お尻や足が痛くて座っているのが辛い。
そんな経験はありませんか?
通勤電車で20分立つだけ、階段を上がるだけでふくらはぎがビリッと痛む、足がジンジン、しびれて立ち止まる…。
「そのうち治るだろう」と様子を見ていると、悪化して歩行がつらくなるケースも多いです。
実際に私の治療院でも「デスクワークをしていると、お尻の奥がズキズキして集中できない」「立ち上がる時に電気が走るような痛みで困っている」という患者さんがたくさんいらっしゃいます。
坐骨神経痛の症状であるこの足のしびれ、原因はお尻の深部にある梨状筋かもしれません。
本記事では
①梨状筋症候群の主な症状と原因
②改善するための方法と注意点
をわかりやすく解説します。
最後までご覧いただくと、足がジンジンしびれる症状を改善するためのヒントがわかります。
ぜひ最後までご覧ください。
※動画は現在編集中です。もう少しお待ちください。
梨状筋症候群はお尻が痛むタイプの坐骨神経痛です
梨状筋症候群とは、お尻の深部にある梨状筋が硬くなり、その中を通る坐骨神経を圧迫して痛みやしびれを起こす疾患です。
背骨や骨盤から出た神経が筋肉のトンネルで締め付けられるため、腰よりもお尻・太もも・ふくらはぎに症状が表れます。
この神経痛は体の中心から末端へ痛みが続くのが特徴です。
特にデスクワークや車の運転など、長時間座る姿勢を続ける方に多く見られ、放置すると歩行がつらくなるケースも少なくありません。
足がジンジン。梨状筋症候群の症状と原因をチェック
こんな症状はありませんか?
梨状筋症候群では、まず「お尻から太ももの裏、ふくらはぎ、そして足先へ放散する痛みやしびれ」が現れます。
正座のあとの足がピリピリ・ジンジンするような感覚をイメージすると、わかりやすいかもしれません。
具体的には、座っていると徐々にお尻の奥が痛くなってきたり、立ち上がる瞬間に太ももに電気が走るような痛みがあったりします。また、階段の上り下りで足に力が入らない感じがしたり、夜寝る時も痛みで寝返りが辛くなったりすることも。さらに、長時間歩くと足がしびれて休憩が必要になるという症状も特徴的です。
またひどくなると、焼けるように熱い痛みやズーンとした鈍痛、さらにはチクチク刺すような違和感など様々な痛みを訴えるのが特徴です。
なぜ梨状筋症候群になるの?
梨状筋症候群は、座ったり立ったりと姿勢を変えた直後、あるいは階段の上り下りなどで症状が強くなることが多く見られます。
こうした症状を引き起こす主な原因として、まず長時間の不良姿勢が挙げられます。デスクワークで前かがみの姿勢が続いたり、車の運転で片足に体重をかける時間が長かったり、ソファで浅く座って背中を丸める習慣などが該当します。
次に、股関節に負担をかける動作も大きな要因です。あぐらや足を組む姿勢を頻繁に取ったり、片足重心で立つ癖があったり、重いものを持ち上げる時の不適切な姿勢なども影響します。
さらに、運動不足による筋力低下も見逃せません。お尻の筋肉が弱くなると梨状筋に過度な負担がかかり、体幹の筋力不足で姿勢が不安定になってしまいます。
そして特に重要なのが、上半身のバランス不良です。肩や首の緊張が強くなると全身のバランスが崩れ、猫背により骨盤の位置がずれてしまうのです。
特に現代人は、デスクワークによる上半身の緊張と運動不足が重なることで、梨状筋に集中的なストレスがかかりやすい環境にあります。
お尻の筋肉は腰を支えるコルセットのような働きをするため、上半身のバランスが悪いと、中腰や前屈姿勢などで梨状筋に集中的なストレスがかかってしまうのです。
ここに注意!梨状筋症候群の症状としびれを和らげる方法
今回は、ご自宅で座ったままできる2つの方法をお伝えします。
まず一つ目は、お尻の負担を減らす座り方です
梨状筋症候群は坐骨神経を圧迫することでしびれと痛みを引き起こします。
例えば足を伸ばして背中をもたれると、重心を横で支えるようになるため、腰やお尻の筋肉の負担が大きくなります。
お尻の筋肉の負担を減らすためには、「足を膝よりも少し後ろに下げて座る」ことです。
足を膝よりも少し後ろに下げて座ることで重心は縦になり、腰の上に自然と体重が乗るため腰やお尻の筋肉が頑張って体を支えなくても楽に座ることができます。
無理に腰を伸ばさなくても、足の位置を後ろにさげるだけで楽な姿勢で座ることができます。
もうひとつは、座ったままできる腰痛改善のための上半身のストレッチです
デスクワークでずっと同じ姿勢で座っていると、パソコン作業などしているうちに固まってきて背中も丸くなってきます。
背中の動きを良くするために、肩回りから背中や腰につながる大きな筋肉をほぐす事で、上半身の動きが良くなり腰にかかる負担が減ってきます。
ストレッチ方法
1. 腰を伸ばして座り、右側の手(伸ばす方)を上げます
2. 左手で右の肘(もしくは手首)を持ちます
3. 体を左に倒して右の背中を伸ばします
※左に倒す際に、右のお尻に体重をかけるようにすると、さらに伸びやすくなります。
ストレッチは、10~20秒くらい気持ちよく伸びたなと感じるくらいでOKです。
無理に頑張って伸ばす必要はないので、出来る範囲でやってみて下さい。
これらの方法は個人差がありますが、継続することで症状の改善が期待できます。
まとめます
今回は、梨状筋症候群による足のしびれと坐骨神経痛についてお伝えしました。
・お尻の深部にある梨状筋の緊張
・上半身のバランス不良
が主な原因でしたね。
対策として、正しい座り方の習得と上半身のストレッチをご紹介しました。
これらを継続することで、デスクワーク中や立位での体のバランスが改善され、梨状筋への負担軽減が期待できます。
梨状筋症候群は放置すると歩行困難になる場合もありますが、適切なセルフケアと姿勢の改善で症状の緩和が期待できます。
ただし、「症状が2週間以上続く場合や日常生活に大きな支障をきたす場合」「しびれが強くなってきた場合」は、早めに専門家にご相談ください。
セルフケアには限界があり、神経の圧迫が強い場合は専門的な治療が必要になることがあります。
もし、ご紹介したセルフケアを続けても改善が見られない場合や、症状が悪化してしまう場合は、一人で悩まずに専門家に相談することをおすすめします。
梨状筋症候群は適切な治療により改善が期待できる症状ですので、諦めずに向き合っていきましょう。
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それでは、今日のブログは以上になります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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