11月も後半になり、ますます寒くなってきました。
少しずつ紅葉も色づき始め、今治からも近い人気の紅葉スポットである西山興隆寺も見頃だそうです。
寒くなってくると段々と着る服の枚数も増え、寒さから体もこわばってきますよね。
この時期には肩こりや首こりが多くなってきます。
肩こりの方に多いお悩みでは、
・首のつけ根も凝る感じがする
・肩から背中にかけて張る
・ひどくなると頭痛がする
・めまいや吐き気が出てくる時もある
・腕や手のしびれが気になる
といったことをよくお聞きします。
肩こりだけでなく、首や背中も張ってきたり頭痛やめまいもあると辛いですよね。
そこで今回は、肩こりの原因を東洋医学的な視点から解説し、解消するためのストレッチについてまとめました。
ぜひ一緒に解消していきましょう!
東洋医学で解説|首・肩こりの原因と頭痛との関係
肩こりの原因は様々ですが、症状が出る時に共通することがあります。
それは、筋肉や神経の緊張から楽な姿勢が取れず、血液の流れが悪くなっていることです。
例えば、
・同じ姿勢での仕事が続いた時
・長時間スマホや本を読んだ時
・普段よりも多く体を動かした時
・生理前後
・エアコンなどで身体が冷えた時
・ストレスを感じた時
・睡眠不足
というふうな原因から、筋肉や神経が緊張して血液の流れが悪くなり、肩こりが起こります。
こういった様々な肩こりの原因を東洋医学の視点でみていくと、大きく2つに分類できます。
いわゆる五臓六腑との関係があるのですが、わかりやすく分けると、神経の緊張からくるものと筋肉の緊張からくるものになります。
それぞれ説明していきますね。
まず初めに、神経の緊張からくる肩こりです。
このタイプは、肩こりとともにズキズキと頭が痛む偏頭痛を起こすことがあります。
ストレスでイライラしやすく頭がのぼせやすい方は、頭や上半身に熱がこもりやすく、自律神経の緊張が出やすいので片頭痛や首から頭の前側の痛みが多いことがあります。
また、精神的な疲れや感情の起伏が大きいとき、不眠が続いてしんどい方は、心身の緊張から自律神経の緊張が出やすいので片頭痛や目の奥の痛みが多いことがあります。
対処方法としては、首から肩甲骨周り、特に首の緊張をほぐすことがポイントです。
もう一つは、筋肉の緊張からくる肩こりです。
このタイプは、肩こりとともに頭が重く痛み、締め付けるような頭痛を起こすことがあります。
背中が丸くなって呼吸が浅くなるような姿勢が多い方、胃腸の不調や体が冷えやすい方、疲労感が強い方がこのタイプの肩こりになりやすいです。
対処方法としては、胸を広げて首の後ろから背中全体の緊張をほぐすことで緩和しやすくなります。
肩こりを解消すると楽になる頭痛とならない頭痛があります
このように肩こりからくる頭痛は、同じように見えても、その原因や痛みの症状が違います。
また、普段と同じ肩こりからの頭痛だと思っていても、気をつけなくてはならないものもあります。
それは、脳卒中です。
脳卒中には、くも膜下出血のように脳の血管が切れるものと、脳梗塞と呼ばれる血管がつまったものがあります。
代表的な「くも膜下出血」では、肩こりや偏頭痛と同じように目の奥の痛みや後頭部の痛みと吐き気が出てきます。
一般的に、くも膜下出血では、
・頭をバットで殴られたような激しい痛み
・急に頭が痛くなる
・痛みで吐き気がする
といった症状があると言われています。
バットで殴られたような激しい痛み=今まで経験したことのない強い痛み、と考えていただくと分かりやすいかもしれません。
また、急に頭が痛くなるのも「何時何分から痛みはじめた」と正確にわかるほどと言われます。
少しでもいつもの肩こりや頭痛と違う感じがあったり、気になる時には早めに病院を受診してください。
首・肩こりに効果的|頭痛も改善する東洋医学ストレッチとマッサージ
それでは、東洋医学的なタイプ別の肩こりを改善するストレッチとマッサージをお伝えします。
神経が緊張しているタイプの肩こりや頭痛に対するマッサージと、筋肉が緊張しているタイプの肩こりや頭痛に対するストレッチです。
まず初めに、神経が緊張しているタイプの肩こりや頭痛の対処法です。
このタイプの肩こりは、首周りのマッサージを重点的に行います。
《首の筋肉のほぐし方と強さの目安》
⚫︎耳の下の筋肉は耳たぶの下から顎の横にある筋肉をほぐします。
①指の太さくらいの筋肉を親指と人差し指の横全体でつまみます。
②皮を引っ張らないように気をつけながら、少し引っ張る感じで行います。
強さの目安:ほっぺたを引っ張って痛くないくらいの強さでつまんでください。
⚫︎首の後ろの筋肉のほぐし方
①親指は使わず手のひらと4本の指で大きくつまみます。
②首の後ろから肩まで手のひら全体でゆっくりと引っ張り上げます。
強さの目安:握手をするくらいの強さでつまんでください。
肩こりに合わせて頭痛がある場合には、少し物足りないかなという強さでほぐす方が、頭痛や吐き気がひどくなりにくいです。
もう一つは、筋肉が緊張しているタイプの肩こりや頭痛に対するストレッチです。
このタイプは、肩甲骨周りのストレッチを重点的に行います。
① 手を肩の高さにまっすぐ前に出します② 手を伸ばし肩をすくめるように肩甲骨を前に出します③ 精一杯前に出したら、今度は肘を後ろに引いてきます④ 肩の高さよりも肘が下がらないよう、肩甲骨を寄せます⑤ ①~④を10回繰り返します
⑥ 手を真上にあげます(できれば耳よりも後ろ)⑦ 真上に肩甲骨を持ち上げるように上に伸ばします⑧ 精一杯上にあげたら、今度は肘を下に下げます⑨ 体の後ろで肩甲骨を寄せるように肘を引き付けます⑩ ⑥~⑨を10回繰り返します。
それぞれ10回を目標にして、ゆっくりと繰り返しやってみてください。
まとめます。
肩こりの原因を東洋医学の視点でみていくと、大きく2つに分類できます。
五臓六腑との関係からみた、神経の緊張からくるものと筋肉の緊張からくるものになります。
神経の緊張からくる肩こりは、肩こりとともにズキズキと頭が痛む偏頭痛を起こすことがあります。
ストレスでイライラしやすく頭がのぼせやすい方は、頭や上半身に熱がこもりやすく、自律神経の緊張が出やすいので片頭痛や首から頭の前側の痛みが多いことがあります。
また、精神的な疲れや感情の起伏が大きいとき、不眠が続いてしんどい方は、心身の緊張から自律神経の緊張が出やすいので片頭痛や目の奥の痛みが多いことがあります。
対処方法としては、首から肩甲骨周り、特に首の緊張をほぐすことがポイントです。
筋肉の緊張からくる肩こりは、肩こりとともに頭が重く痛み、締め付けるような頭痛を起こすことがあります。
背中が丸くなって呼吸が浅くなるような姿勢が多い方、胃腸の不調や体が冷えやすい方、疲労感が強い方がこのタイプの肩こりになりやすいです。
対処方法としては、胸を広げて首の後ろから背中全体の緊張をほぐすことで緩和しやすくなります。
それぞれお伝えしたマッサージやストレッチをおこなってもなかなか改善しない場合は、姿勢からくる緊張や神経のストレスなどが強い場合が考えられます。
その際には、当院にご相談ください。
(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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