この記事の要約
マッサージや整体でほぐしてもらうと、その時は楽になる。
でも数日たつと、また同じところが痛くなってくる。
そんな繰り返しになっている方に知っていただきたいのは、痛い場所と、痛みの原因になっている場所は違うことがあるということです。
今回のテーマは、片側の腰痛を繰り返している、というご相談です。
その理由と当院の見立てをお伝えします。
座っていても立っていても、腰に疲労が溜まってくる
座る時間の長いお仕事をされている方からの、こんなご相談があります。
片側の腰に、疲労が一点に溜まってくるような感じがあり、座っていても立っていてもだんだんしんどくなる。
姿勢を保つのがつらくなって、横になるとようやく楽になる。
そんな状態が続いたあと、急に痛みが強くなる、という方もいらっしゃいます。
歩いていると瞬間的な痛みが走り、息が詰まって立ち止まるほど。
お仕事を休まなければならなくなったり、夜は痛みで目が覚めたりすることもあります。
若い頃から肩こりも重く、体がキュッと固まって緩められない感覚を、ずっと抱えている、という方もいらっしゃいます。
ほぐすと楽になるのに、また戻る
これまでも、温めたり、マッサージ機を使ったり、ピラティスに通ったり、ご自身なりの対処を続けてこられた、という方もいらっしゃいます。
ほぐし系の整体にも通っていて、揉んでもらうとその時は楽になる。
でも数日すると、また同じようにしんどくなってくる。
このほぐす、楽になる、また戻る、の繰り返しから抜け出せないことが、一番のお悩みです。
「本当は、体を動かすお仕事に戻りたい」
そんな想いを伺うこともあります。
揉むことそのものが悪いわけではありません。
揉む強さと、体への感じ方の関係は、こちらの記事にまとめています。
マッサージは強いほど効く?「気持ちいい」と「効く」は別のものです
検査で分かること|痛いのは片側、動きが悪いのは反対側
体の動きを一つずつ確認していくと、はっきりした左右差が見つかることがあります。
例えば、痛みが出ているのは右側。
ところが、動きが悪くなっていたのは、痛くない左側だった、ということがあります。
この左の動きの悪さが原因となって、右が代わりに頑張って動く。
その負担が積み重なって、右側に痛みが出ている状態と考えられます。
さらに、首が上を向きにくくなっていても、その原因が首ではないことがあります。
首から離れた、背中のポイントを整えると、上を向く動きがその場で変わることがあります。
このように、痛い場所と原因の場所は違うことがあります。
そして、悪くなってからの期間が長いほど、このずれは大きくなりやすいと、私は考えています。
ほぐして楽になってもすぐ戻ってしまうのは、痛い側だけを緩めても、反対側や背中の問題がそのまま残っているからかもしれません。
そう考えると、繰り返しの理由に説明がつきます。
緊張の元はストレス|心の話だけではありません

※写真はイメージです
では、なぜ体はそこまで緊張して固まってしまうのでしょうか。
鍵になるのがストレスです。
ストレスというと心の負担を思い浮かべますが、それだけではありません。
気温の変化、寝不足、食生活の乱れ。
こうした体にかかってくる負担は、すべて体にとってのストレスです。
そうした負担を受けても体をいい状態に保とうとして、自律神経が頑張り続けます。
緊張すると肩に力が入ったり、手に汗を握ったりしますよね。
自律神経が頑張り続けている体では、それと同じこわばりが抜けにくくなりやすい、と私は考えています。
その緊張が続くと、体の歪みや動きの悪さにつながり、今回のような痛みとして表に出てくることがあります。
気温の変化が大きい時期は、急な気温の変化そのものが体へのストレスになります。
気温差が大きいと自律神経が働きづめになり、筋肉の緊張や疲労につながりやすいと、私は考えています。
施術の進め方

初日は、首から背中の歪みを整えることから始めて、全身のバランスを調整します。
鍼は初めてで怖い、という方もいらっしゃいます。
なので、痛くない進め方から始めて、もし合わなければ刺さないやり方にも切り替えられることをお伝えしたうえで行います。
鍼が痛いのかどうか、初めての方や怖い方にどう進めているかは、こちらの記事にまとめています。
鍼治療は痛い?怖い?|当院で使う鍼の太さ・本数と、初めての方への進め方
施術の前後で、起き上がる動きや、立って足を上げる動きを比べて、体の動きやすさを確かめます。
首から離れた背中のポイントを整えて、上を向く動きの変化をその場で確かめていただくこともあります。
施術の前と後で動きの違いを実感される方もいらっしゃいます。
もちろん、1回で全部が解決するわけではありません。
初めのうちは体が元の状態に戻りやすいため、状態をみながら、最初は短い間隔で調整して整った状態のベースを作り、そこから間隔を空けていく計画をお伝えしています。
あわせて、日常では足の向きを平行にして、重心のバランスを取ることを意識してもらっています。
24時間ずっとは無理なので、気づいた時に戻すだけで大丈夫です。
マッサージに通っても、同じように凝ってくる方へ
マッサージに何度も通っていて、強く揉まれないと楽にならないと感じている方もいらっしゃいます。
それでも、何度も同じように凝ってくる。
こうした方には、歪みを整えていくと体が動きやすくなるのを、施術のたびに確かめていただきながら進めています。
強く揉まれないと楽にならないと感じている方ほど、一度、原因の場所を確認してみる価値があると思います。
不安な時は、まずご相談ください
腰痛の多くは体の使い方や緊張から来るものですが、次のような時は様子を見るより先に一度ご相談ください。
・脚のしびれや、力の入りにくさを伴う
・発熱を伴う
・安静にしていても、痛みが日ごとに強くなっていく
・転倒や強くぶつけた後から、痛みが続いている
検査をして体の状態を確かめ、病院で診てもらう必要があると判断した時は、こちらから医療機関をご紹介します。
痛い場所と、痛みの原因になっている場所は違うことがあります。
ほぐして楽になってもすぐ戻る時は、原因が別の場所に残っているのかもしれません。
何度も繰り返す腰痛でお困りの方は、無理せず、まずはお気軽にご相談ください。
症状によっては、医師の診察が必要な場合があります。気になる症状があるときは、まず医療機関にご相談ください。
腰痛がなかなか良くならない理由と、当院の考え方は、こちらのページにもまとめています。
(はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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この記事の要点
・痛い場所と、痛みの原因になっている場所は違うことがある
・悪くなってからの期間が長いほど、そのずれは大きくなりやすいと考えている
・ほぐして楽になってもすぐ戻るのは、原因が別の場所に残っているのかもしれない
・ストレスは心の負担だけでなく、気温の変化や寝不足など体への負担も含まれる
・脚のしびれや脱力、発熱を伴う痛みは、まずご相談ください
この記事を書いた人
今治市で星野鍼灸接骨院の院長をしている星野泰隆です。
はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師という4つの国家資格を持ち、2004年に開業し、臨床の現場に立ち続けています。
痛む場所だけを診るのではなく、体全体の負担を見て、回復しやすい状態に整えることを大切にしています。











