膝をひねってケガをすると、「水がたまった」と言われることがあります。
この水を抜くのか、抜かないのか、迷われる方もいらっしゃいます。
今回のテーマ
今回のテーマは、野球のベースランニングのように走っている最中に膝を強くひねり、翌朝になって痛みが強くなった、というケガです。
膝の捻挫では、よく水がたまると言いますが、正式名称を『関節水腫』と言います。
関節水腫とは
関節にはもともと、関節包という骨を包む袋があり、その中に関節液が溜まっていて、潤滑や冷却の役目を持っています。
そこに過度の負荷がかかると、このようなケガになることがあります。
水を抜くことについて
関節に水がたまった時には、病院で水を抜く治療を行うことがあります。
水を抜いたあとに、痛み止めやヒアルロン酸を注入することもありますが、関節に水がたまった原因は「ケガ」だと私は考えています。
ケガで関節の内部に傷ができ、炎症が起きていると、その場所に負荷がかかりにくくするために水がたまってきます。
その水を無理に抜くと、その時は楽になります。ただ、安静にすることなく動き続けてしまうと、また水が溜まり、結果的に何度も水を抜く治療をすることになる場合があります。
こうしたことから、関節の水を抜くことは少なくなってきている、と私は感じています。
当院での対応
当院では、関節の捻挫による可動性の調整と、水腫に対する、炎症を抑えることを目的とした施術を行います。
さらに、動きやすくするための施術を加えて、体の回復を支えていきます。
ケガの状態によっては、水を抜いたほうがいい場合もあります。
炎症がひどく、水腫の量も多いと、落ち着くまでに時間がかかります。
その場合は、まず水腫を減らし、関節をしっかりと固定して、回復を支えていきます。
試合直前で休めないとき
試合の前日などで、どうしても休むことができない場合は、関節をできるだけ動ける範囲で固定して、出場を判断することもあります。
ただし、本来は出られる状態ではないこと、無理ならすぐに引っ込むこと、その後の処置など、いろいろなことをお伝えして、とにかく無理をしないようにお話ししています。
そのうえで、ケガがひどくならないことを願うばかりです。
受診の目安
膝をひねったあとに腫れてきた、痛みが強くなった、というときは、動き続けずにご相談ください。
試合直前のケガなどでお悩みの方は、当院まで一度ご相談くださいね。
症状によっては、医師の診察が必要な場合があります。気になる症状があるときは、まず医療機関にご相談ください。
(はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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