この記事の要約
立ち仕事で前かがみの姿勢が続き、腰から背中の痛みに悩む方に向けて、今治市の40代女性(制作のお仕事)の改善事例を紹介する記事です。
重い物が持ちにくい・中腰がつらい・階段がつらいといった症状が、病院の薬や湿布では変わらず、だんだん悪化していたケースです。
検査の結果、痛みの根本は腰や背中そのものではなく、偏った作業姿勢による背骨の歪みと、それに伴う肩甲骨や腕の動きの制限にありました。
骨盤・背骨・姿勢に加えて手首や肘まで整えると腰の動きが変わり、4回の施術で「姿勢が良くなったね」と言われるまで改善しています。
「いつもの痛み」と思って放っておくと、知らないうちに悪化していることがある、という点もあわせてお伝えします。
この記事の要点
・腰から背中の痛みは、腰だけでなく背骨の歪みや姿勢、肩甲骨・腕の動きまで関係していることがある
・前かがみの作業姿勢が続くと背骨が歪み、腰や背中の筋肉が緊張して痛みが出やすくなる
・手首や肘の動きを整えると腰の動きが変わることもある(体は全身でつながっている)
・薬や湿布で一時しのぎを続けると、「いつもの痛み」のまま悪化していることがある
・回復力は年齢とともに落ちていくため、放っておかず早めに整えることが大切
この記事を書いた人
星野 泰隆(ほしの やすたか) 星野鍼灸接骨院 院長
愛媛県今治市にて、星野鍼灸接骨院を開院。
鍼師・灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師の4つの国家資格を保有する治療家です。
20年以上の臨床経験で、延べ20万人以上の患者さんの体と向き合ってきました。
2013年には保険診療から自費治療へ完全移行し、慢性的な肩こり・腰痛・自律神経の不調など、保険の範囲では対応しきれない不調に対する全身の治療を行っています。
地域の方の健康に役立てていただくため、院の内外で健康教室も定期的に開催しています。
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「立ち仕事で中腰になると、腰から背中が痛い…」
「重い物を持とうとすると、力が入りにくい…」
「最初は”いつもの痛み”だと思っていたのに、だんだんひどくなってきた…」
こんなお悩み、ありませんか?
少し腰を曲げた姿勢で作業を続けるお仕事の方で、腰から背中の痛みに悩まされている方、本当に多いんです。
私の治療院でも、「最初は気にならない程度だったのに、だんだん痛みが強くなって、仕事に支障が出てきた」という患者さんがよく来院されます。
でもご安心ください。
この記事では、今治市にお住まいの40代女性(制作のお仕事)の症例を通じて、立ち仕事で起こる腰から背中の痛みの本当の原因と、当院での改善事例をお伝えします。
実は、腰から背中の痛みは、腰や背中そのものだけでなく、背骨の歪みや姿勢、さらには手首や肘の動きまで関係していることがあるんです。
来院時の状況:中腰の作業がつらく、仕事がはかどらない
今治市にお住まいの40代女性の患者さんが来院されました。立ち仕事で、少し腰を曲げた姿勢で制作のお仕事をされている方です。
お話を伺うと、2〜3年前から腰が痛くなったり治ったりを繰り返していたそうです。
ところが去年の10月頃から、背中から腰にかけて痛みが出るようになり、だんだんと強くなってきていました。
最近では、重い物を持とうとすると痛みで持ちにくく、中腰になると痛む。
階段を上がるのもつらく感じるようになっていました。
特に困っていたのが、お仕事でした。
少し屈んだ姿勢での作業が続くのに、その姿勢を取ると痛みが出る。
姿勢が保てず、仕事がなかなかはかどらない。
以前に病院で湿布と痛み止めをもらったものの、あまり変わらず。
むしろ、お尻のあたりまで痛みが広がってくる感じもあったそうです。
「薬を飲んでも変わらないし、だんだん治りが悪くなっている気がする。このまま仕事ができなくなるんじゃないか」——そんな不安が強くなっていました。
来院のきっかけは、同じ職場の方からの紹介でした。以前に当院へ通われて良かったから、と勧めてもらったそうです。
ただ、こうした治療は初めてで、「痛み止めも効かないのに、本当に良くなるのか」「どんなことをするのか」という不安もお持ちでした。
検査で分かったこと:根本は背骨の歪みと姿勢の偏り
実際に検査をしてみると、次のような状態が確認できました。
腰と背中の動き
・前屈をすると、腰が痛くて思うように曲がらない
・背中を伸ばそうとしても、伸ばしにくい
・腕を上げると、背中に痛みが出る
腕の動き
・手首と肘が曲がりにくい
・腕を捻ると、左手がうまく捻れない
意外に思われるかもしれませんが、腰から背中の痛みなのに、手首や肘の動きにも制限が出ていました。
検査の結果、痛みの根本にあったのは、背骨の歪みと、偏った姿勢による腰や背中の筋肉の緊張でした。
あわせて、肩甲骨の動きの悪さや、手を使う作業による腕まわりの負担も重なっていました。
なぜその症状が起こったのか:体全体のつながり
この方の腰から背中の痛みは、腰や背中だけの問題ではありませんでした。
立ち仕事での姿勢の偏りから、体全体に負担が連鎖していたんです。
1. 前かがみの作業姿勢が、背骨を歪ませる
少し腰を曲げた姿勢で長時間作業を続けると、背骨に偏った負担がかかり、歪みが生じてきます。
背骨が歪むと、それを支える腰や背中の筋肉が緊張し続け、痛みが出やすくなります。
2. 肩甲骨の動きが悪くなる
背骨が歪むと、肩甲骨の動きも悪くなります。
すると、腕を上げる・伸ばすといった動作で背中に余分な力がかかるようになります。
