「じっとしていても腰が痛くて、何もできない…」
「足がしびれて、歩くのがつらい…」
「病院でヘルニアと言われたけど、手術しないといけないの…?」
こんなお悩み、ありませんか?
椎間板ヘルニアと診断されて、不安を感じている方は本当に多いんです。
私の治療院でも、
「何もしていないのに急に痛くなった」
「腰だけだったのに足までしびれてきた」
「歩くと痛みで長時間歩けない」
というご相談をよくいただきます。
でもご安心ください。
椎間板ヘルニアは、手術をしなくても良くなるケースがほとんどです。
実は、痛みやしびれの本当の原因はヘルニアそのものではないことが多いんです。
この記事では、ヘルニアと手術の関係、自分でできる3つのセルフチェック、そして手術が必要な場合の見極め方についてお伝えします。
※解説動画は現在編集中です。もう少しお待ちください。
ヘルニア=手術ではありません
「ヘルニアと言われたら、手術しないと治らない」
そう思っている方がとても多いのですが、実はそうではありません。
実は、椎間板ヘルニアと診断された方のうち、最終的に手術が必要になるのは全体の2〜10%程度です。
つまり、90%以上の方は手術をしなくても改善しているんです。
しかも、飛び出したヘルニアは約70%が自然に小さくなることがわかっています。
体の中で炎症を処理する仕組みが働いて、飛び出した部分を吸収してくれるんです。
多くの場合、6〜12週間で症状が改善に向かいます。
「ヘルニアがあるから痛い」とは限らない
もうひとつ、大事なことをお伝えします。
実は、腰痛がまったくない健康な人でも、MRIで椎間板の異常が見つかることは珍しくありません。
研究によると、腰痛のない方でも50代で約60%に椎間板の膨らみが見られ、60代以降では80%を超える方に何らかの椎間板の変化があります。
腰に痛みのない方でも、約3〜4割にヘルニアが見つかり、年齢とともにその割合が増えるという報告もあります。
つまり、「画像で異常が見つかっても、それが痛みの原因とは限らない」ということです。
ヘルニアがあるから痛い、のではなく、痛みの原因は別にあることが多いんです。
痛みやしびれの本当の原因
では、ヘルニアそのものが原因でないなら、何が痛みを引き起こしているのでしょうか?
多くの場合、以下のようなことが起きています。
1. 背骨を支える筋肉の緊張
股関節から骨盤、腰椎(腰の背骨)にかけての筋肉が緊張すると、周囲の神経や関節に負担がかかります。
特に、お腹の奥にある腸腰筋(ちょうようきん)や腰の背中側の筋肉が硬くなると、腰椎の自然なカーブが崩れ、神経への圧迫が強くなります。
2. 神経の炎症
椎間板から漏れ出た物質が周囲に炎症を引き起こし、近くの神経を刺激します。
この炎症による痛みは、ヘルニアの大きさに関係なく起こることがあります。
3. 神経の柔軟性の低下
健康な神経は、体を動かすときに周囲の組織の中をスムーズに滑るように動いています。
しかし炎症やむくみで神経の滑りが悪くなると、少しの動きでも神経が引っ張られて痛みやしびれを感じやすくなります。
つまり、ヘルニアそのものよりも、筋肉の緊張や神経の炎症、神経の滑りの悪さが痛みの直接的な原因になっていることが多いです。
これらは、体のバランスを整えることで改善が期待できます。
自分でできる3つのセルフチェック
ここでは、ご自宅でできる簡単なセルフチェックをご紹介します。
これは「手術が必要な状態かどうか」を確認するためのチェックです。
神経がどの程度影響を受けているかを、自分で確認できます。
椅子に座った状態で行ってください。
チェック1:足首が上がるか確認する
1. 椅子に座り、両足を床に置きます
2. つま先を上に持ち上げるように、足首を甲の方に曲げてください
3. 左右それぞれ行い、同じように上がるかどうかを確認します
判定
両方同じように上がる→ ひとまず大きな問題はありません
片方だけ上がりにくい、力が入りにくい→ 腰から足に向かう神経(坐骨神経や腓骨神経など)に影響が出ている可能性があります
足首を上げる動きは、腰椎の4番目と5番目あたりから出ている神経がコントロールしています。
ここに問題があると、足首の動きに左右差が出ることがあります。
チェック2:足の親指が上がるか確認する
1. 椅子に座ったまま、足の親指だけを上(甲の方)に曲げてください
2. 左右それぞれ行い、同じように上がるかどうかを確認します
判定
・両方同じように上がる→ 問題ありません
