外反母趾|子供の足指が曲がってきた?扁平足が原因かも|セルフチェックと予防法

「子どもの親指が外に曲がってきた気がする…」
「通学で足が痛いと言うけど、成長痛なのかわからない…」
「扁平足も気になるけど、外反母趾とも関係あるの…?」

こんなお悩み、ありませんか?

お子さんの足の形が気になるお母さん、本当に多いんです。

私の治療院でも、「子どもの足の親指が曲がってきた」「通学で足が痛いと言う」「扁平足と外反母趾、どちらも気になる」というご相談をよくいただきます。

でもご安心ください。

子どもの外反母趾は、大人と違って骨の変形にまで進んでいないことがほとんどです。早いうちに対処すれば、しっかり改善が期待できます。

この記事では、子どもの外反母趾の本当の原因と、ご自宅でできるセルフチェック・予防のための足指エクササイズについてお伝えします。

実は、外反母趾には足の指そのものだけでなく、土踏まずのアーチの崩れ(扁平足)が深く関わっていることが多いんです。

※解説動画は現在編集中です。もう少しお待ちください。

「外反母趾=大人の病気」ではありません

外反母趾と聞くと、ヒールを履く大人の女性の病気というイメージがあるかもしれません。

しかし、子どもでも外反母趾になることがあります。

特に最近は、足の指をうまく使えていない子どもが増えてきています。

よくある誤解をまとめます。

「手術しないと治らない」 → 子どもの場合、骨の変形にまで進んでいないことがほとんどです。
足の使い方を改善することで良くなるケースが多いです

「靴が小さいから起こる」 → 靴のサイズだけが原因ではありません。
足の指を使えていないことが根本的な問題です

「子どもはならない」 → 子どもでもなります。
 むしろ成長期だからこそ、早めの対処が大切です

子どもの足の骨は、成長過程でまだ柔らかく、形が変わりやすい状態です。

これは裏を返せば、正しい対処をすれば形が整いやすいということでもあります。

外反母趾と「扁平足」の深い関係

「足の親指が外に曲がっているから、親指が悪い」

そう思いがちですが、実はそうではありません。

外反母趾には遺伝や骨の形など様々な要因がありますが、臨床の現場でよく見られるのは土踏まずのアーチが崩れている(扁平足)状態です。

足の指をうまく使えていないことが、外反母趾に大きく関わっています。

正常な足では、土踏まずのアーチがしっかりしていて、足の指で地面を踏ん張ることができます。

このアーチは、足の裏にある足底筋膜(そくていきんまく)や、足の指を動かす筋肉、そしてアーチを支える舟状骨(しゅうじょうこつ)などの骨や靭帯によって保たれています。

では、どうしてアーチが崩れるのか。
体の中で起きていることを段階的にお伝えします。

1. 足指を使わない生活が続く

家の中で靴下を履いて過ごしていると、足が滑りやすく、足の指で踏ん張る必要がなくなります。

大きすぎる靴や小さすぎる靴など、足に合わない履き物も、足の指をしっかり使う動きが妨げられます。

2. 足のアーチを支える筋肉が弱くなる

足指をしっかり使わない状態が続くと、土踏まずのアーチを支えている足底筋膜や足の筋肉がうまく働かなくなります。

その結果、アーチが徐々に崩れてきます。これが扁平足の状態です。

3. 足のクッションがなくなり、ふくらはぎで代償する

アーチが崩れると、歩いたり走ったりする時の衝撃を足の裏で吸収できなくなります。

その分、ふくらはぎの筋肉がクッションの役割を肩代わりするため、足が疲れやすくなります。

4. 足指の付け根で歩くようになり、外反母趾になる

足の指を使えないまま歩くと、足指の付け根で体重を支えるようになります。

この歩き方が続くと、親指が外側に押されて曲がっていき、外反母趾につながります。

同時に、浮指(うきゆび)といって足の指が地面から浮いた状態になることもあります。

つまり、外反母趾は足の指が悪いのではなく、土踏まずのアーチの崩れが大きく関わっているんです。

そのまま放っておくとどうなる?

