この記事の要約
10代のうちから肩こりのようなお悩みを持つ方は少なくなく、高校や大学に進んで勉強時間が増えたころに、首の痛みとして強く出てくることがあります。そうした方に向けて、座り姿勢と首の痛みの関係を、当院での見立てとあわせてお伝えする記事です。
何もしていなくても首が痛む・上を向けない・寝起きに強く痛んで頭痛まで出るといった症状が、波はありながら1か月以上続いている、というご相談がテーマです。
痛みの背景には、首そのものだけでなく、長時間の座り姿勢による背骨の歪みと肩や背中の筋肉の緊張、それに伴う首や肩甲骨の動きの悪さがある、と私は考えています。
骨盤や背骨、姿勢を整え、首から肩甲骨の緊張に鍼を行います。
「いつもの肩こりの延長」と思って放っておくと、知らないうちに悪化していることがある、という点もあわせてお伝えします。
「何もしていないのに、首が痛い…」
「上を向こうとすると、首が動かせない…」
「テスト前なのに、首が痛くて勉強に集中できない…」
お子さんが、こんなふうに言っていませんか?
長い時間、机に向かって勉強を続けるお子さんで、首の痛みに悩まされている方は、実は少なくありません。
当院にも、「最初は”いつもの肩こり”だと思っていたのに、だんだん痛みが強くなって、寝起きや勉強がつらくなってきた」というご相談をいただくことがあります。
この記事では、長時間の勉強姿勢から起こる首の痛みの背景と、当院での対応をお伝えします。
首の痛みは、首そのものだけでなく、背骨の歪みや姿勢、肩や背中の筋肉の緊張まで関係していることがあるんです。
今回のテーマ:勉強で首が痛くて、集中できない
今回のテーマは、長い時間、机に向かって勉強を続ける中で起こる、首の痛みです。
もともと小学生の頃から肩こりがあり、高校や大学に進んで勉強時間が増えてから、だんだん悪化してきた。今治市内の学生さんからも、同じようなご相談をいただきます。
寝違えのような急に強い痛みが出て、首が動かなくなることがあり、首を動かすと音がすることもある。そんなご相談です。
そして、ある時から急に首が痛くなり、動かしにくくなる。
特に寝起きの痛みが強く、頭まで痛くなるほど。波はありながらも、その状態がずっと続いている、というお話です。
困るのが、勉強です。何もしていなくても痛く、上を向けない、首を横にひねれない。
寝返りで痛みに目が覚めることもある。痛みが気になって、長い時間机に向かえない。
湿布を貼っても、痛みが続いている。
テスト前なのに集中できないのが、本当につらい、という声もあります。
「元々肩こりもあって、何度も同じような首の痛みを繰り返している。
このまま続いたら、勉強もできなくなりそうで不安…」——そんな思いが強くなっている方もいらっしゃいます。
こうした施術が初めての方は、
「テスト直前だけど、本当に少しでも楽になるのかな」
という不安をお持ちのこともあります。
検査で確認していること:首だけでなく、背骨と姿勢
実際に検査をすると、次のような状態が見られることがあります。
首の動き
・首を前後左右に動かしにくい
・上を向こうとすると、首が傾いてしまう
・どちらか一方を向こうとすると、回しにくい
・下を向くと、肩甲骨の周りまで痛む
首の動きだけでなく、肩甲骨の周りにも痛みや動きづらさが出ていることがあります。
検査を通じて当院が見立てているのは、首そのものだけが原因ではない、ということです。
長時間の座り姿勢による背骨の歪みと、肩や背中の筋肉の緊張が背景にあり、それが首や肩甲骨の動きの悪さにつながっていると、私は考えています。
なぜ起こるのか:座りっぱなしと姿勢のつながり
勉強で座りっぱなしの時間が長い方の首の痛みは、首だけの問題ではないことがあります。
長時間の勉強による姿勢の偏りから、体全体に負担が連鎖している、と私は考えています。
1. 同じ座り姿勢が続くと、背中や首の筋肉が緊張する
勉強で長い時間、同じ姿勢を続けると、頭を支える首や背中の筋肉が緊張し続けます。
運動の機会も減りがちで、緊張がなかなかゆるまない状態になっていきます。
2. 偏った姿勢が、背骨を歪ませる
前かがみの姿勢が長く続くと、背骨に偏った負担がかかり、歪みが生じやすくなります。
背骨が歪むと、それを支える肩や背中の筋肉の緊張がさらに強まります。
3. 首や肩甲骨が動きにくくなる
背骨の歪みや筋肉の緊張があると、首や肩甲骨の動きも悪くなります。
すると、上を向く・横を向くといった動作で首に余分な負担がかかり、痛みが出やすくなります。
寝起きに強く痛むのも、寝ている間に緊張がゆるみきらないためと考えられます。
つまり、首の痛みは、姿勢・背骨・肩や背中の筋肉の緊張が連動して起きていることがある、と私は考えています。