・片方だけ上がらない、または力が弱い→ 腰椎5番目あたりの神経に影響が出ている可能性があります
親指を上げる動きは、足首よりもさらに細かい神経の働きを反映しています。足首は大丈夫でも、親指だけ力が入りにくいということもありますので、両方チェックしてみてください。
チェック3:足の感覚に左右差がないか確認する
1. 椅子に座った状態で、足の甲、足の裏、足の指を手で軽く触ってください
2. 左右を比べて、触った感覚に違いがないかを確認します
判定
・左右同じように感じる→ 問題ありません
・片方だけ感覚が鈍い、触られている感じが薄い→ 感覚をつかさどる神経に影響が出ている可能性があります
足の甲は腰椎5番目、足の裏は仙骨1番目の神経とつながっています。
触った時に「左右で感じ方が違う」と感じた場合は、神経の状態を確認してもらうことをおすすめします。
セルフチェックの注意点
・無理に強く押したり、動かしたりしないでください
・痛みが強い場合は、無理にチェックを行わないでください
・チェックの結果に心配な点があれば、早めに専門家にご相談ください
こんな場合はすぐに病院へ
セルフチェックとは別に、すぐに病院を受診すべきサインがあります。
以下に当てはまる場合は、できるだけ早く医療機関に相談してください。
1. 足首や親指がまったく上がらない
先ほどのチェックで、片方の足首や親指がまったく動かない場合は、神経が強く圧迫されている可能性があります。
2. おしっこの感覚がおかしい
具体的には、「トイレに行きたい感覚がわからなくなった」「おしっこが出にくくなった」「気づかないうちに漏れている」といった症状です。
これは馬尾症候群(ばびしょうこうぐん)という、背骨の中の神経の束が強く圧迫されている状態のサインです。
3. おしりや太ももの内側の感覚がなくなった
自転車のサドルに当たる部分(おしり、太ももの内側、会陰部)の感覚がなくなった場合も、馬尾症候群の可能性があります。
これらの症状がある場合は、24〜48時間以内の処置が推奨されています。迷わず医療機関を受診してください。
逆に言えば、これらの症状がなければ、緊急の手術が必要になることはほとんどありません。
ヘルニアがあっても大丈夫な理由
「でも、MRIでヘルニアが写っていたのに、大丈夫なの?」
そう思われるかもしれません。
背骨の中には、神経が通るための脊柱管(せきちゅうかん)という管があります。
この管には、もともと十分なスペースがあります。ヘルニアが少し飛び出しても、神経がすぐに圧迫されるわけではありません。
そして先ほどお伝えしたように、痛みやしびれの多くは、ヘルニアそのものではなく、「筋肉の緊張」や「神経の炎症」、「神経の滑りの悪さ」から来ています。
つまり、これらを整えてあげれば、ヘルニアがあっても症状は楽になっていきます。
股関節から骨盤、背骨のバランスを整えることで、筋肉の緊張がゆるみ、神経への負担が減り、血液の循環も良くなります。
神経の滑りが改善されれば、しびれや痛みも和らいでいきます。
医学的にも、馬尾症候群など緊急の場合を除き、まず手術をしない治療から始めることが推奨されています。
まとめ
椎間板ヘルニアについて、手術の必要性とセルフチェックの方法をお伝えしました。
重要なポイントは:
・ヘルニアと診断されても、手術が必要になるのは全体の2〜10%程度
・腰痛のない方でも画像でヘルニアが見つかることは珍しくない。画像の異常=痛みの原因とは限らない
・痛みの多くは、筋肉の緊張や神経の炎症が原因。体のバランスを整えることで改善が期待できる
・セルフチェックで足首・親指の動き、足の感覚を確認する
・おしっこの異常や足がまったく動かない場合は、すぐに病院へ
「ヘルニア=手術」ではありません。神経の働きや筋肉の緊張が整えば、楽になっていく方がほとんどです。
つらい症状を我慢せず、気になることがあればお気軽にご相談ください。
(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
参考文献
– 腰痛のない方のMRI画像と椎間板の変化に関する研究(2015年)
– 腰痛のない方の椎間板異常に関する研究(1994年・NEJM)
– 椎間板ヘルニアの自然縮小に関する研究(2015年)
– 椎間板ヘルニアの保存的治療に関するガイドライン(2024年・WFNS)
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