腕を上げると背中が痛む、という状態はここから来ていました。
3. 手の使いすぎが、腕や肩甲骨周りに負担を重ねる
制作のお仕事では、手首や肘をよく使います。
無理な姿勢のまま手を使い続けると、腕や肩甲骨周りの筋肉にも負担が積み重なります。
これが背中の緊張をさらに強め、なかなか改善しない状態をつくっていました。
つまり、腰から背中の痛みは、姿勢・背骨・肩甲骨・腕の動きが連動して起きていたんです。
どこか一つだけを見ても、なかなか良くならない理由がここにありました。
施術内容:背骨と骨盤、そして手首・肘まで整える
こうした治療が初めてということで、「どんなことをするのか」という不安もお持ちでしたので、まず体の状態を一緒に確認しながら、無理のない範囲で整えていくことをお伝えしました。
その上で、次の施術を行いました。
骨盤の傾きと背骨の歪みを整える
痛みの根本にあった骨盤の傾きと背骨の歪みを整えました。
土台が整うと、腰や背中の筋肉の緊張がゆるみやすくなります。
手首と肘の動きを整える
手首と肘が曲がりにくく、腕を捻りにくくなっていたため、関節が正常に動くように整えました。
姿勢を整え、肩甲骨が動きやすいようにする
姿勢を整えて肩甲骨が動きやすくなると、背中と腰の痛みが大幅に軽減し、体が動かしやすくなりました。
(この時点でまだ痛みは残っていましたが、ご本人も変化を感じておられました。)
施術の後、患者さんがいちばん驚かれていたのが、手首と肘を整えたことでした。
「手首と肘を治療したあとに、腰がさらに曲げやすくなるとは思わなかった」と。
腰から背中の痛みでも、体全体のつながりを見て整えることが大切なんです。
治療計画:1週間に1回を3週間、その後は間隔を空けて
まずは、痛みの根本にある骨盤と背骨の歪みを整えることを目的に、1週間に1回を3週間続けて来院していただきました。
その後は、体の良い状態が安定してきたのに合わせて、2週間に1回、3週間に1回、4週間に1回と、少しずつ間隔を空けていきました。
体のバランスは、一度整えただけでは元に戻りやすいもの。
間隔を見ながら整えていくことで、体が良い状態を覚えていきます。
治療経過:4回目には「姿勢が良くなったね」と言われるように
初回の施術後
検査で曲げにくかった腰が、曲がるようになりました。(まだ痛みは残っている状態です。)
2回目の来院時
痛みは残るものの、制作作業で前かがみになっても、姿勢が保てるようになってきました。
3回目
姿勢を支えるのがさらに楽になり、重い物も持ち上げやすくなってきました。
4回目
周りの方から「姿勢が良くなったね」と言われるようになったそうです。
もともと姿勢の悪さも気にされていたのですが、痛みの改善とともに、姿勢も整っていきました。
患者さんの声:「原因がわかってよかった」
施術を通じて、患者さんはこんなふうにおっしゃっていました。
「原因がわかってよかった。」
「手首と肘を治療したあとに、腰がさらに曲げやすくなるとは思わなかった。」
「体の歪みが原因かもと気になっていたけど、姿勢も良くなってよかった。」
腰を曲げての作業が多いお仕事ですが、その姿勢が楽にできるようになったと、喜んでいただけました。
「いつもの痛み」は、本当に同じですか?
この患者さんがおっしゃっていて印象的だったのが、「痛くなり始めは、いつもと同じ感じだったので、それほど気にしていなかった」という言葉でした。
急に強い痛みが出ると、人は不安になります。
でも、「いつもの痛み」には、あまり不安を感じません。
「昨日も今日も同じくらい」「はいはい、いつものやつね」と。
ところが、体は常に変化しています。
年齢、仕事量、睡眠、ストレス。こうした要素は日々変わり続けていて、その多くは負担として少しずつ積み重なっていきます。
お子さんの身長が伸びているのに、毎日一緒にいると気づかないのと同じで、ゆっくり進む変化には気づきにくいんです。
「同じくらいの痛み」と感じていても、体の中で起きていることや、回復力の状態は変わってきます。
ある程度の年齢を過ぎると、回復力が自然に上がることは基本的にありません。
何もしなければ、少しずつ下がっていくのが自然です。
「いつもの痛み」だと思って放っておくと、知らないうちに悪化していることがある。
今回の患者さんも、姿勢を整えたら体がぐっと楽になりました。
気になる痛みは、早めに見てもらうことをおすすめします。
まとめ
今治市にお住まいの40代女性(制作のお仕事)の症例を通じて、立ち仕事で起こる腰から背中の痛みの原因と改善事例をお伝えしてきました。
重要なポイントは:
・腰から背中の痛みは、腰だけでなく、背骨の歪みや姿勢、肩甲骨や腕の動きまで関係していることがある
・前かがみの作業姿勢が続くと、背骨が歪み、腰や背中の筋肉が緊張して痛みが出やすくなる
・手首や肘など、一見関係なさそうな場所の動きを整えることで、腰の動きが変わることもある
・「いつもの痛み」でも、体の中では少しずつ変化している可能性がある
・回復力は年齢とともに落ちていくため、放っておかず早めに整えることが大切
立ち仕事で腰から背中の痛みが続いている方、「いつもの痛み」だと思って我慢している方は、一度体全体のバランスを見直してみることをおすすめします。
無理をせず、気になることがあればお気軽にご相談ください。
お大事になさってください。
(鍼師・灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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