扁平足や外反母趾をそのまま放置すると、足だけの問題では済まなくなることがあります。

足の痛みが慢性的に続く
魚の目ができやすくなる
姿勢が悪くなり、肩こりや腰痛にもつながる
・歩く時に疲れやすくなる
・スポーツをしている場合、シンスプリント(すねの痛み)など足の不調にもつながる

足は体の土台です。
土台が崩れると、その上の膝・腰・背中にも影響が出てきます。

自宅でできる4つのセルフチェック

ここでは、お子さんの足の状態をご自宅で確認できるチェック方法をご紹介します。

お子さんに裸足になってもらって確認してください。

チェック1:足の指がまっすぐかどうか

お子さんの足を正面から見てください。

足の親指がまっすぐ前を向いている状態が正常です。

親指の先が外側(小指側)に曲がっている場合は、外反母趾の傾向があります。親指の付け根の部分だけでなく、指先だけが外を向いている場合も外反母趾に含まれます。

チェック2:足をグーにしてアーチができるか

お子さんに足の指をグッと握ってもらってください。

足の甲を横から見た時に、甲の部分に山ができるようなアーチが見えるのが正常です。

グーにしても甲がほとんど変わらない、アーチが出ない場合は、足の指の握る力が弱くなっている可能性があります。

チェック3:かかとのラインがまっすぐかお子さんに後ろを向いて立ってもらい、アキレス腱からかかとにかけてのラインを見てください。

このラインがまっすぐになっているのが正常です。

かかとのラインが内側に倒れている場合は、扁平足で土踏まずのアーチが崩れている可能性があります。

チェック4:つま先立ちでまっすぐ上がれるか

お子さんにつま先立ちをしてもらいます。

足首がまっすぐにピンと上がるのが正常です。

つま先立ちの時に足首が内側に倒れてしまったり、ふらつく場合は、足がしっかり踏ん張れていない状態です。

 

セルフチェックの結果について

4つのチェックすべてが正常であれば、足の状態は良好です。

1つでも気になる点があれば、次にご紹介する足指エクササイズを始めてみてください。早い段階で対処することが大切です。

足指エクササイズ:グーチョキパー運動

足の指をしっかり使えるようにするための基本のエクササイズです。

お子さんと一緒に、遊び感覚でやってみてください。やり方:

1. グー:足の指を全部ギュッと握ります。しっかり力を入れてください
2. チョキ(親指が上):親指を上に、残りの指を下に曲げます
3. チョキ(親指が下):親指を下に、残りの指を上に曲げます
4. パー:足の指を横に大きく広げます。上に持ち上げるのではなく、横に広がるイメージです

これを10回ほど繰り返してください。

ポイント:
・最初はうまくできなくても大丈夫です。続けるうちに少しずつ動くようになります
・親子で足じゃんけんとして遊びながらやると、楽しく続けられます
・お風呂上がりなど、足が温まっている時にやると動かしやすいです

足指エクササイズ:タオル引き

足の指の握る力をつけるエクササイズです。

やり方:

1. 床にタオルを広げます
2. タオルの端に足を置きます
3. 足の指でタオルをつかんで手前に引き寄せます
4. これを片足ずつ5回繰り返してください

ポイント:
・親子でタオルの両端を足で引っ張り合う「足の綱引き」にすると、遊びながらトレーニングできます
・最初はうまくつかめなくても構いません。
少しずつ指の力がついてきます

・足の裏がつってしまった場合は、足の指を手で反らすように伸ばしてあげてください。
筋肉が縮んでいるだけなので心配はいりません

エクササイズの限界について

グーチョキパー運動やタオル引きは、症状が出る前の予防としても、症状がある場合のケアとしても効果的です。

ただし、最低でも2週間は続けてみてください。

2週間ほど繰り返しても足の痛みや指の曲がりが改善しない場合は、足の骨や関節の状態をしっかり確認した方がよいかもしれません。

お子さんの足の状態が気になる場合は、当院までお気軽にご相談ください。

まとめ

子どもの外反母趾について、原因とセルフチェック、予防エクササイズをお伝えしました。

重要なポイントは:

・子どもの外反母趾は骨の変形にまで進んでいないことがほとんどで、早めの対処で改善が期待できる
・足の指そのものではなく、土踏まずのアーチの崩れ(扁平足)が深く関わっている
・靴下での生活や合わない靴が足指を使わない原因になっている
4つのセルフチェック(指の向き・グーのアーチ・かかとのライン・つま先立ち)で足の状態を確認できる
グーチョキパー運動やタオル引きで足指の力をつけることが予防・改善につながる

お子さんと一緒に、遊び感覚で足指エクササイズを始めてみてください。

つらい症状を我慢せず、気になることがあればお気軽にご相談ください。

(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)

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