肩こりからくる頭痛だと思っていたら、実はヘルペス(帯状疱疹)が隠れていた、ということがあります。
今回のテーマは、肩こりのような頭痛や、首・肩の痛みの中に、ヘルペスが隠れていることがある、というお話です。
妊娠中の方は、薬の使い方に制限があるため、特に注意が必要です。
今回のテーマ|肩こりからの頭痛
肩こりや整形外科的な症状とは、少し違う痛み方
もともと肩こりがずっとあり、1週間ほど前から急に頭痛がしてきて、痛みがなかなか良くならない、というご相談があります。
問診で色々とお話をお伺いすると、肩こりは長年の悩みだけれど、最近になって頭痛がするようになった、痛み方はピリピリした痛みで、肩を押したり、首を曲げたりするとピリッとした痛みが出てくる、というお話になることがあります。
こうした頭痛の出方や、肩や首の症状が、肩こりや整形外科的な症状とは少し違うと感じることがあります。
ヘルペスの疑い
そのようなお話を伺ったときに、私の頭に浮かぶのは、ヘルペスです。
帯状疱疹のウイルスは、子供の頃にかかった水ぼうそうと同じウイルスで、体調が良く元気な時には神経のところで免疫によって何も症状を起こしませんが、体力が弱って免疫力が低下すると神経に炎症を起こすというウイルスです。
いわゆる帯状疱疹と言われるヘルペスウイルス感染による神経痛のような痛みです。
日本皮膚科学会のホームページに詳しく載っていますので、詳しくはこちらをご覧ください。
ヘルペスと帯状疱疹
帯状疱疹のイメージといえば、肋骨周囲に帯状の発疹が出るイメージがありますが、実は全身に出る病気です。
ヘルペスは見た目でも体に変化が起こり、小さな赤い発疹が痛みの箇所にプツプツといくつか出来ることがあります。
発疹の確認
問診でお話をお伺いした後、整形外科的な問題もあるかもしれないが、ヘルペスの疑いもあることをお伝えします。
ヘルペスのことはご存知でも、赤い発疹のプツプツしたものがないと、気にされていない場合があります。
そこで当院では、整形外科的な検査の前に、まず発疹がないかを注意深く探していきます。
発疹は、とてもわかりにくい場所にあることがあります。
たとえば頭の、髪の毛が生えている中の方にあると、なかなか見つけにくいことがあります。
ヘルペスの注意点
頭の中や首周囲のヘルペスの場合、注意しないといけない点があります。
それは、神経の痛みが強く出たり、症状が長引きやすく、頭痛や首の痛みが慢性化してしまうことがあることです。
そのため、疑いがあるときは、すぐに紹介状を用意し、専門の病院へ行っていただいています。
病院での精密検査の結果、入院が必要になる場合もあります。
肩こりだと思っても重大な病気のこともあります
いつもと同じ肩こりだと思っていても、いろいろな病気が隠れていることがあります。
ヘルペスの他にも肩こりと同じような症状を起こす病気をいくつかあげてみます。
・膵炎
・胃がん
・心筋梗塞、狭心症
・大動脈解離
・肝硬変
今回は、肩こり症状を起こす内科的な疾患をいくつかあげてみました。
その他にも、内臓からの痛みが元になって肩こりのような症状が出ることは、少なくないと私は感じています。
もちろん、運動不足や姿勢の悪さにより肩こりが出てくることはあります。
肩こりでご相談に来られた方に、ヘルペスの疑いがあったため、病院を紹介したこともあります。
結果としてヘルペスではなかったこともありますが、ヘルペスの後遺症が残ってしまい、何年も苦しんでいる方を、これまでに何人も見ています。
受診の目安
いつもの肩こりとは違う、ピリピリした痛みがある、痛む場所に赤いプツプツがある、なかなか良くならない、というときは、病気が隠れているかも知れませんのでご注意ください。
症状によっては、医師の診察が必要な場合があります。気になる症状があるときは、まず医療機関にご相談ください。
(はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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