肩から腕が痛くて寝れない|長時間の同じ姿勢と、背骨のカーブから考える痛みの背景

軽トラックの運転席でハンドルを握る作業着姿の中年男性

「何もしていなくても右肩から腕が痛い…」
「寝ていても痛みで目が覚めてしまう…」
「運転も荷物の上げ下ろしも辛くて、仕事に支障が出ている…」

こうした症状を抱えながら、湿布や痛み止めで何とかしのいでいる方は少なくありません。

今回のテーマは、長時間の運転や荷物の上げ下ろしが続く中で、右肩から腕の痛みが数か月続いているというお悩みです。

肩や腕の痛みには、「姿勢」が関わっていることが少なくない、と私は考えています。

肩から腕の痛みの原因|寝られないほど悪化する体の使い方

今回のテーマ|痛みが長引いているとき

以前にも同じような痛みが出たことがあるものの、1週間ほどで楽になっていたため、様子を見ているという方がいらっしゃいます。

ところが今回は痛みが数か月も続き、しかもだんだんとひどくなってきたため、「このままでは仕事に支障が出る」と感じて相談に来られる、というお話です。

痛みの出方とお困りごと

痛み始めは寝違えかと思っていた、一度は楽になったものの再び痛みが出て、だんだんひどくなってきた、というお話を伺うことがあります。

最近では何もしていなくても痛みがあり、寝ていても痛みで目が覚めてしまうため、睡眠があまり取れない状態になる方もいらっしゃいます。

仕事では長時間の運転が辛く、荷物の上げ下ろしでも痛みがある。寝る場所が狭いために、休むときにさらに苦労される、という方もいらっしゃいます。

重いものを運ぶ仕事を避けるよう職場で配慮してもらっていても、「いつまでも痛みがあると仕事に支障が出るので困る」と心配されることがあります。

以前から姿勢が気になっていて、写真を撮る時などに「背中が丸くなっている」と言われることがある、という方もいらっしゃいます。

何度か同じような症状を繰り返すうちに、その度に症状が強くなっていると感じている方もいます。

「原因はわかるのだろうか」「姿勢や腰痛との関連は?」といった不安を抱えて、ご相談に来られることがあります。

当院で確認すること

当院では、次のような点を確認します。

顔を上に向ける動きで痛みが出て、途中で止まって上を向けないことがあります。左右に向く動きに差があることもあります。手を上げると痛みが出て、仰向けに寝ることができず、座っていても辛い、という状態の方もいらっしゃいます。

体全体を確認すると、骨盤の高さに左右差があったり、背骨のカーブが少なくなって背中が丸くなり、伸ばしにくくなっていたりすることがあります。

なぜこのような痛みが起こると考えているか

長時間の運転のように、同じ姿勢が続くと、体がこわばりやすい状態が続きます。

そこから動きにくい状況で荷物を運んだり、狭い寝台で無理な体勢で寝ることが多かったりすると、体をリセットする機会が少なくなる、と私は考えています。

体がこわばっている状態が長く続くと、筋肉の緊張が慢性化し、骨格の歪みとして定着してしまうこともある、と私は考えています。

背骨のカーブが減ると、首の動きが制限され、首から腕にかけての神経に負担がかかります。これが炎症や筋肉の緊張につながり、肩から腕の痛みの背景にあるのではないか、というのが私の見立てです。

当院での対応

寝ることが辛い状態のときは、まず座った状態で、背骨が伸ばしやすくなるように整えます。

その後、横向きに寝てもらい、負担が少ない姿勢で、神経への負担になっている歪みを整えます。鍼を使って筋肉の緊張と神経の緊張をゆるめることを目的に行います。

来院のペースは、お仕事の都合を伺ったうえで相談して決めています。はじめは週1回ほどのペースで進め、その後は体の状態に合わせて間隔をあけていく、という形をとることがあります。

同じお悩みの方からも、嬉しい感想をいただいています。

肩から腕の痛みでお悩みの方へ

以前から姿勢が気になっていても、症状が一時的に楽になると、そのまま様子を見てしまうことは少なくありません。

しかし、何度か繰り返しているうちに症状が悪化したり、痛みが出る間隔が短くなったりすることがあります。

肩や腕の痛みは、肩だけの問題ではなく、姿勢や体全体のバランスが関係していることが少なくない、と私は考えています。

湿布や痛み止めで一時的に楽になっても、背景にある姿勢や体の使い方が変わらないと、また同じ症状を繰り返すことがあります。

何度か同じような状況を繰り返している方は、早めに体全体を見直すことをおすすめします。

不安な時は、まずご相談ください

何もしていなくても痛みがある、寝ていても痛みで目が覚める、痛みがだんだん強くなっている、というときは、我慢せずにご相談ください。

症状によっては、医師の診察が必要な場合があります。気になる症状があるときは、まず医療機関にご相談ください。

まとめ

今回のポイントは以下の通りです。

・肩から腕の痛みの背景に、姿勢(背骨のカーブの減少)が関わっていることがある
・長時間の同じ姿勢と、体をリセットする機会の少なさが、痛みの背景にあると私は考えています
・座った状態や横向きなど、負担の少ない姿勢で施術を行います

つらい症状を我慢せず、気になることがあればお気軽にご相談ください。

(はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)

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