ぎっくり腰で立ち上がりが辛い40代女性の改善例|実は前兆が足に出ていました

「寒くなってきて腰の痛みが悪化してきた」
「起き上がる時に腰が痛くなった」
「腰の痛みが気になって動くのが怖い」

こんなお悩み、ありませんか?

寒くなってくると多くなってくる腰痛の中でも、この時期には、ぎっくり腰のように急な痛みで動くのも辛いという方が多くいらっしゃいます。

私の治療院でも、「突然腰が痛くなって動けなくなった」という患者さんが、本当に多いんです。

でもご安心ください。

この記事では、今治市阿方にお住まいの40代女性の症例を通じて、立ち上がった際にぎっくり腰になる本当の原因と、当院での改善例をお伝えします。

実は、**ぎっくり腰は前兆が足に出ることが多い**んです。

※ぎっくり腰の予防ストレッチ動画は現在編集中です。もう少しお待ちください。

来院時の状況:腰から背中が張っていて、腰を伸ばして立つのも辛い

今治市阿方にお住まいの40代事務職の女性がご来院されました。

普段は座ってのパソコン作業と倉庫の備品管理で動いている時間が半々くらいあるそうです。

腰痛は5〜6年前からあるようですが、最近になって床に座っていたところから立ち上がる時に急に腰が痛くなったとのこと。

しばらく湿布を貼って様子を見ていましたが、仕事での立ち座りも多くなかなか改善しないため、「これはぎっくり腰ではないのでは?」という不安を抱えていらっしゃいました。

問診でお話を伺うと、腰が痛くなる少し前から、夜中にふくらはぎがつることがあったり、太ももの裏がこわばる感じがあったそうです。ただ、ご本人は「疲れが溜まっているのかな」くらいに思っていて、まさかそれがぎっくり腰の前兆だとは気づいていなかったとのことでした。

当院で確認した症状:ぎっくり腰→原因は股関節の動きの悪さ

検査を行うと、次の状態が確認できました。

**股関節の動きが悪く、曲げると詰まる感じがする**

腰を伸ばす際に重要な働きをする股関節が硬くなっている影響で、腰が伸ばしにくくなっていました。

座っている時間が長いこともあり、下半身の筋肉が緊張し、股関節だけでなく太ももやふくらはぎもこわばり、膝も伸ばしにくくなっていたようです。

股関節が動きにくいと背筋に負担がかかる

股関節が動きにくいと、お尻や下半身の筋肉がこわばってしまい、腰を支える背筋の負担が大きくなります。

今回の患者さんも、立ち姿勢を見ると股関節が硬くなっていて腰が伸ばしにくく、背中が少し丸くなっていました。

また、座った姿勢でもも上げをしてもらうと、特に右足が上げにくく左右の動きにも差がありました。

これにより、立ち座りで腰が動かしにくくなっているために腰の筋肉に負担がかかり、ぎっくり腰を起こしてしまったということでした。

ぎっくり腰の前に現れる前兆とは?

ぎっくり腰が起こる前に多く見られるのが、**ふくらはぎや太ももの張り**です。

ふくらはぎから太ももの裏、お尻、そして腰までは、筋膜で一つにつながっています。そのため、どこか一部が硬くなると、他の部分も引っ張られて緊張しやすくなります。

太ももの裏やふくらはぎが硬いと、前かがみやしゃがむ動作のときに骨盤がうまく動かず、腰の筋肉に負担が集中してしまいます。

また、下半身が張って硬くなると、足首や膝、股関節の動きが制限され、姿勢が崩れやすくなります。この崩れた姿勢を腰の筋肉が支え続けることで、慢性的な疲労が蓄積し、「そろそろ限界」という段階でぎっくり腰として一気に痛みが出ることがあります。

つまり、**「腰はまだ大丈夫だけど、脚が妙に張る・重い」という段階は、腰に疲労が溜まっているサイン**のことが多いのです。

この段階でストレッチや軽い運動、姿勢の見直しをすることが、ぎっくり腰の予防に役立ちます。

当院での治療:腰と下半身の筋緊張緩和と股関節の動きを整える

初回〜3回目の治療

今回の患者さんには以下の治療を行いました。

**・股関節の動きを整える**

右の股関節の動きが悪く、曲げる際に詰まる感じで痛みが出ていたので、それを整えました。股関節を整えることで、腰が伸ばしやすくなります。

**・骨盤を整える**

股関節の動きや腰の伸ばしにくさの原因の一つである、骨盤を整えました。股関節や腰の筋肉は骨盤から繋がっているため、腰や下半身の筋肉が動かしやすくなります。

**・筋肉を動かす神経を調整する**

腰と下半身の筋肉は、骨盤や腰の背骨から出ている神経で動いています。神経の働きを整えることで、股関節や腰も動きやすくなりました。

治療の計画とその後の経過

問診の結果から、以前より腰痛があったため、それぞれの歪みや動作を整えるために、1週間に1回を3回ご来院いただきました。

3回目の来院時には立ち座りがしやすくなっており、「倉庫の管理で動き回っていても痛みをあまり感じず動けるようになった」とおっしゃっていました。

その後、2週間に1回を2回、3週間に1回、4週間に1回と徐々に期間を空けても症状を感じにくくなりました。

主訴以外でも、普段から肩こりがあったそうですが、こちらも仕事が終わった後もそれほど気にならない日が増えたそうです。

患者さんのお声

「体の歪みは自分でも気になっていましたが、改めて見ていただくと体の動きも左右で違っていたので、これが痛みの原因なんだとわかりました。動きやすくなるとともに痛みがなくなったので、仕事も楽になりました。」

現在は、月に一度ご来院いただき、姿勢と動作を整えていらっしゃいます。

姿勢を整えて動きやすいことが大事

今回は、ぎっくり腰の症例をもとに、ぎっくり腰の前兆と改善する過程をお伝えしました。

腰の痛みは、普段の仕事や日常生活で腰に負担がかかりやすい動作になっているために起こりやすくなります。

ぎっくり腰や腰痛がひどくなる時には、下半身にだるさやこわばりといった前兆が起こることがあります。

もし普段から腰痛があり、下半身がだるくなってきたという場合は、お早めの対処が大事です。

何度も繰り返す腰痛でお悩みの方へ

何度もぎっくり腰になってしまう、長時間の立ち仕事で腰の痛みが悪化するという方は、体がうまく動いていない場合があります。

その原因は、姿勢の崩れにあることが多いです。

体を休めて3〜4日しても、作業を再開すると症状がぶり返す場合は、根本的な原因(背骨の歪み、骨盤のバランス、足首の不具合など)を整える必要があります。

一時的に楽になっても、すぐに戻ってしまう。そんな時は、体全体のバランスを見直すタイミングかもしれません。

まとめ

今回は、ぎっくり腰の前兆と、股関節の硬さが原因で起こるぎっくり腰の改善例についてお伝えしました。

**重要なポイントは:**

– ぎっくり腰の前兆として、ふくらはぎや太ももの張りが現れることが多い
– 股関節が硬いと腰の筋肉に負担がかかりやすくなる
– 「脚が張る・重い」と感じたら、腰に疲労が溜まっているサイン
– 下半身の柔軟性と股関節の動きを整えることで改善が期待できる

無理せず、まずは下半身のストレッチや軽い運動から始めてみてください。

もし痛みが続く場合や、仕事や日常生活に支障が出ている場合は、当院までご相談ください。

(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)

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