この記事の要約
長時間の勉強で同じ姿勢が続き、首の痛みに悩む方に向けて、今治市の10代女性(学生)の改善事例を紹介する記事です。
何もしていなくても首が痛む・上を向けない・寝起きに強く痛んで頭痛まで出るといった症状が、病院の薬や湿布では変わらず、波はありながら1か月以上続いていたケースです。
検査の結果、痛みの背景にあったのは、首そのものだけでなく、長時間の座り姿勢による背骨の歪みと肩や背中の筋肉の緊張、それに伴う首や肩甲骨の動きの悪さでした。
骨盤や背骨、姿勢を整え、首から肩甲骨の緊張に鍼を行うと、4回目には「姿勢が良くなったね」と言われ、勉強時間が長くても楽に過ごせるまで改善しています。
「いつもの肩こりの延長」と思って放っておくと、知らないうちに悪化していることがある、という点もあわせてお伝えします。
この記事の要点
・首の痛みは、首だけでなく背骨の歪みや姿勢、肩・背中の筋肉の緊張まで関係していることがある
・長時間の勉強など同じ座り姿勢が続くと、背中や首の筋肉が緊張し、痛みが出やすくなる
・骨盤・背骨・姿勢を整えると、首や肩甲骨が動きやすくなり、首の痛みが軽くなることもある
・薬や湿布で一時しのぎを続けると、「いつもの痛み」のまま悪化していることがある
・強い頭痛や手のしびれを伴うときは、念のため医療機関で相談することも大切
この記事を書いた人
星野 泰隆(ほしの やすたか) 星野鍼灸接骨院 院長
愛媛県今治市にて、星野鍼灸接骨院を開院。
鍼師・灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師の4つの国家資格を保有する治療家です。
20年以上の臨床経験で、延べ20万人以上の患者さんの体と向き合ってきました。
2013年には保険診療から自費治療へ完全移行し、慢性的な肩こり・腰痛・自律神経の不調など、保険の範囲では対応しきれない不調に対する全身の治療を行っています。
地域の方の健康に役立てていただくため、院の内外で健康教室も定期的に開催しています。
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「何もしていないのに、首が痛い…」
「上を向こうとすると、首が動かせない…」
「テスト前なのに、首が痛くて勉強に集中できない…」
お子さんが、こんなふうに言っていませんか?
長い時間、机に向かって勉強を続ける学生さんで、首の痛みに悩まされているお子さんは、実は少なくありません。
私の治療院でも、「最初は”いつもの肩こり”だと思っていたのに、だんだん痛みが強くなって、寝起きや勉強がつらくなってきた」という患者さんが来院されます。
でもご安心ください。
この記事では、今治市にお住まいの10代女性(学生)の症例を通じて、長時間の勉強姿勢から起こる首の痛みの背景と、当院での改善事例をお伝えします。
実は、首の痛みは、首そのものだけでなく、背骨の歪みや姿勢、肩や背中の筋肉の緊張まで関係していることがあるんです。
来院時の状況:首が痛くて、勉強に集中できない
今治市にお住まいの10代女性(学生)の患者さんが来院されました。
長い時間、机に向かって勉強をされている方です。
お話を伺うと、もともと小学生の頃から肩こりがあり、高校生になってからだんだん悪化してきたそうです。
その頃から、寝違えのような急に強い痛みが出て首が動かなくなることがあり、首を動かすと音がすることもあったとのこと。
そして1か月ほど前から、急に首が痛くて動かしにくくなりました。
特に寝起きの痛みが強く、頭まで痛くなるほど。波はありながらも、その状態がずっと続いていました。
困っていたのが、勉強でした。何もしていなくても痛く、上を向けない、首を横にひねれない。
寝返りで痛みに目が覚めることもある。痛みが気になって、長い時間机に向かえない。
テスト前なのに集中できないのが、本当につらかったそうです。