首だけを見ても、状態が整いにくい理由はここにあると考えています。
当院での施術:背骨と骨盤、姿勢を整え、緊張に鍼を
こうした施術が初めてで、「どんなことをするのか」という不安がある方には、まず体の状態を一緒に確認しながら、無理のない範囲で整えていくことをお伝えしています。
鍼が初めての方は「痛いのではないか」と心配されることもありますが、当院では髪の毛ほどの細い鍼を使い、体の状態を見ながら無理のない範囲で行います。
そのうえで、次のような施術を行います。
骨盤の傾きと背骨の歪みを整える
背景にある骨盤の傾きと背骨の歪みを整えます。土台が整うと、肩や背中の筋肉の緊張がゆるみやすくなると、私は考えています。
首から肩甲骨の緊張に鍼を行う
首から肩甲骨にかけて緊張している筋肉に対して、鍼で緊張をゆるめていきます。
姿勢を整え、肩甲骨が動きやすいようにする
姿勢を整えて、肩甲骨が動きやすい状態を目指します。肩甲骨が動きやすくなると、首にかかる負担も変わってくる、と私は考えています。
施術の進め方:はじめは週1回ほど、その後は間隔を空けて
まずは、背景にある背骨の歪みを整えることを目的に、1週間に1回を3週間ほど続けて来院していただくことがあります。
その後は、状態を見ながら、2週間に1回、3週間に1回、4週間に1回と、少しずつ間隔を空けていきます。
体のバランスは、一度整えただけでは、姿勢が崩れたり痛みがぶり返したりしやすいもの。
施術でその都度、良い状態に整えながら、間隔を見て整えていくことで、体が良い状態を覚えていきます。
同じお悩みの方からも、嬉しい感想をいただいています。
「いつもの痛み」は、本当に同じですか?
「元々肩こりもあって、今回の急な痛みも前と同じ感じだったので、それほど気にしていなかった」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
何度も繰り返すうちに、だんだん心配になってくる、という方もいらっしゃいます。
急に強い痛みが出ると、人は不安になります。
でも、「いつもの痛み」には、あまり不安を感じません。
「昨日も今日も同じくらい」「はいはい、いつものやつね」と。
ところが、体は常に変化しています。年齢、勉強や生活のリズム、睡眠、運動量。
こうした要素は日々変わり続けていて、その多くは負担として少しずつ積み重なっていきます。
お子さんの身長が伸びているのに、毎日一緒にいると気づかないのと同じで、ゆっくり進む変化には気づきにくいんです。
「同じくらいの痛み」と感じていても、体の中で起きていることや、回復しやすさの状態は少しずつ変わってきます。
「いつもの痛み」だと思って放っておくと、知らないうちに悪化していることがある。
気になる痛みは、早めに見てもらうことをおすすめします。
不安な時は、まずご相談ください
なお、首の痛みに加えて、強い頭痛が続く・手や腕にしびれがある・力が入りにくいといった症状があるときは、念のため一度、医療機関でも相談しておくと安心です。
症状によっては、医師の診察が必要な場合があります。気になる症状があるときは、まず医療機関にご相談ください。
勉強で首や肩の痛みが続いている方、「いつもの肩こりの延長」だと思って我慢している方は、一度体全体のバランスを見直してみることをおすすめします。
無理をせず、気になることがあればお気軽にご相談ください。
(はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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この記事の要点
・首の痛みは、首だけでなく背骨の歪みや姿勢、肩・背中の筋肉の緊張まで関係していることがある
・長時間の勉強など同じ座り姿勢が続くと、背中や首の筋肉が緊張し、痛みが出やすくなる
・骨盤・背骨・姿勢を整え、首や肩甲骨が動きやすい状態を目指す
・「いつもの痛み」だと思って放っておくと、知らないうちに悪化していることがある
・強い頭痛や手のしびれを伴うときは、念のため医療機関で相談することも大切
この記事を書いた人
星野 泰隆(ほしの やすたか) 星野鍼灸接骨院 院長
愛媛県今治市にて、星野鍼灸接骨院を開院。
はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の4つの国家資格を持ち、2004年に開業し、臨床の現場に立ち続けています。
2013年に自費施術へ完全移行し、慢性的な肩こり・腰痛・自律神経の不調など、全身の状態を見ながらの施術を行っています。
地域の方の健康に役立てていただくため、院の内外で健康教室も定期的に開催しています。











