泰隆今治市で星野鍼灸接骨院の院長をしている星野泰隆です。
鍼師・灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師という4つの国家資格を持ち、20年以上にわたって地域の皆さまの体のお悩みに向き合ってきました。

痛む場所だけを診るのではなく、体全体の負担を見て、回復しやすい状態に整えることを大切にしています。

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