以前に病院で湿布と痛み止めをもらったものの、痛みそのものはあまり変わらず。
頭痛が少しマシになった程度でした。
「薬を飲んでも変わらないし、元々肩こりもあって、何度も同じような首の痛みを繰り返している。
このまま治らなかったら、勉強もできなくなって、進学も不安…」——そんな思いが強くなっていました。
来院のきっかけは、お母さんがインターネットで調べてくれたことでした。
ただ、こうした治療は初めてで、
「テスト直前だけど、本当に少しでも楽になるのかな」
「痛み止めも効かないのに、治るのかな」
という不安もお持ちでした。
検査で分かったこと:首だけでなく、背骨と姿勢の問題
実際に検査をしてみると、次のような状態が確認できました。
首の動き
・首を前後左右に動かしにくい
・上を向こうとすると、少し左に傾いてしまう
・右を向こうとすると、回しにくい
・下を向くと、肩甲骨の周りまで痛む
首の動きだけでなく、肩甲骨の周りにも痛みや動きづらさが出ていました。
検査を通じて当院が見立てたのは、首そのものだけが原因ではない、ということでした。
長時間の座り姿勢による背骨の歪みと、肩や背中の筋肉の緊張が背景にあり、それが首や肩甲骨の動きの悪さにつながっていると考えられました。
なぜその症状が起こったのか:座りっぱなしと姿勢のつながり
この方の首の痛みは、首だけの問題ではありませんでした。
長時間の勉強による姿勢の偏りから、体全体に負担が連鎖していたと考えられます。
1. 同じ座り姿勢が続くと、背中や首の筋肉が緊張する
勉強で長い時間、同じ姿勢を続けると、頭を支える首や背中の筋肉が緊張し続けます。
運動の機会も減りがちで、緊張がなかなかゆるまない状態になっていきます。
2. 偏った姿勢が、背骨を歪ませる
前かがみの姿勢が長く続くと、背骨に偏った負担がかかり、歪みが生じやすくなります。
背骨が歪むと、それを支える肩や背中の筋肉の緊張がさらに強まります。
3. 首や肩甲骨が動きにくくなる
背骨の歪みや筋肉の緊張があると、首や肩甲骨の動きも悪くなります。
すると、上を向く・横を向くといった動作で首に余分な負担がかかり、痛みが出やすくなります。
寝起きに強く痛んだのも、寝ている間に緊張がゆるみきらなかったためと考えられます。
つまり、首の痛みは、姿勢・背骨・肩や背中の筋肉の緊張が連動して起きていたんです。
首だけを見ても、なかなか良くならない理由がここにありました。
施術内容:背骨と骨盤、姿勢を整え、緊張に鍼を
こうした治療が初めてということで、「どんなことをするのか」という不安もお持ちでしたので、まず体の状態を一緒に確認しながら、無理のない範囲で整えていくことをお伝えしました。
鍼が初めての方は「痛いのではないか」と心配されることもありますが、当院では髪の毛ほどの細い鍼を使い、体の状態を見ながら無理のない範囲で行います。
その上で、次の施術を行いました。
骨盤の傾きと背骨の歪みを整える
背景にあった骨盤の傾きと背骨の歪みを整えました。土台が整うと、肩や背中の筋肉の緊張がゆるみやすくなります。
首から肩甲骨の緊張に鍼を行う
首から肩甲骨にかけて緊張していた筋肉に対して、鍼で緊張をゆるめていきました。
姿勢を整え、肩甲骨が動きやすいようにする
姿勢を整えて肩甲骨が動きやすくなると、首の痛みが大幅に軽くなり、首が動かしやすくなりました。
この時点でまだ痛みは残っていましたが、ご本人も変化を感じておられました。
治療計画:1週間に1回を3週間、その後は間隔を空けて
まずは、背景にある背骨の歪みを整えることを目的に、1週間に1回を3週間続けて来院していただきました。
その後は、姿勢が安定してきたのに合わせて、2週間に1回、3週間に1回、4週間に1回と、少しずつ間隔を空けていきました。
体のバランスは、一度整えただけでは、姿勢が崩れたり痛みがぶり返したりしやすいもの。
