椎間板ヘルニア|手術と言われたけど歩けるようになった|50代女性の症例

「じっとしていても腰から足にかけて痛くて、何もできない…」
「寝ていても痛みで目が覚めて、ぐっすり眠れない…」
「病院でヘルニアと言われて、手術しないといけないのかと不安…」

こうした悩みを抱えながら、痛みに耐える毎日を過ごしている方は少なくありません。

私の治療院でも、「急に足が痛くなって歩けなくなった」「病院で手術を勧められたけどどうしたらいいかわからない」というご相談をよくいただきます。

今回は、病院で入院と手術の可能性を告げられた50代女性が、手術をせずに歩けるようになった症例をご紹介します。

来院のきっかけ

以前お子さんが当院に通っていたことがあり、ご本人が痛みで動けなくなっているのを見て、お子さんが連れてきてくださいました。

半年前から左側の腰痛があったそうです。1ヶ月ほど前から急に右足が痛くなり、来院の数日前には立っていられないほどの痛みに。病院でMRIを撮ったところ椎間板ヘルニアと診断され、「入院してブロック注射をして、痛みが引かなければ手術」と言われたとのことでした。

来院時の状態

来院された時は、何もしていなくても腰から太もも、ふくらはぎにかけて痛みがあり、座っているのも辛い状態でした。寝ても痛みで眠れず、立って何かにつかまっている姿勢が一番楽だとおっしゃっていました。

歩くこともままならず、仕事にも行けない状況が続いていたそうです。

お話を聞くと、20歳頃にも腰痛がひどくて入院した経験があるとのこと。その後もたまに痛みはあったものの、様子を見ていると楽になることが多かったので、湿布を貼る程度で過ごしてきたそうです。「そんなに腰が悪いとは思っていなかった」とおっしゃっていました。

病院では湿布と痛み止めを処方されましたが、あまり変化はなく、姿勢を変えたり足をさすったりして気を紛らわしている状態でした。

来院時の不安

ご本人が特に心配されていたのは、3つのことでした。

「病院で治らなかったのに、本当に良くなるのか」
「原因はわかるのか」
「入院や手術をしないといけないのか」

以前から写真を撮るときなどに姿勢の悪さを指摘されていたこともあり、「姿勢が原因なら、そこも直したい」という気持ちもお持ちでした。

当院で確認した状態

体の状態を確認したところ、以下のことがわかりました。

右足の親指は上がるものの、手で押さえると力が入りにくい状態でした。右足の裏の感覚も鈍くなっていました。腰を伸ばすと痛みが強くなり、座っていても痛みがあり、背中を触れるだけでも痛みが出る状態でした。

骨盤の高さに左右差があり、背骨の自然なカーブが少なくなって背中が丸くなりやすい状態(腰椎の前弯が減少し、胸椎の後弯が増加している状態)になっていました。

なぜここまで症状が悪化したのか

椎間板ヘルニアも症状の原因のひとつではありますが、それだけでここまでの痛みが出ているわけではありません。

半年前に痛みが出る直前、重いものを運ぶ作業が続いていたそうです。もともと慢性的な軽い腰痛があり、背骨のカーブの崩れに伴って腰や股関節まわりの筋肉に負担がかかりやすい状態が続いていました。

そこに疲労が重なったことで筋肉の緊張が強くなり、神経の滑り(神経滑走性)も悪くなっていました。神経は体を動かすときに周囲の組織の中をスムーズに滑るように動いていますが、炎症やむくみ、筋肉の緊張によってこの滑りが悪くなると、少しの動きでも神経が引っ張られて痛みやしびれが出やすくなります。

つまり、ヘルニアに加えて、筋肉の緊張と神経の滑りの悪さが重なったことで、症状がここまで悪化していたのです。

施術の内容

寝ることが辛い状態だったので、まずは座ったままの姿勢で施術を始めました。無理に横にならせるのではなく、今できる姿勢の中で、体の歪みを整えながら神経の滑りを改善し、炎症を抑えることを目的に治療を行いました。

3回目の施術までは座った状態だけでの治療でしたが、少しずつ歩けるようになり、横になれる時間もできてきました。

4回目からは横向きでの治療も行えるようになり、背骨の調整と、神経への負担を減らすための鍼治療も加えました。鍼と整体、最新の治療器を組み合わせて短時間で行うので、体への負担も少なく施術を受けていただけます。

施術の経過

はじめは痛みが強く動けない状態だったため、週に3回の来院からスタートしました。

初回の施術後、痛みはあるものの少し歩けるようになりました。ただ、寝るのはまだ辛い状態でした。

2回目の施術後には、少し横になることができるように。座っている時の痛みも半分ほどになり、楽になってきたとのことでした。

3回目の施術後には、横向きで4時間ほど眠ることができたそうです。

4回目以降は歩く時にほとんど気にならないこともある状態に。ただ、少し無理をすると痛みがぶり返すこともありました。

5回目の施術後には、杖を持たなくても歩けるように。少し無理をすると痛みが出ることはあるものの、楽な時間がどんどん増えていきました。

6回目以降は徐々に痛みが軽減し、1人で運転もできるようになり、少しずつ用事もこなせるようになりました。

現在は週1回の来院から2週間に1回のペースに移行し、これから歪みや神経への負担の軽減に合わせて、3週間、4週間と間隔を広げていく予定です。

体のこわばりから肩こりもひどくなっていたそうですが、そちらも改善しました。

患者さんの声

「歩けるかも」

施術後にそうおっしゃった時の表情が印象的でした。

「横になれて眠れたので良かった」「治るのか、手術しないといけないのかと心配だったけど、少しずつ歩けるようになって、入院もキャンセルできてよかった」とのことでした。

椎間板ヘルニアでお悩みの方へ

以前から姿勢が気になっていたけれど、痛みが出ても一時的に楽になることがあると、そのまま様子を見てしまうことがあるかもしれません。

ただ、何度か繰り返しているうちに、そのたびに症状が悪化したり、痛みが出る頻度が短くなったりすることが少なくありません。

ヘルニアと聞くと手術をイメージされるかもしれませんが、ヘルニア=手術ではありません。痛みのない方でもMRIでヘルニアが見つかることは珍しくなく、痛みの本当の原因は筋肉の緊張や神経の滑りの悪さにあることが多いのです。

今回の症例のように、寝ることもできないほどの痛みであっても、座った状態や立った状態からの治療で対応できます。無理な姿勢での治療は行いません。患者さんの状態に合わせて、そのときできる最善の方法を選んで治療を進めていきます。

椎間板ヘルニアの仕組みやセルフチェックの方法については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
椎間板ヘルニア|手術しなくても大丈夫?自分でできる3つのセルフチェック

まとめ

今回は、椎間板ヘルニアで手術を勧められた50代女性が、手術をせずに歩けるようになった症例をご紹介しました。

重要なポイントは:

・ヘルニアがあっても、痛みの原因は筋肉の緊張や神経の滑りの悪さにあることが多い
・寝られない状態でも、座位や立位からの治療で対応できる
・繰り返す腰痛は、早めに体全体の状態を確認することが大切

何度も同じような痛みを繰り返している方は、体のバランスや神経の状態に根本的な問題が隠れているかもしれません。

つらい症状を我慢せず、気になることがあればお気軽にご相談ください。

(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)

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