ご来院の患者さんから、朝起きて歩きはじめにかかとが痛むので何かいい方法はないか?というご質問を受けました。
この方は以前にもかかとの痛みがあり、しばらく痛みが出ていなかったのに、ランニングをするようになってから痛みが再発したようです。
今回のご質問に際して、歩き方やテーピングの指導をさせていただき、足の負担が軽くなり痛みが無くなったと喜ばれていました。
この方と同じようなお悩みを、他の患者さんからもお聞きすることも多いです。
このブログでは、同じお悩みをお持ちの方のお役に立てればと思い、かかとの痛みが出てくる原因と痛みを改善する簡単テーピングの仕方についてまとめてみました。
動画でも貼り方を説明しています。
朝起きて歩きはじめにかかとが痛む方のお役に立てると思いますので、ぜひご覧になってみてください。
なぜ足底腱膜炎は朝にかかとの痛みが出る?
特徴的な朝起きた時に痛みがひどく出てくるのは、寝ている間に足底腱膜やかかとを支える筋肉の緊張がほぐれず硬くなっているためです。
足底腱膜は、足の裏にあるかかとから足の指の付け根にあり、土踏まずを支えてくれるクッションの働きをしています。
足底腱膜炎は、歩き過ぎや走り過ぎなど足の使い過ぎにより、足の裏の筋肉や腱が緊張し、腱のついているかかと部分に痛みが出てきます。
足底腱膜炎になりやすい理由の一つに、土踏まずのアーチが少なくなる事があげられます。
土踏まずのアーチが少ないとかかと重心になり足底腱膜が伸びてしまい、足裏に力が入りにくくなります。
また、かかとを支える筋肉が弱くなるため、かかとが外向きに傾きより扁平足がひどくなってきます。
かかと重心になり支える筋力が弱くなるので、かかとに無理な力がかかるようになり痛みが出るようになります。
この朝の痛みは動いているうちに筋肉の緊張がほぐれ、少しずつ痛みが緩和してきます。
足底腱膜炎のかかと痛を改善する簡単テーピング
足底腱膜炎で痛みが出てくる理由は、扁平足になりかかとを支える筋力が弱くなることと足底腱膜が伸びてしまう事です。
なので、対処方法としては扁平足を防ぎ、かかとを支える筋肉をサポートするテーピングで痛みを改善していきます。
土踏まずのアーチは横には足指の付け根、縦には足の甲内側と外側にあります。
テーピングを行うことで、それぞれのアーチを支えて足の裏に力が入りやすくすると、しっかり足全体を使って踏ん張りが効きやすくなります。
テープは内側30cm×1本と外側25cm×1本の合計2本使います。
テープは内側はどちらも70%くらいの引っ張り具合で貼り、始めと終わりは引っ張らずに貼ります。
《テーピング方法》
①小指の下から土踏まずを通り内くるぶしの下から かかとを交差して貼ります
②小指の付け根から外くるぶしの下を通りかかとを交差して貼ります
テープがキツく感じる場合は内側を少し緩め、緩く感じる場合は外側を少し強く引っ張って貼ってください。
今回のテーピングは、簡単に貼れるように2本のテープを使ってアーチを作り、筋肉のサポートができるようにしています。
かかとを交差するときに強く引っ張り過ぎていると、アキレス腱が引っ張られて疲れやすくなったり痛みが出たりすることもありますのでご注意ください。
足底腱膜炎は体が無理な動作をしているときに起こりやすくなります。
テーピングをすることでかかとの痛みは改善してきますが、足底腱膜炎はなかなか完治しません。
1週間ほど続けてみてあまり改善が見られないような場合は、そのほかにも原因がありますので当院やお近くの医療機関にご相談ください。
(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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