患者さんの症例
高校生 男性 膝の痛みと全身のこわばり
半年ほど前に筋トレ中に膝を傷め、それから3度の手術をしたという学生が、来院されました。
3回目の手術から2週間ほど経ちますが、まだ腫れと痛みがあり、杖をついて歩いたりしているせいか、全身が強張る感じで痛みがあり寝ることもままならないということです。
まずは立った状態の姿勢を確認すると、明らかに立ち方が不自然で、まっすぐに立つことができていません。
歩くときにも膝があまり曲がらず、突っ張った状態で歩いているのがよくわかります。
ところが、本人はそのことを自分自身では理解してませんでした。
鏡の前に立ってもらって姿勢を見比べてみると、明らかな違いに驚いていたようです。
実はこういった立ち姿勢や歩行などの体の動かし方が自分のイメージと違うことは、怪我でも慢性的なコリや痛みでも違うことはとても多いです。
両足でしっかり立てることも大事ですし片足でも安定して立てる状態でないと、歩くときや荷重の変化に身体がついていかずコリや痛みに繋がります。
足?膝?股関節?腰と下肢の荷重軸と可動軸をそれぞれ確認していくと、手術後でもまだブレがあったので、術後の部位に負荷がかからないようそれぞれ調整していきます。
それぞれの軸を調整し関節の動きが安定してきたので、一度立ってもらうと先ほどよりもまっすぐ立てるようになり、全身の強張っている感じが少し改善しています。
引き続き、今度は上半身の緊張をほぐしていきます。
単純に凝っている筋肉をマッサージするのではなく、下半身の不安定から上半身の緊張が出ているので、骨盤から背骨の動きを確認し、動きにくくなっている関節や筋肉に対して調整をしていきます。
肋骨から肩甲骨の運動が左右で違い、姿勢が捻れる感じで緊張していたのが動きやすくなり全身のこわばりが10??5くらいになりました。
歩くときにどうしても膝の痛みが気になり歩行姿勢が悪くなるので、歩行指導をして負担を軽減するようにして初回は終了しました。
何度も繰り返し傷めるのは、動作が不自然になっているから
今回の学生のケースのように、何度もケガを繰り返してしまい同じところを傷めてしまうのは、無理のない動作ができていないから。
ケガをしてしまう部分に負荷がかかるような動作や姿勢を取っているということがあります。
何度も繰り返し傷める場合、痛みが出ている場所とは違うところに不具合があり、そこの代わりに無理をしているうちに限界を超えてコリや痛みとなってしまいます。
そうした原因を探り、不具合を改善することで繰り返しのケガをしなくなってきます。
当院では、患部の状態だけでなく、普段の骨格バランスも確認しながら施術を行っています。
骨格が安定していないと骨でなく筋肉で体を支えるためにどうしても体に無理がかかりやすくなります。
まずはしっかりとバランスが取れる体にすることが大事ですので、ケガだけでなく慢性的な肩こりや腰痛でもご相談くださいね。
(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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