転倒して膝を強く打ち、痛みと腫れで歩くのも辛い70代女性の改善例

「転倒して膝を打ったら腫れて曲がらなくなった」
「病院では痛み止めだけなので良くなるのか不安」
「膝をかばって歩いていると腰も痛くなってきた」

このような症状でお悩みはありませんか?

膝のケガや変形などで膝の痛みがある方は、当院でもご相談の多いお悩みの一つです。

特に膝を動かすと痛みがあったり水がたまっていて曲がらなかったりする場合は、膝だけでなく足首や股関節に問題が隠れていることがあります。

でもご安心ください。

このブログでは、転倒して膝を強打して水がたまって腫れ、曲げ伸ばしや歩きにくくなったりした70代女性の症例を通して、水がたまったりして膝が腫れる原因と、当院での改善例をお伝えします。

※膝関節の負担を減らすためのセルフケア動画は現在編集中です。もう少しお待ちください。

来院時の症状

今治市国分にお住まいの70代女性 主婦

ケガをした時の状況は、段を踏み外し30〜40cmほど転落して膝を強打し動けなくなったそうです。

ご来院された時には、1ヶ月が経っていましたが、膝全体が腫れてほとんど曲がらず歩くのにも足を引きずる状況でした。

傷めてすぐに病院で診てもらい、水を抜いて痛み止めの薬を処方されましたが、なかなか痛みも腫れも引かず、歩けない状態が続いていたようです。

もともと腰の痛みもありましたが、膝を痛めてから腰痛も悪化し、だんだんとキッチンに立つのも辛くなっていきました。

お困りの状況

普段はお孫さんの学校の送迎や買い物などで、歩いたり自転車に乗ったりすることが多かったのですが、膝を痛めてからは、無理に歩いて痛みがひどくなることがあるようです。

このまま歩けなくなるのではないか?という不安があり、当院を受診されました。

当院での検査

当院で膝の腫れを確認したところ、水はほとんど引いている状況でしたが、膝関節内側とお皿の下に炎症が強く出ていました。

関節軟骨と膝の曲げ伸ばしの際のクッションになる脂肪体が炎症を起こしていましたが、なかなか治らない要因となっていたのが足首と股関節の動きの悪さから、膝への負担が大きくなっていることでした。

なぜ水がたまっていないのに膝が腫れるのか?

膝が腫れる原因で多いのは、関節水腫と言って水がたまる状態ですが、それ以外にも膝の周りにあるさまざまなクッションが原因になることがあります。

①脂肪体の炎症

その中でも多いのが、膝のお皿の下から関節の周りにある脂肪体の炎症です。

膝を曲げる際のクッションになるのですが、転倒で直接打撲したり負担が大きくなったりすると脂肪体自体が腫れてきて引っかかりやすくなり、炎症を起こしやすくなります。

②不安定な足首

足首が不安定だと、歩く時に膝が内側に入りやすくなるため、軟骨や脂肪体の負担が大きくなります。

特に転倒した時に足首を捻っていると、足首の動きが悪くなって、その分膝が過度に動くことで、膝の内側に負担がかかるんです。

③股関節の曲がりが悪くなる

股関節周りの筋肉が硬くなると、股関節を曲げにくくなります。

特に太ももの前側や内側の筋肉が張ってくると、歩く時に股関節が十分に動かないため、膝が過度に動いて負担が大きくなるんです。

これが原因で、足が上がりにくくなるため、膝の動きが悪くなってしまいます。

つまり、膝の負担を減らすには、足首と股関節の動きを整える必要があるということです。

なぜ膝の水を抜くの?

膝の水を抜くと、関節の腫れが引き曲げ伸ばしがしやすくなるという効果があります。

膝に水がたまるのは、転倒で膝に炎症が起きた時の身体の反応なんです。関節内の炎症で滑膜が刺激されて、関節液が過剰に作られてしまいます。

水を抜く時には、消炎鎮痛剤を代わりに入れるので、脂肪体や関節の炎症は回復しやすくなります。

ところが、膝の負担の要因となる足首や股関節の動きにくさは改善されません。

痛みが楽になったからといって動いていると、また膝に無理がかかり炎症が悪化することがあります。

これが痛みが長引く原因です。

つまり、水を抜く治療と併せて、足首と股関節を整えることが、膝の腫れを根本的に改善する方法なんですね。

当院で行なった治療

膝をほとんど曲げることができなかったため、まず足首の動きを整えていきました。

足首を動かす筋肉も膝と関係しているものもあるため、足首が動かしやすくなるとともに、少し膝を曲げやすくなりました。

膝が曲げやすくなったので、股関節をチェックし曲げにくくなっている原因の前側のつまりを整え、関係する筋肉が動きやすくなるように施術を行いました。

これにより、膝がまっすぐ動きやすくなり負担が軽減します。

治療経過

はじめの1ヶ月は炎症がひどいため毎週1回ご来院いただき、4回治療を行いました。

だんだんと曲げやすくなって、歩く距離とスピードが上がり、お買い物や送迎もできるようになりました。

その後2週間を3回、3週間、4週間と間隔を空けても、あまり痛みが出ることなく送迎できるようになりました。

また、以前からあった腰痛も、股関節の動きが良くなるとともに軽減し、キッチンに立っていても楽になったようです。

患者さんのお声

膝が曲がらず歩くのが本当に辛かったのですが、初めて治療を受けた直後から歩きやすくなりました。

治療回数を重ねるたびに、腫れも引き動きやすくなってきたので、歩けなくなるかもという不安がなくなっていきました。

こんな症状がある場合は早めに整形外科を受診してください

転倒後に次のような症状がある場合は、できるだけ早く整形外科を受診してください。

– 膝が全く曲がらない
– 激しい痛みが続く
– 膝が熱を持って腫れが増している
– 体重をかけられない

これらの症状は、骨折や靭帯損傷の可能性がありますので、専門医の診察を受けることが大切です。

まとめ

膝の曲げ伸ばしがしづらくなるのは、膝関節の腫れが原因で起こりやすいですが、足首や股関節の動きの悪さも、なかなか治らない要因の一つとなります。

転倒直後や腫れがひどい時には安静にするのも大事ですが、痛めてから数週間経っても痛みが引かない場合には、膝以外に要因があるかもしれません。

安静にしていてもなかなか痛みが引かない、痛みが引いても動くとすぐにぶり返して仕事や日常生活に不安がある場合は、当院までご相談ください。

早めに対処することで、変形も予防でき早い改善が期待できます。

(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)

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