治療でその都度、良い状態に戻しながら、間隔を見て整えていくことで、体が良い状態を覚えていきます。
治療経過:4回目には「姿勢が良くなったね」と言われるように
初回の施術後
検査で動かしにくかった首が、まだ痛みは残っていますが、動かしやすくなりました。
2回目の来院時
寝起きの痛みが、10のうち6くらいまで軽くなり、勉強中はほとんど気にならないくらいになってきました。
3回目
首が楽になったので、少し勉強時間を長くしたところ痛みが出てきましたが、1日経つと痛みは減っていったそうです。
4回目
間隔を空けるのが不安だったものの、痛みもあまり気にならず勉強できるようになっていました。
周りの方からも「姿勢が良くなったね」と言われるようになったそうです。
もともと姿勢の悪さも気にされていたのですが、痛みの改善とともに、姿勢も整っていきました。
患者さんの声:「原因がわかってよかった」
施術を通じて、患者さんはこんなふうにおっしゃっていました。
「原因がわかってよかった。」
「勉強でどうしても長い時間、同じ姿勢が続くので、自分では歪んでいても分からないんですね。
姿勢を見てもらわないといけないと思った。」
「肩こりも気になっていたけど、勉強していても首の痛みも肩こりもあまり気にならなくなって良かった。」
首の痛みで長く机に向かえなかったのが、勉強時間が長くなっても楽に過ごせるようになったと、喜んでいただけました。
「いつもの痛み」は、本当に同じですか?
この患者さんが印象的だったのが、「元々肩こりもあって、今回の急な痛みも前と同じ感じだったので、それほど気にしていなかった」という言葉でした。
何度も繰り返すうちに、だんだん心配になってきたそうです。
急に強い痛みが出ると、人は不安になります。
でも、「いつもの痛み」には、あまり不安を感じません。
「昨日も今日も同じくらい」「はいはい、いつものやつね」と。
ところが、体は常に変化しています。年齢、勉強や生活のリズム、睡眠、運動量。
こうした要素は日々変わり続けていて、その多くは負担として少しずつ積み重なっていきます。
お子さんの身長が伸びているのに、毎日一緒にいると気づかないのと同じで、ゆっくり進む変化には気づきにくいんです。
「同じくらいの痛み」と感じていても、体の中で起きていることや、回復しやすさの状態は少しずつ変わってきます。
「いつもの痛み」だと思って放っておくと、知らないうちに悪化していることがある。
今回の患者さんも、姿勢を整えたら体がぐっと楽になりました。
気になる痛みは、早めに見てもらうことをおすすめします。
なお、首の痛みに加えて、強い頭痛が続く・手や腕にしびれがある・力が入りにくいといった症状があるときは、念のため一度、医療機関でも相談しておくと安心です。
まとめ
今治市にお住まいの10代女性(学生)の症例を通じて、長時間の勉強姿勢から起こる首の痛みの背景と、改善事例をお伝えしてきました。
重要なポイントは:
・首の痛みは、首だけでなく、背骨の歪みや姿勢、肩や背中の筋肉の緊張まで関係していることがある
・長時間の同じ座り姿勢が続くと、背中や首の筋肉が緊張し、痛みが出やすくなる
・骨盤・背骨・姿勢を整えると、首や肩甲骨が動きやすくなり、首の痛みが軽くなることもある
・「いつもの痛み」でも、体の中では少しずつ変化している可能性がある
・強い頭痛や手のしびれを伴うときは、念のため医療機関でも相談しておくと安心
勉強で首や肩の痛みが続いている方、「いつもの肩こりの延長」だと思って我慢している方は、一度体全体のバランスを見直してみることをおすすめします。
無理をせず、気になることがあればお気軽にご相談ください。
(鍼師・灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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