「膝に違和感があるけど、痛いってほどじゃない…」
「サッカーの後に膝が少し気になるけど、動けるし大丈夫かな…」
「腰痛は昔からあるけど、最近膝も気になり始めた…」
こんなお悩み、ありませんか?
実は、膝の違和感と腰痛は別々の問題ではなく、つながっていることがあります。
私の治療院でも、「膝がちょっと気になるんですけど」と来院された方を検査してみると、腰や股関節に原因があったというケースは少なくありません。
この記事では、腰痛と膝の違和感がどうつながっているのか、そのメカニズムと対処法についてお伝えします。
「特に困ってるわけじゃないんだけど」で来院された患者さん
先日、30代の男性が来院されました。
社会人でサッカーを続けている方で、仕事ではしゃがんだり正座をしたりする作業が多い方です。
「今回、特に気になるところはありますか?」と聞くと、
「まあ、たまに右膝に違和感があるくらいです。全然動けるんですけどね」と。
痛みがあるわけでもない。日常生活に支障もない。
サッカーも週1回やっている。
ご本人の中では「ちょっと気になるから、ついでに見てもらおう」くらいの感覚でした。
腰痛は学生時代からあり、何度かぎっくり腰にもなったことがあるそうですが、
以前の治療で良くなって、今はほとんど気にならない状態でした。
検査してみたら、膝だけの問題ではなかった
実際に検査してみると、状況が違っていました。
右膝を曲げると途中で詰まる感じがある。
膝を内側にひねる動きが、左に比べて明らかに制限されている。
さらに、膝だけでなく股関節の動きにも左右差がありました。
右の股関節が曲げにくく、外に開く動きにも少し制限がある。
骨盤の高さにも左右差が出ていました。
ご本人は「全然大丈夫」と感じていたのに、体は「大丈夫じゃない」というサインを出していたんです。
なぜ腰痛が膝の違和感につながるのか
この方の場合、膝の違和感は膝だけの問題ではありませんでした。
腰から股関節、そして膝へと、負担が連鎖していたんです。
その流れを簡単に説明すると、こうなります。
1. 腰痛によって骨盤や股関節に負担がかかる
学生時代のサッカーで腰を痛め、その後の仕事でも体への負担が重なっていました。
腰痛が続くと、腰をかばうように体が使われるため、骨盤の傾きや股関節の動きにも影響が出てきます。
2. 股関節の動きが悪くなると、膝で補おうとする
股関節は体の中でも大きな関節で、歩く・しゃがむ・走るといった動作の要になっています。
この股関節の動きが制限されると、その分の動きを膝が補おうとします。
本来の膝の動きとは違う角度で負担がかかるようになるんです。
3. 膝への負担が続くと、関節に炎症や変化が起きる
膝に余計な負担がかかり続けると、関節の中で小さな炎症が起きやすくなります。
さらに、仕事でしゃがんだり正座をしたりする動作が多い方は、膝への負担がさらに大きくなります。
つまり、「膝の違和感」の原因が膝にあるとは限らないということです。
腰や股関節の状態が、膝に影響を与えていることがあるんです。
自分自身で触って確認
この患者さんには、まず動きの左右差をご自身で体感してもらいました。
「右膝を曲げてみてください。左と比べて、途中で止まる感じがわかりますか?」
「わかります」
「この詰まりの原因なんですが、膝だけじゃなくて、股関節から腰回りの動きがこっち側だけ硬くなっているんです。
その分の負担が膝に来ている状態です」
「ここ、触ってみてください。
反対側と比べて、ちょっと出っ張っている感じ、わかりますか?」
「あ、確かに」
ご自身の体で左右差を感じてもらうことで、お身体の状況を理解していただけました。
施術で行ったこと

この患者さんには、膝だけでなく体全体のバランスを整える施術を行いました。
骨盤の傾きや動きを整える
骨盤の高さに左右差が出ていたので、まず骨盤の位置と動きを整えました。
股関節の動作を改善する
右の股関節が詰まって動きにくくなっていたので、関節の遊びを作り、曲げやすく・開きやすく整えました。
足関節と足のアーチのバランスを調整する
足元のバランスが崩れると、膝にまっすぐ体重が乗らなくなります。
足関節と足のアーチを整えることで、膝が真っ直ぐ動きやすくなるようにしました。
施術後、膝を曲げてもらうと、ご本人が驚いていました。
「あれ、曲げやすくなってる」
実は、施術前にはご本人が気づいていなかった「曲げにくさ」が、施術後に曲げやすくなったことで初めてわかったんです。
膝の内側を触ってみると、施術前に感じた骨の出っ張りも和らいでいました。
関節周囲の筋肉の張りや腫れが整うことで、骨の触れ方が変わることがあるんです。
「いつもの違和感」は本当に同じですか?
この患者さんのように、「ちょっと気になるけど、大したことはない」と感じている方は多いと思います。
でも、体は常に変化しています。
年齢、仕事量、運動量、生活環境。これらは日々変わり続けています。
「いつもと同じ違和感」だと感じていても、体の中で起きていることは少しずつ変わっている可能性があります。
お子さんの身長が伸びていることに毎日一緒にいると気づかないのと同じで、ゆっくり変化するものには気づきにくいんです。
「同じくらいの違和感」「いつもの感じ」と思っていても、体の状態は同じではないかもしれません。
定期的なチェックという選択肢
この患者さんの場合、痛みが強いわけではなかったので、「痛みを取る」という治療ではなく、
「今の状態を悪くしないように整える」という方針をお伝えしました。
「痛みが出てから来るよりも、今の状態を維持するために定期的に調整していく方がいいと思います。
サッカーもずっと続けたいですよね?」
「ずっとやりたいですね」
「であれば、月1回くらいのペースで、股関節と腰まわりの動きを整えていくのがベストです。
痛みが出てからだと、もっと時間がかかりますので」
痛くなってから対処するより、痛くならないように整えておく。車の定期点検と同じ考え方です。
施術後、この方は
「自分ではそんなに悪くないと思っていたけど、
検査をすると左右差や動きにくいところがあったので気づいてよかった。
楽に動けるようになった」
とおっしゃっていました。
まとめ
膝の違和感の原因が、膝だけにあるとは限りません。
腰痛の歴があると、骨盤や股関節に影響が出て、その負担が膝にかかっていることがあります。
重要なポイントは:
・膝の違和感と腰痛は、股関節を介してつながっていることがある
・「いつもの違和感」でも、体の中では少しずつ変化している可能性がある
・痛みが出る前に定期的にチェックすることで、悪化を防げる
「ちょっと気になるけど、まだ大丈夫」
そう感じている時こそ、一度体全体のバランスをチェックしてみることをおすすめします。
無理せず、まずはお気軽にご相談ください。
(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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